あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

岩屋寺へ2

2021-11-12 21:04:11 | お出かけ
 みなにおくれて本堂に来てみれば、 法華仙人が修行をしたという大きな岩屋に通じるはしごをトラオが上っていました。
 娘も、へっぴりごしのウマオも。
 
 
 「ばあちゃんも上ってみる?」   もう10歳若ければねえ・・・・考えているうちにみんな下りてきました。
 「上がれるんじゃない? 途中でやめてもいいんだし。」
 思い切って上ってみることにしました。
 はしごは一段一段が普通のはしごの2段分くらいの高さがありました。膝を直角以上に上げないと上れません。でも、わたし、最近もも上げの練習してましたからね、エヘン。 手をかける場所がどこも太くて、握りきれないので、腕全体ではしごにしがみつきました。これで指が疲れても手は離れません。
 「ああ~、はだしになりたい~」
 「なんでよー」
 「足の裏の感触がわからん。」
 私はアウトドア用のしっかりした靴を履いていましたので、足の裏がちゃんとはしごの横木に乗っかっているかわかりにくかったのです。なので、下を向いて目で確かめつつ上っていったら、三分の二くらいまで上って怖くなりました。高すぎます。
 「下を見たらこわいよ。見ずにのぼるんよ。」
 「見ないと足をふみはずしそうじゃない? もう下りようか。」 
 「せっかくそこまで行ったのに?」
 アドバイスにも励ましにもならないような声を聞きながら、上りきりましたよ。
 
 岩屋の天井です。私が立って手を伸ばしても届かないくらい高いです。彩光が射してる? いや単にカメラのあんばいですけど。ありがたく見えるでしょう?
 
 
 
 立って下をみるとさすがに足が震えました。
 
 
 夏にあかがねミュージアムで見たバーミヤンの石窟を思い出しました。これよりもっと高い所からもっと大きい石窟に大仏が祀られていました。そしてその大仏は広大なアフガニスタンの大地を見下ろして、人々の暮らしを見守っていたのです。残念ながらここは山しか見えませんが。
 
 
 
 大師堂の向こうに、古い建物が見えました。
 
 
 下へ下りるのはさほど怖くなかったです。なにより足への負担がないのが安心です。
 そして、大師堂へのお参りもして、みんなで下り始めたのですが・・・・
 「トラちゃん、お昼は何が食べたい?」
 「今日はうどんの気分」即答でした。安上がりな子。
 「あ、ホタルブクロ。」
 「どれ?」 ホタルブクロを知らなかったトラオに名前の由来などを教えていたら、電話がなりました。
 「どこにおるん?」
 「もう、大夫降りたよ。」
 「ええ~ まだ行くとこがあるのに~。」
  聞けば、先ほど高い所から眺めた建物。その向こうにさらに道があって、奥の院に通じるのだとか。
 
  午後からお友だちと約束のあるトラオは早く帰りたくてたまらないのに、母親の冒険心に、もうきげんの悪いこと。
 ぶつくさ言いながら引き返し追いついてみれば、
 建物はどうやら門のようでした。そばにはこんな看板が
 
 
 ウマオが
 「ぼく、行くのいやだ~ 気味が悪いんよ~」と、叫んでいました
 
 
 せりわり行場というのは、木の向こうに透けて見える岩山にあるのでしょうか。




 垂直にそそり立っています。何でもそこに行くには納経所で鍵を借りて行かなければならないそうで、とりあえず鍵のかかっているところまで行ってみたいんだそうです。そこからはしごを上り、鎖を上りしてやっと何かをお祀りしているところに着くんだとか。
 
 けれど、「気味が悪い」というウマオの言葉は無視できません。そんな風に思うのならがんばらせる必要もないと、私はウマオを連れて先に下りるつもりでした。するとトラオも「ぼくも行かん。」と言います。結局娘一人が行くことになりました。
 
 先ほどくぐってきたこの建物。こちらの道からやってきたお遍路さんがくぐる山門だそうで、これが正面になるそうです。明治時代の大火事を免れた古い建物でした。
 
 
 本堂前で休んでいたら、すぐに娘が帰ってきました。 どこまで行けばいいか分からないので引き返したんですと。トラオの約束の時間に遅れてもいけないからと。 ほんとうは一人では行きたくなかったのかも。
 
 ここで尾籠な話ですがトイレについて
 
 
 トイレの中が丸見えなので一瞬ぎょっとします。けれどそれは汚物ではなくおがくずなんです。スイッチを押すと機械がゆっくりとおがくずをかき混ぜます。トイレットペーパーもすぐに見えなくなりました。すごい。なんだか感動してしばらくトイレをのぞき込んでしまいました。
 
 さて、下り道、相変わらず私はみんなに遅れて下りました。が、こんなところで娘と合流しました。
 


 石段があるので上がってみたんですって。そうしたらなんのことはない、一周して帰って来たと。後で調べたところ、ここには不動明王像があってその周りをお百度参りができるようになっているのだそうです。

 調べると言えばー
 剣山で予備知識がなかったことを後悔した私でしたが、ここでも、もっと調べていけばよかった後悔したことがありました。

 本堂の下に洞窟のようなものがあってお地蔵様や弘法大師像が祀ってあり、そこをお参りするのだという。ああ~
 まあ、この日は時間もあまりなかったし、また来よう。とリベンジに燃えています。

 帰りに古岩屋に寄りました。ここは岩と紅葉の景色が美しいところで、車が何台も停まっていました。残念ながらまだ少し早いようでした。
 
 


 
  国民宿舎「古岩屋荘」
こここのモミジだけが真っ赤でした。
 
  この古岩屋荘付近、日曜日頃はすばらしい紅葉が見られたらしいです。リベンジするなら紅葉の綺麗なうちに、とは思いましたがいろいろ予定もあるし、今週はずっと荒れ模様のお天気で石鎚には雪がかかっています。もうモミジは散ってしまったでしょうね。
 久万の町まで帰ってうどんを食べて帰りました。そこからショートカットの道で一時間、案外行きやすい所でした。
 
 
 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする