Running On Empty

Pretenderの備忘録

絵本合法衢

2012-04-22 19:10:54 | 歌舞伎
国立劇場 大劇場 2階7列19番

国立劇場開場45周年記念

四世鶴屋南北=作
奈河彰輔=監修
国立劇場文芸課=補綴
通し狂言絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ) 四幕十二場
      国立劇場美術係=美術

       
   序  幕  第一場    多賀家水門口の場
         第二場    多賀領鷹野の場
         第三場    多賀家陣屋の場
   二幕目  第一場    四条河原の場
         第二場    今出川道具屋の場
         第三場    妙覚寺裏手の場
   三幕目  第一場    和州倉狩峠の場
         第二場    倉狩峠一つ家の場
         第三場    倉狩峠古宮の場
         第四場    元の一つ家の場
   大  詰  第一場    合法庵室の場
         第二場    閻魔堂の場


(出演)
 片 岡  仁左衛門
 中 村  時    蔵
片 岡  孝 太 郎
 片 岡  愛 之 助
 市 川  男 女 蔵
 中 村  梅   枝
 片 岡  市   蔵
 市 川  高 麗 蔵
 坂 東  秀   調
 片 岡  秀 太 郎
 市 川  左 團 次
            ほか

昨年、震災で会期途中で中止された演目。
仁左衛門の悪役。昨年は二月に、大阪松竹座で、昼夜の仇討と銘打ってやっていて、仁左衛門を二カ月堪能できるはずだった。

南北の話なので、やや込み入ったところを整理しきれない部分もあり、思い切って、狂言回しを使うとか、そういう工夫をしても良いのではないかと思った。

仁左衛門は、悪人の太い声を上手く使って、かっこいい悪人を演じる。こういう声の使い分けが、例えば染五郎にできれば非常にいいのだが。先月の中村座の仁左衛門、端役の御馳走ではいまいちだなあと思った。やはり、すっきりした二枚目、あるい色悪みたいのが良い。
左團次は、非常に重要な二役であるが、今一つしまらない。最近、痩せてきたと思うが、体調が悪いのか。
時蔵、愛之助、梅枝、秀太郎等はしっかり。
孝太郎は、もうちょっと年増の役の方がいいだろう。お松が将来は期待される。

両脇の女性、開演中に独り言が多く(一人は台本を持っていたから関係者か)、ちょっと戸惑った、苦笑。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする