あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

いろいろなキーウィ

2021-11-16 23:35:36 | 野菜・果物・料理など
 もうだいぶ前になりますが、キーウィ畑のそばにこんなものが置いてありました。
 
 
 大きさも、形も、色も違う。これ全部キーウィ?
 



 オーナーさんになぜこんな場所に置いたのか聞いてみたかったのですが、なかなかあえませんでした。半月以上もたって、これが撤去されてようやく会えましたのできいてみたら、全種類植えているんですって。あの小さいのなんか何のため?って思いましたが、目の前に実物がないものだからうまく聞けませんでした。お仕事の邪魔をしてもいけないし。
 
 再びあったのは、こんな札がつり下げられてから。
 
 
 レインボーレッド。果肉が赤い品種です。糖度が高くて、とてもおいしいです。けど、グリーンのヘイワードに比べると実が小ぶりです。
 



 
 どんな味なんだろう。はじめて聞く名前でした。形がリンゴ型なのはわかります。



 
 愛媛県で最初に作られた種類だそうです。
 実の大小が極端。小さいのは親指ほどしかなくて、野生の「サルナシ」を連想します。



 
 これは? どれも同じように見えるのでどの種類を撮ったのか分からなくなりました。「愛媛2号」というのがあったはずなんですが。



 
 これはよく市場に出回っていますね。大きくて中が緑のです。





 停めてあったトラックにはコンテナ二,三個分の「ゼスプリゴールド」?が入っていました。形が俵型ではなくおしりがちょっととがっていて大きさはちがうけどマタタビの実に似ています。スーパーでもよく見かける種類です。
 そして新たなサンプルが。
 前にあったのになくなったのもありますが、新しくおかれているのも(イエローパンダ ひみつのキーウィ)
 愛媛2号がプチキーウィ? じゃあ、あのサルナシみたいな小さいのが愛媛2号だったのかも。
 
 
  
 
 ひみつのキーウィ? 気になる。いったい何種類のキーウィがあるんでしょう。
 
 で、この間からうちにも数個のキーウィが置かれてまして、食べ頃になってきました。(キーウィは採ってからしばらく追熟が必要です。柔らかくなりかけたら食べ頃。柔らかくなったらもう遅い)
 
 私はてっきりグリーンの「ヘイワード」だと思ったのです。形も大きさもそっくりでしたから。ところが切ってみると
 
 
 黄色でした。写真右上の二つ
 黄色は、緑に比べて酸味が柔らかく甘いです。
 上の写真でまん中のは多分ヘイワードの奇形果。収穫したばかりでまだ食べられません。左下は「えひめ2号」かな? 落ちていたのを拾って来ました。ずいぶん小さいし、種がとても少ないです。どんな味かなあ、まだ食べられません。
 
 こんなにいろいろあるキーウィ、食べ比べてみたいですねえ。
 
 そんなことを思っていたら、キーウィが届きました。
 コンテナにいっぱい! 同じ種類。
 



 さあ、大量の柿に続いて大量のキーウィ。どうしましょ。
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愛宕柿の収穫

2021-11-15 13:22:10 | 野菜・果物・料理など

柿の収穫が進んでいます。

明日はこの畑の柿を採るらしいです。コンテナの準備もばっちり。

 



 

今収穫しているのは多分渋柿でしょう。形は富有柿に似ていますが、これも渋柿です。

 



 

 ところで、うちには2本の愛宕柿があるのですが、そのうちの1本を採れというので、孫たち取ることにしました。いつもこんなの。自分は用意だけして採るのは手伝いません。

 手入れをしてない柿は枝が上に伸びて、高い三脚を使わないと採れません。私が上がって採っていたら、トラオがやりたいと言います。それで高い枝はトラオに任せ、低い方の柿をウマオと一緒に採ることにしました。

 

 
 ぶらさがっているのは?

 
 キカラスウリです。 大きさが柿くらいなのでトラオは柿かと思ったそうです。わたし、もう1本別の場所にある柿の蔓は取り除いたんですけど、こちらはうっかりしていましたね。いつも散歩で通るのに。
 キカラスウリをもぎ取ってみて、そのかさかさした手触りと軽さにびっくりしていました。うん、これが分かっただけでも今日のお手伝い、収穫ありかな?

