昼の部
新橋演舞場 2階右14番
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
同 松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟
【大序・三段目】
高師直 松 緑
桃井若狭之助 獅 童
顔世御前 松 也
足利直義 亀 寿
塩冶判官 菊之助
【四段目】
塩冶判官 菊之助
石堂右馬之丞 亀三郎
薬師寺次郎左衛門 亀 鶴
顔世御前 松 也
大星力弥 右 近
原郷右衛門 薪 車
斧九太夫 錦 吾
大星由良之助 染五郎
【道行】
腰元おかる 福 助
鷺坂伴内 猿 弥
早野勘平 亀治郎
夜の部
二階 右27番
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
【五・六段目】
早野勘平 亀治郎
斧定九郎 獅 童
不破数右衛門 亀三郎
千崎弥五郎 亀 寿
百姓与市兵衛 寿 猿
判人源六 薪 車
一文字屋お才 亀 鶴
母おかや 竹三郎
女房おかる 福 助
【七段目】
大星由良之助 染五郎
寺岡平右衛門 松 緑
千崎弥五郎 亀 寿
竹森喜多八 萬太郎
矢間重太郎 巳之助
大星力弥 児太郎
仲居おつる 歌 江
鷺坂伴内 猿 弥
斧九太夫 錦 吾
遊女おかる 福 助
【十一段目】
大星由良之助 染五郎
大星力弥 児太郎
小汐田又之丞 廣太郎
木村岡右衛門 廣 松
大鷲文吾 宗之助
竹森喜多八 萬太郎
小林平八郎 亀 鶴
通しで、花形の忠臣蔵を。
昼の部が終了してから、近くのカフェにいたが、結構通しの人が多かったようだ。
客席も最近の演舞場にしては良く入っていた。
福助、七段目のおかるは、何度も観ているが、大仰さがなくなり、非常に色っぽくて、遊女の雰囲気も良く出ていて、今がおかるの旬かもしれない。
ただ、色っぽさが、道行でも6段目でも出ていて、道行はまだいいが、6段目はもう少し抑えていてもいいのかなと思った。
亀治郎や松緑、染五郎を相手にというところで、やはり、役者が上という当たり前のことがはっきりと出ていた。
同世代には、なかなか忠臣蔵のいい役者はいないので、仁左衛門や幸四郎、菊五郎との次回の顔合わせ(多分、歌舞伎座になるのだろう)が楽しみだ。
染五郎、四段目はかなり、太いいい声が出ていたように思う。相当努力していたのだろう。
七段目は、やはり貫禄が足りないし、声も四段目みたいな感じではなく、いつもの感じであった。
また、福助相手というのも、ちょっとしんどいところがある。
これはスタートなので、今後を楽しみとしたい。
菊之助、判官、品があり、抑えた演技が上手く役にマッチしている感じがして、さすがに家の芸という気がする。
逆に、菊之助の勘平はイメージしにくいか。
亀治郎、勘平、上方の型でシンプルに演じた。
何人もの勘平を観てきたが、一つの勘平役者を今後示して行ってくれるような気がする。
松緑、師直、若いなりに良く演じていたのではないか。年齢を重ねるにつれて、はまり役になるのではないか。平右衛門、こういうのもありかなとも思う。必ずしもいい男でなくても、多少野暮ったくあってもいいのではないかと思いながら観ていた。
獅童、若狭之助はまあまあ。定九郎が、もっとカッコ良く演じるかと思ったがそうでもなかった。あえてだろうか。
亀鶴が、大活躍。悪役の薬師寺は今一つ憎々しさに欠けるが、一文字屋お才をきちんとこなした。そして小林平八郎で派手な立ち回り。これだけいろいろな役ができる人はなかなかいないだろう。幅広い名脇役が見えてくるのではないか。
児太郎、18歳であるから変声期は終わっているはずだが、声が変だ。また、台詞の滑舌ではないが口調がおかしい。何かのきっかけで、きっちりと成長してほしいものだ。成駒屋のプリンスなのだから。
亀三郎、亀寿の兄弟は良い声で、折り目正しく脇を固める。松也の顔世はちょっと微妙な感じもするが。
猿弥は、竹三郎のようなベテランと一緒に安心して観ていられるが、もう少し活躍して欲しい。それこそ、師直なんかやると面白いだろうなあ。
