頂上に行くには、神社と隣の社務所?の間の狭い鉄の階段を上がるらしいです。5、6段ほどの段数ですが、上がる人と下りる人、どちらかが待って譲り合わなければならない狭い階段でした。
そこを抜けると
これが頂上?
話には聞いていたけど、予想外の広さ。 三角点はどこだろう? あれかな? いや、それは小さなほこらのようでした。第一、一番高いところではありません。
木道が縦横に通っていて、所々に人が集まっていました。
木道といっても、尾瀬の木道のような細い道ではなく、人が向かい合ってすれ違えるだけの広さがあります。これは植物を痛めないためのものだそうです。
どこへ行けばいいか、わかりません。
鉄塔を目指せばいいのかな?
それにしてもすばらしいお天気でした。
鉄塔に行くまでに娘たち見つけることができました。 そしてお弁当を食べることにしました。下から見て人が集まっていたところ、そこは広い板間敷のような場所で、美しい景色を見ながら食べることができました。そういう場所が他にも何カ所もあるのです。
もう、どれだけ広いんだろう。
食事が済んだ後、トラオパパがおもむろに口を開き、
「これだけでは物足りないので,あちらの山にのぼりま~す。」
と宣言しました。
え!?
高い木が一つもない、なんだかじゅうたんを敷いたように見える山。あれが次郎笈(ぎゅう)とよばれる山でした。こちらの剣山は太郎笈と呼ばれるそうです。
尾根に細い筋が通っていますが、あれが登山道みたい。
「ぼくいやだ~。神社に行きたい。」 私も同感。
「帰りに神社に寄るから、途中まででも行こう。」
説明を聞いていると、下山は来た道ではなく、別の道を通るとのこと。その道はこの山を少しくだったところから分かれている道だそうで、結局少しはみんなと一緒に行かなければなりません。
「そこからウマオはばあちゃんと下りなさい。」
と言うわけで、またしてもウマオは私に託されたのでした。
三角点は、次郎笈へ行く途中に見つけました。
ここにだけ厳かな雰囲気が残されていると思いました。
来るときは遊歩道のような道を上ってきたのですが、反対側の道は
ごろごろのがれきが転がる悪路。しかも急斜面。山の表の顔と裏の顔がちがいすぎる。わたしは心の中で文句を言いながら歩きました。けど、この道を元気に登ってくる人も多かったです。下を見ると疲れ切った様子の人も見えました。 そして次郎笈への道は、蟻の行列のように人が続いていました。
あのてっぺんまで登るなんてとんでもない、私は先に下りる、と決めました。私は遠い先にゴールが見えていると意気消沈するタイプなんです。木立の中を少しずつ進んで、道が曲がるところまで、その先に何があるか見てみよう、そこに着いたらもう少し先の曲がるところまで・・・・というように、小さな目標をクリアしながら進んでいかないとだめなタイプ。娘は反対にゴールが見えているとやる気になるんですって。
とにかく1歩1歩の高低差が大きいので、慎重に下りていきました。けど、こんなものを見つける余裕?もありましたよ。何しろ下ばかり見てたので。
地衣類に覆われた岩なんですが、ピンク色のものは?
多分道が登りに転じるところ辺りが分岐点だったと思います。ここから、ウマオと二人、先に下山することにしました。
まずは二度見展望所を目指します。