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Pretenderの備忘録

近代能楽集

2008-10-13 22:55:36 | 芝居・ミュージカル・バレエ
小劇場 B3列 12番

綾の鼓

演出 前田司郎

綿引勝彦
国広富之
多岐川由美
十朱幸代

綿引、なんか平凡。国広、ぴったりはまってる。多岐川、昔を知るだけに衝撃。十朱、うーん、声が通らないよなあ。。。
非常にシンプルな組み立て。

弱法師

演出 深津篤史

木村了
鶴田忍
多岐川由美
国広富之
一柳みる
十朱幸代

木村、頑張ってるのはわかるのだけど、がなってるだけという感じもあり、声の表現が平板。美しい、夢か現かわからない言葉が響かない。十朱、現実的な強い存在感が要求される役どころだと思うが、今ひとつ。多岐川、品のなさをうまく演じた。

これ、一緒に行った友人とも話したのですが、真っ暗な中でリーディング形式にしたほうがいいんじゃないかと。映像が、言葉を超えられないというか。原作の文章は綺麗だけれども、構成としてどうかという議論はあると思うので、三島の才能が凄すぎて、演出家が超えられなかったというつもりはありません。

結局、三島のひとつのテーマは、この世の現実なんてない。すべてが夢幻ということだったのではないかと感じます。彼自身がそういう人生を生きたということではないかと。まあ、私は漱石やドストエフスキーなどに比べたらそれほど必死に読み込んだわけではないので。。。

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初台 イタリアン サバティーニ

2008-10-13 22:49:08 | グルメ
オペラシティの54階のイタリアン、サバティーニ
フォーマルな店だったのですが、小劇場に行く前だったので、ジーンズにTシャツにスニーカーで行ってしまいました。パスタの作り直しをリクエストして、Atreカードで10%引きで、ちょっと顰蹙でしたと反省しています。

3360円のランチコース。税、サービス料別。
前菜は、野菜とハムを選んだが、海の幸のマリネの方が野菜が多かった。パスタはミートソースを頼んだら、粉チーズが最初からかかっていて、駄目だったので、作り直してもらった。。メインは鱸で、骨が結構残っていた。デザートはチョコレートケーキ。エスプレッソで終わり。オペラに行く前の人がめかしていて、浮いてしまった。。

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平成中村座十月大歌舞伎 A、B

2008-10-12 22:42:38 | 歌舞伎
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
浅草寺境内仮設劇場 A 1階右1列3番、B 1階10列12番

A
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
 三段目 足利館表門進物の場
 同 松の間刃傷の場
 同 裏門の場
 四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
 同 表門城明渡しの場

 塩冶判官 勘三郎
 高師直 橋之助
 顔世御前 孝太郎
 桃井若狭之助/早野勘平 勘太郎
 足利直義/おかる 七之助
 大星力弥 新 悟
 薬師寺次郎左衛門 亀 蔵
 石堂右馬之丞 彌十郎
 大星由良之助 仁左衛門
B
 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
 同 二つ玉の場
 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
 七段目 祗園一力茶屋の場
 十一段目 高家表門討入りの場
 同 奥庭泉水の場
 同 炭部屋本懐の場
 引揚げの場

 大星由良之助 仁左衛門
 斧定九郎/寺岡平右衛門 橋之助
 おかる 孝太郎
 千崎弥五郎/小林平八郎 勘太郎
 竹森喜多八 七之助
 大星力弥 新 悟
 判人源六 亀 蔵
 不破数右衛門 彌十郎
 早野勘平/服部逸郎 勘三郎

腰が痛くなったが、通しで観た。椅子の背もたれが低いパイプ一本なのに対して、平場にはコクーンと違い座椅子があり、こちらのほうが快適である。舞台の上にさくら席も設けて、芝居子やという風情。靴を脱いで。フジTVのスポンサーだから仕方ないが、いかにもTV局員という感じの人々が、休憩にど真ん中の前のほうの席で挨拶しまくりみたいな。