 
 摘果もなにもしていません。本来手入れされた愛宕柿はカラスウリどころではない、大きいのですが、うちの実は小さいです。見たところ実の数も少なそうです。


 

 トラオが採ったのを下で受け取りつつ、干し柿用に枝を残すことも教え、何種類か持って来たはさみのうちどれが使いやすいかを試したりもし、ややもするとおしゃべりばかりになるウマオを叱咤激励もし・・・・

 こりゃ一人の方が効率がよかったかな?

 トラオは上からウマオの作業ぶりを見て怒っています。

「ぼくは命がけでやっとんよ・・・」 自分がやると言ったくせに、高くて怖いとビビリまくりです。

「知とった? ぼく、高所恐怖症なんよ。」

 石鎚の天狗岳登った人が? 岩屋寺のはしご登った人が? ちょっとおちょくって(からかって)みました。

「あれはおもしろかったけど、柿採りは怖い。」

 分からないでもないです。なぜかというと、空中で両手を話さないといけないからなんですね。

 切った柿を下に下ろすにもなにやらもたもたしているので

「トラちゃん、ごめん、左利きだからはしごが逆向きの方がよかったね。」

と、右手で柿を持ち左手で切るのに邪魔にならないようにはしごの向きを変えてやりました。そうしたら、

「うん、これがやりやすい。ばあちゃん、柿を受け取って。」

 こうして二人の連係プレーが始まりました。私がウマオと作業していたら、わずかにできた隙間時間に、上で枝を切り整えて渡すという、なかなか効率のよい仕事ぶり。

 二人が手渡しできないほど高い所は、私がエプロンを広げ、その中にトラオが投げ下ろすという珍プレーで、仕事ははかどりました。

 

 2時間ほどで全部採ってしまいました。その量ーコンテナ5杯。実は小ぶりです。まだ青いのもあって残していたのですが、後から夫が取ってしまったみたいです。渋抜きをしても、干し柿にしてもおいしくないと思うので、結局は捨てることになりそうです。

 




 剪定ばさみでないと切れないほどの太い枝もありました。全体的に残す枝が長すぎたようです。

 枝が長いと他の実を傷つけることがあるんです。まあ、少々のことには目をつぶらなければ。干し柿にするには問題ありません。

 問題は・・・・多すぎる! いいのを選んで焼酎抜きもやってみるつもりで這いますが、全部剝くのに何日かかることか。トラオは柿剝きも手伝うと言ってくれていますが、子どもは子どもなりに忙しいですから。

 知り合いに声をかけたら、干し柿用だったら要らないと。じゃあ、焼酎抜きしてあげるね、といったら「ありがとうございます!」って言われました。

  

 

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パッションフルーツの虫

2021-11-14 14:57:28 | ガーデニング
 パッションフルーツにカイガラムシがついてしまいました。
 
 
 
 
 夏にもたくさん付いた蔓は切って捨てたんですけどね。その後もまた増えて、
 葉っぱにまでつくって初めて知りました。
 

 カイガラムシは外側を蝋の物質で覆われているため、農薬が効きにくいのだそうです。小さいうちにブラシか何かでこそげ落とすのが一番いいんだそうです。ブラシなんてそんな悠長なこともしていられないので、手袋をはめた手で茎をしごくようにして落としました。
 
 茎の虫を落としていると、奥の混み合った場所では葉っぱが真っ黒でひどい状態。これはカイガラムシではなくおそらくアブラムシの仲間。もうダブルパンチだったのです。
 
 
 
 こんなにひどい状態でも蔓は絡み合って伸び、茂っていました。なかなか丈夫な植物だと思います。
 
 葉脈に沿って白い点々があるのですが、これは何の虫かな?