新橋演舞場 2階右14番
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
同 松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟
【大序・三段目】
高師直 松 緑
桃井若狭之助 獅 童
顔世御前 松 也
足利直義 亀 寿
塩冶判官 菊之助
【四段目】
塩冶判官 菊之助
石堂右馬之丞 亀三郎
薬師寺次郎左衛門 亀 鶴
顔世御前 松 也
大星力弥 右 近
原郷右衛門 薪 車
斧九太夫 錦 吾
大星由良之助 染五郎
【道行】
腰元おかる 福 助
鷺坂伴内 猿 弥
早野勘平 亀治郎
夜の部
二階 右27番
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
【五・六段目】
早野勘平 亀治郎
斧定九郎 獅 童
不破数右衛門 亀三郎
千崎弥五郎 亀 寿
百姓与市兵衛 寿 猿
判人源六 薪 車
一文字屋お才 亀 鶴
母おかや 竹三郎
女房おかる 福 助
【七段目】
大星由良之助 染五郎
寺岡平右衛門 松 緑
千崎弥五郎 亀 寿
竹森喜多八 萬太郎
矢間重太郎 巳之助
大星力弥 児太郎
仲居おつる 歌 江
鷺坂伴内 猿 弥
斧九太夫 錦 吾
遊女おかる 福 助
【十一段目】
大星由良之助 染五郎
大星力弥 児太郎
小汐田又之丞 廣太郎
木村岡右衛門 廣 松
大鷲文吾 宗之助
竹森喜多八 萬太郎
小林平八郎 亀 鶴
通しで、花形の忠臣蔵を。
昼の部が終了してから、近くのカフェにいたが、結構通しの人が多かったようだ。
客席も最近の演舞場にしては良く入っていた。
福助、七段目のおかるは、何度も観ているが、大仰さがなくなり、非常に色っぽくて、遊女の雰囲気も良く出ていて、今がおかるの旬かもしれない。
ただ、色っぽさが、道行でも6段目でも出ていて、道行はまだいいが、6段目はもう少し抑えていてもいいのかなと思った。
亀治郎や松緑、染五郎を相手にというところで、やはり、役者が上という当たり前のことがはっきりと出ていた。
同世代には、なかなか忠臣蔵のいい役者はいないので、仁左衛門や幸四郎、菊五郎との次回の顔合わせ(多分、歌舞伎座になるのだろう)が楽しみだ。
染五郎、四段目はかなり、太いいい声が出ていたように思う。相当努力していたのだろう。
七段目は、やはり貫禄が足りないし、声も四段目みたいな感じではなく、いつもの感じであった。
また、福助相手というのも、ちょっとしんどいところがある。
これはスタートなので、今後を楽しみとしたい。
菊之助、判官、品があり、抑えた演技が上手く役にマッチしている感じがして、さすがに家の芸という気がする。
逆に、菊之助の勘平はイメージしにくいか。
亀治郎、勘平、上方の型でシンプルに演じた。
何人もの勘平を観てきたが、一つの勘平役者を今後示して行ってくれるような気がする。
松緑、師直、若いなりに良く演じていたのではないか。年齢を重ねるにつれて、はまり役になるのではないか。平右衛門、こういうのもありかなとも思う。必ずしもいい男でなくても、多少野暮ったくあってもいいのではないかと思いながら観ていた。
獅童、若狭之助はまあまあ。定九郎が、もっとカッコ良く演じるかと思ったがそうでもなかった。あえてだろうか。
亀鶴が、大活躍。悪役の薬師寺は今一つ憎々しさに欠けるが、一文字屋お才をきちんとこなした。そして小林平八郎で派手な立ち回り。これだけいろいろな役ができる人はなかなかいないだろう。幅広い名脇役が見えてくるのではないか。
児太郎、18歳であるから変声期は終わっているはずだが、声が変だ。また、台詞の滑舌ではないが口調がおかしい。何かのきっかけで、きっちりと成長してほしいものだ。成駒屋のプリンスなのだから。
亀三郎、亀寿の兄弟は良い声で、折り目正しく脇を固める。松也の顔世はちょっと微妙な感じもするが。
猿弥は、竹三郎のようなベテランと一緒に安心して観ていられるが、もう少し活躍して欲しい。それこそ、師直なんかやると面白いだろうなあ。