平成中村座 1階3列2番
串田和美 演出・美術
隅田川続俤
法界坊(ほうかいぼう)
序 幕 深川宮本の場より
大喜利 隅田川の場まで
聖天町法界坊 中村 勘三郎
道具屋甚三郎 中村 橋之助
永楽屋手代要助実は吉田松若 中村 勘九郎
花園息女野分姫 中村 七之助
仲居おかん 中村 歌女之丞
山崎屋勘十郎 笹野 高 史
番頭正八 片岡 亀 蔵
永楽屋権左衛門 坂東 彌十郎
永楽屋娘お組 中村 扇 雀
法界坊、何度見ても面白いです。
串田さんがきっちりと骨組みを作ったからでしょう。
その上に、アドリブを重ねて、数年に一度、進化しているなと思う。
最初の登場人物紹介、コクーンで使う手法。
芝居がはじまると、客席は使う、アドリブの嵐。橋之助は何度も吹きそうになっていたし、笹野高史は完全に後ろを向いて吹いていた。
勘三郎、元気になったなあと思う。
後半は、所作事と殺陣、後ろが開いて、雨で上が雲の中のスカイツリー。
ちょっと、大変そうだったけど、勘三郎、頑張っていた。
橋之助、確かに貫禄が出たというか、肥えた。時代物にはいいのかもしれない。
扇雀、かなり疲れているような顔だった。
勘九郎、七之助、無難にこなす。
亀蔵がかなりはじけていて、それもすごい柔軟なストレッチを披露したり、良かった。
スタンディングオベーションのカーテンコールで勘三郎の挨拶があり、病気快癒の話も出て。
野田秀樹が来ていたことも紹介された。
観客と舞台が一体となったエンターテイメントの一つのあり方だったと思う。
これ、でも勘九郎が継いでいくのは大変だろうなあ。