 
 カイガラムシの小さいの? 全部大きくなったりしたら木が枯れてしまいます。
 

 
 落としたところからは緑の茎が現れました。黒いのもとれましたが、葉っぱの黒いのはのきません。
 
 カイガラムシって大きくなるとこそげ落とすとき赤い汁が出るんですよ。それがまるで血みたいで私は触りたくなかったのですが、パッションフルーツについていたのは汁は出ず、簡単にぱらぱらと落ちていったのでよかったです。
 ちなみにコチニールという染料はカイガラムシから取るそうです。きれいなピンク色に染まります。 
 



 そして黒い葉は、こすればある程度落ちますが、一枚一枚拭き取るのは大変。そこでほぼ真っ黒な葉は切ってしまい、最後に農薬をスプレーしました。ハウスの中で農薬を使うの、初めてです。ほんとうは、アブラムシを退治するにはハウス全体を燻煙するしかないそうです。葉裏まで徹底的に散布するのは難しいそうなので。
 
 
 家庭用の小さなスプレーですので,部分的に散布しました。ところが
 
 しまった! カマキリの卵がありました。先日見かけたオオカマキリに違いありません。

 
 ああ、多分直接農薬はかかってないと思うけど(触ってしめってないか確かめました)しずくが少々かかったかもしれません。これだから農薬は使いたくなかったんです。燻煙なんてとんでもない。
 けど、この卵、どう見ても二つ分がくっついていると思うのですが、どういうことでしょうね。
 
 パッションフルーツは、害虫にいっぱい汁を吸い取られながらも、実が大きくなっています。
 
 花びらが残っていますが、小さな実がついています。

 
 花びらが落ちるとつやつやした実が見えるようになります。

 
 
 そしてこんなふうに大きくなっいくのですすが、温度不足であまりおいしくはないと思います。



 葉っぱがたくさんあった方がいいのでしょうが、冬の間は実の収穫も期待していませんのでとりあえず枯れなければいいかな? 思い切って脇芽を整理して、日陰にならない程度にハウスの周囲に蔓を伸ばすことにしました。 期待してないと言いつつ、すでに実がなっているのは収穫するつもり。欲張りなんです。 なので実のなった蔓を切らないように、かなり神経を使ったんですよ。
 
 
 
 だいぶすっきりしました。
 
 最後に、
 
 黒い部分を何者かがかじったあと。これは誰の仕業かな? アブラムシを食べるテントウムシ? それとも葉っぱを食べる絵描き虫?
 


 たった2本のパッションフルーツですが、たくさんの虫のお役に立っていたようです。
 
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岩屋寺へ2

2021-11-12 21:04:11 | お出かけ
 みなにおくれて本堂に来てみれば、 法華仙人が修行をしたという大きな岩屋に通じるはしごをトラオが上っていました。
 娘も、へっぴりごしのウマオも。
 
 
 「ばあちゃんも上ってみる?」   もう10歳若ければねえ・・・・考えているうちにみんな下りてきました。
 「上がれるんじゃない? 途中でやめてもいいんだし。」
 思い切って上ってみることにしました。
 はしごは一段一段が普通のはしごの2段分くらいの高さがありました。膝を直角以上に上げないと上れません。でも、わたし、最近もも上げの練習してましたからね、エヘン。 手をかける場所がどこも太くて、握りきれないので、腕全体ではしごにしがみつきました。これで指が疲れても手は離れません。
 「ああ~、はだしになりたい~」
 「なんでよー」
 「足の裏の感触がわからん。」
 私はアウトドア用のしっかりした靴を履いていましたので、足の裏がちゃんとはしごの横木に乗っかっているかわかりにくかったのです。なので、下を向いて目で確かめつつ上っていったら、三分の二くらいまで上って怖くなりました。高すぎます。
 「下を見たらこわいよ。見ずにのぼるんよ。」
 「見ないと足をふみはずしそうじゃない? もう下りようか。」 
 「せっかくそこまで行ったのに?」
 アドバイスにも励ましにもならないような声を聞きながら、上りきりましたよ。
 
 岩屋の天井です。私が立って手を伸ばしても届かないくらい高いです。彩光が射してる? いや単にカメラのあんばいですけど。ありがたく見えるでしょう?
 
