先日の、石鎚ふれあいの里に行く途中に通り過ぎたど派手なお寺。
帰りに寄ってみました。
駐車場の看板も、ばかでかい上に赤い字がえらく目立っています。何じゃこのお寺は?
そして神仏和合霊場とは?
実のところ、わたしはお手洗いを借りたかったのです。
上の建物の写真、右下角が小さな三角形になっていますが、これがまっすぐ伸びる急階段で、登り切ったところに何があるかも見えないほどの高さ。うわあ、ここを登らないと行けないのかとげんなりしましたが、幸い左手の方にトイレの矢印があったので短い石段を上がってみると
ここが本堂のようでした。看板には「石鎚山真言宗 総本山 極楽寺」とありました。
天狗の像が三つも
こんなところが、今まで見てきたお寺とちがう・・・
とりあえず簡単に手を合わせ、トイレを探してうろうろ。なにか建物がいろいろあってよく分かりません。よし、後でゆっくり探検しよう。
どうも、この派手な手すりの建物は宿泊研修施設のようでした。その一部にトイレがあって、そのトイレというのが
扉にトイレの神様が
大理石でできためちゃめちゃきれいなトイレ。おしゃれな都会のデパートに来たみたいな・・・・蛇口の根本までなにもかもぴかぴかに磨き上げられて、床も寝転んでも平気なくらい光っていました(もちろん大理石)
またまた「何じゃ?このお寺は。」 お寺のトイレはきれいに決まっています。心を込めて掃除されていますので。でも、山の中のトイレは水も不自由だし、設備的には制約もあって、古い造りのトイレだったりするのです。(前に行った岩屋寺のトイレはおがくずを使ったバイオトイレ)
再び本堂の前を通りすぎて(結局3回通った)、山に向かうことにしました。
滝行をする場所だそうです。激しい滝行のイメージとはちがって、わりと低い位置から水が流れ落ちていました。
雰囲気は、神秘的。
その横から山へ向かう石段
何かを祀っている建物ではないようです。
後で分かったのですがここは修行道場で、 清龍堂といいます。
道に従っていくと石仏と幟。 これが13仏参りの道でした。
右に移っているおへそのついた貯水タンクみたいなの。こんなのがたくさん並んでいるのですが、使途不明。
枯れたキノコの残骸です。なんのキノコか見たかった。
どこかで見たことがあるような? いったい誰の像?
次々と石仏に手を合わせて上っていくと、
意外なことに、ずいぶん開けた場所にもう一つお寺があるところにきました。
何でもかんでもお祀りしているような・・・神仏和合ってこういうこと? 地図で確認したところ、左の建物が、石鎚山総鎮守八大龍王社となっていました。
弁天様 お稲荷さんまで。
正面には山門があって、ここから本堂を写したのですが、全体は入りません。これ以上下がれないのでー
なぜなら山門の敷居をまたぐとそこは急な石段。怖くて、この石段に背を向けて写真を撮る気にはなりませんでした。
屋根の反りが美しく、静謐な雰囲気でした。
しかし、これが本堂?山門もあるし確かに本堂だろうと思います。では下の天狗様を飾ってあったところは?
下りてから地図で確認したところ、てんぐのあったところは、「蔵王殿」だそうです。
?がいっぱいのお寺でした。
正直なところ、このお寺の歴史については正確に語る自信がありません。元のお寺の開祖は役行者で1300年の歴史があります。宗派で言うと真言宗の一派のようです。
さあ、下ります。
この石段、手すりがあるので分かりますが、続きに、上からは隠れて見えないほど急な石段があるのです。
下りると車が通れるほどの広い車道。なんだ、車でも来られるんだ。駐車場もありました。車道を少し行くと神社の鳥居も見えましたが、あそこまで行くのはまたの機会に。一人で行くのは寂しすぎました。
車道から下におります。下の駐車場から見えた、まっすぐに上る階段はここまで続いていたのです。先が見えないほど長い石段。いや、怖いこと怖いこと。右手で手すりを持って踏みしめるように下りましたが、時には横向きになって両手で手すりをつかむときもありました。
階段が怖いのは、自分の脚力やバランス力に自信のない証拠。ここからさっき来た13仏巡りの道に戻ることもできたけど、結局この階段を下りました。
やれやれ、
改めて駐車場の地図を見てみました。
上の車道はずっと歓喜庵のところまで続き、そこからさらに山へ入って横峰寺へいけるようでした。今まで点でしか理解してなかったこの辺りのいろいろな施設が、ようやくつながりました。