パッションフルーツにカイガラムシがついてしまいました。
夏にもたくさん付いた蔓は切って捨てたんですけどね。その後もまた増えて、
葉っぱにまでつくって初めて知りました。
カイガラムシは外側を蝋の物質で覆われているため、農薬が効きにくいのだそうです。小さいうちにブラシか何かでこそげ落とすのが一番いいんだそうです。ブラシなんてそんな悠長なこともしていられないので、手袋をはめた手で茎をしごくようにして落としました。
茎の虫を落としていると、奥の混み合った場所では葉っぱが真っ黒でひどい状態。これはカイガラムシではなくおそらくアブラムシの仲間。もうダブルパンチだったのです。
こんなにひどい状態でも蔓は絡み合って伸び、茂っていました。なかなか丈夫な植物だと思います。
葉脈に沿って白い点々があるのですが、これは何の虫かな?
カイガラムシの小さいの? 全部大きくなったりしたら木が枯れてしまいます。
落としたところからは緑の茎が現れました。黒いのもとれましたが、葉っぱの黒いのはのきません。
カイガラムシって大きくなるとこそげ落とすとき赤い汁が出るんですよ。それがまるで血みたいで私は触りたくなかったのですが、パッションフルーツについていたのは汁は出ず、簡単にぱらぱらと落ちていったのでよかったです。
ちなみにコチニールという染料はカイガラムシから取るそうです。きれいなピンク色に染まります。
そして黒い葉は、こすればある程度落ちますが、一枚一枚拭き取るのは大変。そこでほぼ真っ黒な葉は切ってしまい、最後に農薬をスプレーしました。ハウスの中で農薬を使うの、初めてです。ほんとうは、アブラムシを退治するにはハウス全体を燻煙するしかないそうです。葉裏まで徹底的に散布するのは難しいそうなので。
家庭用の小さなスプレーですので,部分的に散布しました。ところが
しまった! カマキリの卵がありました。先日見かけたオオカマキリに違いありません。
しまった! カマキリの卵がありました。先日見かけたオオカマキリに違いありません。
ああ、多分直接農薬はかかってないと思うけど(触ってしめってないか確かめました)しずくが少々かかったかもしれません。これだから農薬は使いたくなかったんです。燻煙なんてとんでもない。
けど、この卵、どう見ても二つ分がくっついていると思うのですが、どういうことでしょうね。
パッションフルーツは、害虫にいっぱい汁を吸い取られながらも、実が大きくなっています。
花びらが残っていますが、小さな実がついています。
花びらが落ちるとつやつやした実が見えるようになります。
そしてこんなふうに大きくなっいくのですすが、温度不足であまりおいしくはないと思います。
葉っぱがたくさんあった方がいいのでしょうが、冬の間は実の収穫も期待していませんのでとりあえず枯れなければいいかな? 思い切って脇芽を整理して、日陰にならない程度にハウスの周囲に蔓を伸ばすことにしました。 期待してないと言いつつ、すでに実がなっているのは収穫するつもり。欲張りなんです。 なので実のなった蔓を切らないように、かなり神経を使ったんですよ。
だいぶすっきりしました。
最後に、
黒い部分を何者かがかじったあと。これは誰の仕業かな? アブラムシを食べるテントウムシ? それとも葉っぱを食べる絵描き虫?
たった2本のパッションフルーツですが、たくさんの虫のお役に立っていたようです。