水曜日のこと、ヤママユガの繭を入れているコンテナを覗いたら
あらら・・・
二つも繭に穴が開いていました。
いつの間に羽化しちゃったの? けれど、成虫のヤママユガの姿が見えません。コンテナに蓋はしていましたが、サイドに持ち運び用の穴が開いています。そこから逃げたみたいです。ああ、見たかったなあ。
2匹とも無事に羽化できたのならいいけど、1個の繭が気になります。
中に何かいるみたいじゃないですか。もしかして羽化し損ねた蛹かも。
持って帰って中を開けてみることにしました。が、とりあえず置いといて・・・・残った繭を家の中に入れて羽化を待つことにしました。
金曜日の朝、玄関の戸に何かくっついていました。
すごい! こんな大きなガを見たのはシンジュサン以来です。
全身モフモフ。頭の毛がちょっと抜けてるみたいですね。
娘の家に見せに行って、トラオの手と比べてみました。
で、これはコンテナを置いてあった場所に逃がしてやりました。近くにクヌギの木があるので、先に羽化した仲間が待っているかもしれないからです。蚕の場合はオスが先に羽化し、あとからメスが羽化するようなのですが、ヤママユガはどうなんでしょう。
台風がやってくるという土曜日、またもや玄関の隅にヤママユガがいるのを発見。
先のとやや色合いが違うけれど、きれい。撫でてみたくなります。
また娘の家に連れて行ったら、そこでも羽化していました。
見つけた繭は、あとから見つけたのも含めて8個。そのうち2個は娘のうちで羽化を待っていました。まだ羽の伸び切っていない状態のヤママユガをウマオが見つけたそうです。
おなかがぷっくり。多分メスです。
日曜日にも生まれました。まだ枝にぶら下がっていたのですが、手を伸ばしたら床に落ちて(本当に飛ばずに落ちたという感じ)おしっこをかけられちゃいました。
ここで私は、最初に見つけた怪しい繭のことを思い出しました。それで中身を傷つけないよう用心しながらはさみで切ってみたのです。
出てきたのは
からのさなぎ。だけど上のほうの気持ちの悪いものが気になります。もしかしてこの状態で死んでいるのでは?
そこで、さっきまで羽化したヤママユガがとまっていた繭も切って、中を比べてみることにしました。
真新しい空の繭
やっぱり気持ちの悪いものがありました。あの部分が頭だったのでしょう。よかった、最初に見つけた二つの繭はちゃんと羽化していたのです。
それにしても、穴がおしりのほうにあるということは? どんな体制でさなぎから抜け出したんでしょうね。
日曜日に羽化したヤママユガは、台風の中に放つのはしのびなく、一晩うちに泊めてあげました。といっても玄関ホールで自由にさせておいただけです。じっとして動かないのでずーっとそのままかと思ったら、あちこち移動して場所を確認するのに弱りました。こんなにあちこち行って飾ってある私の作品におしっこをひっかけられても困ります。
今日の午後、戸を開けると、時折吹き戻しの強い風が吹く中ひらひらと飛んでいきました。さよなら。他のヤママユガと少し離れた場所に放したけど、無事に仲間と会えますように。
残るはあと一つ。ほかのにくらべてちょっと遅いのではないかと心配しています。
おまけの画像 抜け殻つながりで・・・
山のエノキの葉で見つけた蝶の抜け殻。わりと小さいです。おそらくテングチョウの抜け殻ではないかということです。テングチョウー平地ではあまり見かけません。が、残念、飛んでいるのは6月ごろということでした。
そしてこちらは草むらで見つけたバッタの抜け殻