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Pretenderの備忘録

壽 初春大歌舞伎 昼の部

2009-01-10 17:35:32 | 歌舞伎
大阪松竹座 1階2列19番

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
 鳥居前

 佐藤忠信実は源九郎狐 翫 雀
 源義経 愛之助
 武蔵坊弁慶 薪 車
 静御前 孝太郎


二、良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)
 二月堂

 良弁大僧正 我 當
 僧順円 吉 弥
 同法善 薪 車
 渚の方 秀太郎


三、玩辞楼十二曲の内 廓文章(くるわぶんしょう)
 吉田屋

 藤屋伊左衛門 扇 雀
 吉田屋喜左衛門 段四郎
 女房おきさ 竹三郎
 扇屋夕霧 藤十郎


四、お祭り(おまつり)
 鳶頭 仁左衛門
 芸者 孝太郎

一、忠信に翫雀。家の芸として和事をやってきたが、実は松緑とかぶるところがあるのではないかとふと思った。十二夜は初演、再演とこの二人が同じ役を演じた。孝太郎の静、やっぱ違う。愛之助の義経はうまくはまっている。薪車の弁慶は意外とうまく演じていた。

二、二月堂。松嶋屋の兄弟で。秀太郎は、上品な役か、郭の女将のような役が多かったが、母性みたいなものを演じるのは記憶にない。地味だがそれなりに品もあり、ちょっと淡々としていたが、枯れた感じ。我當は想定内。

三、芸の継承、藤十郎が夕霧に回り、扇雀が伊左衛門に。上方の頼りない若旦那の雰囲気、本当は扇雀みたいなのかもしれないが、舞台から藤十郎のイメージが強い。梨園の御曹司なんてみんなこんなのかも知れないが。

四、江戸で育った上方の役者が、上方の正月に江戸の踊りと、なんとも複雑。お正月らしいすっきりした舞踊。孝太郎、ちょっと気負い過ぎに思う。

コメント
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