本多劇場
作・出演
金沢知樹
演出・出演
福士誠治
出演
田中麗奈 若月佑美 駿河太郎
おおたけこういち 清水 優 いのさわようじ 向野章太郎
弥山宗作/渋谷 渉大流(ダブルキャスト)
渡辺 哲
なんとなく既視感があるような。
福士の演出と役どころだからだろうか。
昭和の人情物語みたいな感じ。さびれた食堂と、そこに集う常連、昭和歌謡。そんな背景に、認知症からの記憶の掘り起こしみたいなことをしたり、ちょっとしたラブロマンスがあったりという。
正直、ちょっと長いかなと感じた。出演者も多過ぎる気がした。
食堂とか歌謡曲とかベタなものを使わなくても、認知症と記憶の哀愁の物語は描けたように思う。
本があっての脚本だが、福士の積んできたキャリアを考えると、もっと、驚きがあるような斬新な仕上がりがあったらなあと思う。安全運転に徹した感じ。その割に、出演者が多くて、密というリスクを取った。ほっこり感はあるのだが、出演者が多過ぎて、ドタバタが多く、うざいと感じることもあったのも事実。本多劇場らしい?いや、若いエネルギーって感じでもないもんなあ。