新日本フィル定期

新しいシーズンの開始。

7割くらいの入りか。

最初に佐渡が解説。二年目の抱負を他のオケでの経験に基づいて。それが良いのかは分からない。ベートーヴェンについては小澤さんとの思い出。メンデルスゾーンについては、ウエンツに触れて。

ベートーヴェン、すっきりしていた。

真夏の夜の夢は照明も工夫。ウエンツが会場を駆けずり回って解説。まあ、楽しかった。

出演

指揮：佐渡裕
妖精パック：ウエンツ瑛士
ソプラノ：小林沙羅
メゾソプラノ：林美智子
合唱：One Voiceちば
新日本フィルハーモニー交響楽団、他 

曲目

ベートーヴェン：交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
メンデルスゾーン：劇付随音楽『真夏の夜の夢』 Op. 61より

デカローグ２＆４ プログラムＢ

ポーランドの十戒をベースにしたドラマ化された作品の舞台化。セットは、社会主義時代のポーランドの巨大団地。主に二名の会話で、話が進む。2は、重い選択を突き付けられる女性、最後に希望のようなものも感じるが、重い。4は、もう少し明るいが、通底するテーマは重い。

役者は芝居に安心感があり、しっかり演じている。

ポストトークも、面白かった。

全部で10作品、どんな発見があるのか、楽しみである。

デカローグ２　「ある選択に関する物語」　［演出：上村聡史］

前田亜季　益岡 徹　亀田佳明　坂本慶介　近藤 隼　松田佳央理

デカローグ４　「ある父と娘に関する物語」　［演出：上村聡史］

近藤芳正　夏子　亀田佳明　益岡 徹　松田佳央理　坂本慶介　近藤 隼

エレクトラ

エレクトラは時間も2時間ないので、コンサート形式になじみやすい。おどろおどろしいシーンになるので、そういう意味でも音楽に集中で良いのかもしれない。

ヴァイグレは、オケを自在に、スケールを感じさせるような構築。世界が明るくなったり、暗転するようなイメージ。それに食いついていく読響。

歌手は、外人に交じって、藤村が大役をしっかり、憎々しく演じた。

外人歌手も声量がしっかりしており、迫力があった。

指揮：セバスティアン・ヴァイグレ

エレクトラ（ソプラノ）：エレーナ・パンクラトヴァ
クリテムネストラ（メゾ・ソプラノ）：藤村実穂子
クリソテミス（ソプラノ）：アリソン・オークス
エギスト（テノール）：シュテファン・リューガマー
オレスト（バス）：ルネ・パーペ
第1の侍女（メゾ・ソプラノ）：中島郁子
第2の侍女（メゾ・ソプラノ）：小泉詠子
第3の侍女（メゾ・ソプラノ）：清水華澄
第4の侍女／裾持ちの侍女（ソプラノ）：竹多倫子
第5の侍女／側仕えの侍女（ソプラノ）：木下美穂子
侍女の頭（ソプラノ）：北原瑠美
オレストの養育者／年老いた従者（バス・バリトン）：加藤宏隆
若い従者（テノール）：糸賀修平
召使：新国立劇場合唱団
　前川依子、岩本麻里
　小酒部晶子、野田千恵子
　立川かずさ、村山　舞
管弦楽：読売日本交響楽団
合唱：新国立劇場合唱団
合唱指揮：冨平恭平

曲目

R.シュトラウス：歌劇《エレクトラ》op.58（全1幕）

『La Mère 母』『Le Fils 息子』

昼夜、通して観てみた。

母は初演。若村が狂気の母親を見事に演じる。舞台はシンプル、二場面。同じシチュエーションを複数パターン見せる。これはあるよなあと思いながら。。。

息子は、再演、初演も観た。岡本圭人は、見事に鬱で屈折した思春期の若者を演じる。岡本健一もダメ父親を。子を自殺で亡くした親の苦悩やいかばかりか。

会場　シアターイースト

作　フロリアン・ゼレール

翻訳　齋藤敦子

演出　ラディスラス・ショラー

出演　若村麻由美　岡本圭人　伊勢佳世　岡本健一

会場　シアターウエスト

作　フロリアン・ゼレール

翻訳　齋藤敦子

演出　ラディスラス・ショラー

出演　岡本圭人　若村麻由美　伊勢佳世　浜田信也　木山廉彬　岡本健一

帰れない男～慰留と斡旋の攻防～

ナンセンスコメディかなと思ったら、全然違って、笑いはちょっとあるけど、不条理劇でもあり、人間の嫉妬をやや三島的に描き、それに翻弄される人々。林遣都は、役に憑依するといわれるが、本当に顔色の悪い芥川のような作家に見える。精神的に不安定な感じもよく出ていた。藤間は和服が似合い、雰囲気が良い。その他、柄本時生他、持ち味が出ていた。

本多劇場

作・演出　倉持裕

出演　林遣都　藤間爽子　柄本時生　新名基浩　佐藤直子　山崎一