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Pretenderの備忘録

社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2009-06-19 22:31:37 | 歌舞伎
国立劇場 大劇場 2階4列28番

河竹登志夫=監修
解説 歌舞伎のみかた
              
               市 川 笑三郎
               市 川 春 猿

三世河竹新七=作
石川耕士=脚本
市川猿之助=演出
華果西遊記(かかさいゆうき) 常磐津連中・竹本連中
      金井俊一郎=美術
      吉井澄雄=照明


  第一場 西梁国智籌殿の場
  第二場 雲中の場
  第三場 盤糸嶺山頂の場

  孫悟空           市 川 右 近
  猪八戒           市 川 猿 弥
  沙悟浄           市 川 弘太郎
  芙蓉実は妹蜘蛛の精  市 川 春 猿
  女王実は姉蜘蛛の精  市 川 笑三郎
  玄奘三蔵法師       市 川 笑 也
                      ほか

久しぶりの二階でしたが、見やすかった。国立はどこでも比較的見やすいですね。

解説は、分かり易く、3月に狂言回しをした笑三郎、春猿コンビが解説。春猿は、普通にしゃべると口跡が良くないですね。舞台で女のしゃべりだときちんとしているのだけど。

アクロバティックな要素もあり、義太夫と常磐津という贅沢さもあり、初心者に楽しめた演目だと思います。入門としてはいいのでしょう。ただ、これが歌舞伎だと思われてもというところもあるかなと。フランス人には受けないでしょうが、米国人には受ける、米国人に受けそうなものは日本の学生にも受ける、こういう現実があるのでしょう。

猿之助のやってきたことは、間違いなく歌舞伎ファンの裾野を拡げてきて、最近の勘三郎の活躍でなんとなくそれが霞んできている感じはあるけど。染五郎や菊之助がやっていることは、演劇ファンを歌舞伎に取り込むと言うことで、裾野の拡大と言ってもチョイ違うんでしょう。

しかし、隣のおばさん、年は40近く、非常に重たい身体をされていて、開演中も食べる、しゃべる、口も押さえず咳をするという、凄い人でした。
コメント
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