浅草公会堂
第一部 1階い列25番
お年玉〈年始ご挨拶〉 中村七之助
一、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
曲 舞
奥 殿
一條大蔵卿 市川亀治郎
常盤御前 中村七之助
吉岡鬼次郎 中村勘太郎
女房お京 尾上松 也
八剣勘解由 中村亀 鶴
播磨大掾広盛 市川男女蔵
二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
僧智籌実は土蜘の精 中村勘太郎
平井保昌 中村亀 鶴
源頼光 尾上松 也
侍女胡蝶 中村七之助
七之助、なんとも普通の緊張した挨拶でした。
亀治郎の大蔵卿、笑わせるつぼは押さえているが、意外にあまりぴんとこなかった。ちょっと小手先に頼りすぎというか、もっとおおらかな面を見せればいいのにと。曲舞は見せ場でありながら、イマイチ。
土蜘蛛の勘太郎、若さが目立つ役で、なかなか大変か。もう少し、仕掛けをして遊んでもいいように思う。
第二部 1階い列26番
お年玉〈年始ご挨拶〉 市川男女蔵
一、一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)
駒形茂兵衛 中村勘太郎
波一里儀十 市川男女蔵
船印彫師辰三郎 尾上松 也
堀下根吉 中村亀 鶴
お蔦 市川亀治郎
二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
白拍子花子 中村七之助
所化 市川亀治郎
所化 尾上松 也
男女蔵の挨拶、そろそろ痛い感じがしないでもない。幕間のイヤホンガイドで言っていたが、中高のブランクが引きずるのだろうね。
勘太郎の茂兵衛、特に最初の相撲取りのところが、なんとも不自然な感じ。本来はこのくらいの若さのはずなのだが。後半は悪くはないが、貫禄はない。亀治郎のお蔦、これはいい。気丈さが良く出ていて。これ、松嶋屋の若女形も意外とはまるかもと思いながら観ていた。
七之助の花子、初日に大曲ということもあり、硬さは観られた。いっぱいいっぱいという感じもしないでもなかった。女形としていくのであれば、今後何度も踊るのであろう。道行なし、所化の語呂合わせなしのバージョン。亀治郎が、真剣に自分が踊ることを想定してみている眼だった。
全般的に、会場の都合があるのであろう、舞台転換に非常に時間がかかった。難しいところだ。
勘太郎、間違いなくうまくなっているが、役の設定を考えたら彼の実年齢のはずなのに、若さが目に付いて不自然に感じた。これは歌舞伎というものが、そういうものだからだろうか。それとも芸の問題なのか。観ている私の問題なのか。考えてしまった。
第一部 1階い列25番
お年玉〈年始ご挨拶〉 中村七之助
一、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
曲 舞
奥 殿
一條大蔵卿 市川亀治郎
常盤御前 中村七之助
吉岡鬼次郎 中村勘太郎
女房お京 尾上松 也
八剣勘解由 中村亀 鶴
播磨大掾広盛 市川男女蔵
二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
僧智籌実は土蜘の精 中村勘太郎
平井保昌 中村亀 鶴
源頼光 尾上松 也
侍女胡蝶 中村七之助
七之助、なんとも普通の緊張した挨拶でした。
亀治郎の大蔵卿、笑わせるつぼは押さえているが、意外にあまりぴんとこなかった。ちょっと小手先に頼りすぎというか、もっとおおらかな面を見せればいいのにと。曲舞は見せ場でありながら、イマイチ。
土蜘蛛の勘太郎、若さが目立つ役で、なかなか大変か。もう少し、仕掛けをして遊んでもいいように思う。
第二部 1階い列26番
お年玉〈年始ご挨拶〉 市川男女蔵
一、一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)
駒形茂兵衛 中村勘太郎
波一里儀十 市川男女蔵
船印彫師辰三郎 尾上松 也
堀下根吉 中村亀 鶴
お蔦 市川亀治郎
二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
白拍子花子 中村七之助
所化 市川亀治郎
所化 尾上松 也
男女蔵の挨拶、そろそろ痛い感じがしないでもない。幕間のイヤホンガイドで言っていたが、中高のブランクが引きずるのだろうね。
勘太郎の茂兵衛、特に最初の相撲取りのところが、なんとも不自然な感じ。本来はこのくらいの若さのはずなのだが。後半は悪くはないが、貫禄はない。亀治郎のお蔦、これはいい。気丈さが良く出ていて。これ、松嶋屋の若女形も意外とはまるかもと思いながら観ていた。
七之助の花子、初日に大曲ということもあり、硬さは観られた。いっぱいいっぱいという感じもしないでもなかった。女形としていくのであれば、今後何度も踊るのであろう。道行なし、所化の語呂合わせなしのバージョン。亀治郎が、真剣に自分が踊ることを想定してみている眼だった。
全般的に、会場の都合があるのであろう、舞台転換に非常に時間がかかった。難しいところだ。
勘太郎、間違いなくうまくなっているが、役の設定を考えたら彼の実年齢のはずなのに、若さが目に付いて不自然に感じた。これは歌舞伎というものが、そういうものだからだろうか。それとも芸の問題なのか。観ている私の問題なのか。考えてしまった。