グウィン・ダイヤー著 ハヤカワ新書 2023
戦争についての書物は少なくないが、これほどコンパクトにわかりやすく、大きな流れを書いた本はないのではないか。と思ったら、原題はthe shortest history of warであった。著者は軍人経験もあるジャーナリスト。図版もあり参考文献も多い。
戦争の起源を論じ、実戦の変遷を概観した後、歴史軸に沿っての解説。核兵器、テロ等を論じて国連等の機能と戦争の終わりとなる。あとがきはちょうど、ウクライナ戦争が開始された時点で、その後の世界のますますの戦争の増加には触れられていない。