大序、勘太郎の若狭助がやや力みもあるが、敢闘している。橋之助の師直、うーん、演技が単調で悪役のひねりがない。
三段目、勘三郎の判官、梅幸を意識したというから相当に押さえたのだろうけど、品格がにじみ出るまでは行かない。勘平、おかるはDプロ、数年前の浅草歌舞伎の兄弟の取り合わせで、若さでどこまでできるかだろう。
四段目、仁左衛門の由良之助が出ると、舞台が本当に締まる。

五段目、海老蔵の定九郎を観てしまうと、橋之助の定九郎ももう一工夫欲しいと思ってしまう。
六段目、勘三郎の勘平、関西型で野暮ったく演じたら実はもっとフィットするのではないかと思いながら観ていた。孝太郎のおかる、大仰過ぎ。
七段目、仁左衛門の大星、高麗屋のように聞き取るのが大変ということもないし、播磨屋のおおらかさに、はんなりとした色気。おかる、大仰過ぎ。平右衛門まで、大仰過ぎ。仁左衛門と玉三郎のコンビは良かったと思い出してしまう。
十一段目、勘太郎、七之助兄弟の派手な立ち回りは若さあふれて非常に良かった。仁左衛門、高を討ち取った後、塩治の位牌の前で、吉良殿と言っていたが、これは最後は忠臣蔵とわかってるからの台詞?中村屋の登場で華やかに幕。

コクーンと一緒くたに一種異端と見られていた平成中村座に仁左衛門を引っ張り出し、忠臣蔵をかけてしまう勘三郎のプロデューサーとしての腕は、本当に凄いね。

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トゥーランドット

2008-10-10 23:26:24 | 音楽 Opera
新国立劇場 3階2列34番

指揮:アントネッロ・アッレマンディ
演出:ヘニング・ブロックハウス

トゥーランドット イレーネ・テオリン
カラフ ヴァルテル・フラッカーロ

本年の新国のオープニング作品。

第一幕を見ている限り、オーソドックスな演出で、音楽的なもの以上に、芝居としてのオペラを重視しているのかなあと思った。最初の街の描写など。第二幕、色使いがちょっとケバイが、欧州から見た中国だからとスルー。第三幕、最後になるとみんな現代の服を着ていて、これはノヴォラスキ時代のホモキ演出?みたいな要素が強調される。ちょっとフォーカスがわからなくなるような感じ。中途半端というか。最後のあの現代の普通のスーツ等の衣装で表現したかったことは何なのか??

トゥーランドット、役作りからなのか、第二幕とかはがなってる感じで、声の伸びやかさが感じられず。第三幕になると、伸びやかで、しっとりとした雰囲気も。役がそのように変化するための役作りか、単にテクニックや体調の問題か。
カラフ、伸びやかな迫力で、すばらしかったのではないかと思います。

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神保町 中華 新世界菜館

2008-10-09 23:11:48 | グルメ
上海蟹を食べに、神保町の中華の老舗に

久しぶり。

特選上海蟹宴菜譜 10000円
 秋の前菜単皿盛
 渤海産こりこりはなくらげ
 帆立貝の紹興酒蒸し煮
 八甲田産黄芯白菜の甘酢漬
 完熟枝つきインカトマト
 青菜のお浸し
 季節の小皿温菜
 もち豚の自家製チャーシュー
 寧波産冬筍の炊き上げ
 肉厚原木椎茸の香煮
 活雌上海蟹老酒漬け
 上海蟹みそふかひれの煮込み
 活大上海蟹姿蒸し
 カサゴの唐辛子絡め炒め
 上海風肉団子の煮込み花椿添え
 新世界風お好み一口麺
 季節デザートの盛り合わせ

 ここは完全に蟹を処理してくれるわけでなく、でも何もしてくれないわけでなく、ほどほど。
 味は美味しい。また甕だし紹興酒がいろいろあるのもいつも楽しい。さほど飲まなかったということもあり、一人13000円。

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