 
 
 立って下をみるとさすがに足が震えました。
 
 
 夏にあかがねミュージアムで見たバーミヤンの石窟を思い出しました。これよりもっと高い所からもっと大きい石窟に大仏が祀られていました。そしてその大仏は広大なアフガニスタンの大地を見下ろして、人々の暮らしを見守っていたのです。残念ながらここは山しか見えませんが。
 
 
 
 大師堂の向こうに、古い建物が見えました。
 
 
 下へ下りるのはさほど怖くなかったです。なにより足への負担がないのが安心です。
 そして、大師堂へのお参りもして、みんなで下り始めたのですが・・・・
 「トラちゃん、お昼は何が食べたい?」
 「今日はうどんの気分」即答でした。安上がりな子。
 「あ、ホタルブクロ。」
 「どれ?」 ホタルブクロを知らなかったトラオに名前の由来などを教えていたら、電話がなりました。
 「どこにおるん?」
 「もう、大夫降りたよ。」
 「ええ~ まだ行くとこがあるのに~。」
  聞けば、先ほど高い所から眺めた建物。その向こうにさらに道があって、奥の院に通じるのだとか。
 
  午後からお友だちと約束のあるトラオは早く帰りたくてたまらないのに、母親の冒険心に、もうきげんの悪いこと。
 ぶつくさ言いながら引き返し追いついてみれば、
 建物はどうやら門のようでした。そばにはこんな看板が
 
 
 ウマオが
 「ぼく、行くのいやだ~ 気味が悪いんよ~」と、叫んでいました
 
 
 せりわり行場というのは、木の向こうに透けて見える岩山にあるのでしょうか。




 垂直にそそり立っています。何でもそこに行くには納経所で鍵を借りて行かなければならないそうで、とりあえず鍵のかかっているところまで行ってみたいんだそうです。そこからはしごを上り、鎖を上りしてやっと何かをお祀りしているところに着くんだとか。
 
 けれど、「気味が悪い」というウマオの言葉は無視できません。そんな風に思うのならがんばらせる必要もないと、私はウマオを連れて先に下りるつもりでした。するとトラオも「ぼくも行かん。」と言います。結局娘一人が行くことになりました。
 
 先ほどくぐってきたこの建物。こちらの道からやってきたお遍路さんがくぐる山門だそうで、これが正面になるそうです。明治時代の大火事を免れた古い建物でした。
 
 
 本堂前で休んでいたら、すぐに娘が帰ってきました。 どこまで行けばいいか分からないので引き返したんですと。トラオの約束の時間に遅れてもいけないからと。 ほんとうは一人では行きたくなかったのかも。
 
 ここで尾籠な話ですがトイレについて
 
 
 トイレの中が丸見えなので一瞬ぎょっとします。けれどそれは汚物ではなくおがくずなんです。スイッチを押すと機械がゆっくりとおがくずをかき混ぜます。トイレットペーパーもすぐに見えなくなりました。すごい。なんだか感動してしばらくトイレをのぞき込んでしまいました。
 
 さて、下り道、相変わらず私はみんなに遅れて下りました。が、こんなところで娘と合流しました。
 


 石段があるので上がってみたんですって。そうしたらなんのことはない、一周して帰って来たと。後で調べたところ、ここには不動明王像があってその周りをお百度参りができるようになっているのだそうです。

 調べると言えばー
 剣山で予備知識がなかったことを後悔した私でしたが、ここでも、もっと調べていけばよかった後悔したことがありました。

 本堂の下に洞窟のようなものがあってお地蔵様や弘法大師像が祀ってあり、そこをお参りするのだという。ああ~
 まあ、この日は時間もあまりなかったし、また来よう。とリベンジに燃えています。

 帰りに古岩屋に寄りました。ここは岩と紅葉の景色が美しいところで、車が何台も停まっていました。残念ながらまだ少し早いようでした。
 
 


 
  国民宿舎「古岩屋荘」
こここのモミジだけが真っ赤でした。
 
  この古岩屋荘付近、日曜日頃はすばらしい紅葉が見られたらしいです。リベンジするなら紅葉の綺麗なうちに、とは思いましたがいろいろ予定もあるし、今週はずっと荒れ模様のお天気で石鎚には雪がかかっています。もうモミジは散ってしまったでしょうね。
 久万の町まで帰ってうどんを食べて帰りました。そこからショートカットの道で一時間、案外行きやすい所でした。
 
 
 
 
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岩屋寺へ 1

2021-11-11 13:27:13 | お出かけ
 先週の文化の日に、岩屋寺に行ってきました。
 岩屋寺は四国霊場四五番札所のお寺です。ちょうどまん中辺ですね。
  
 
 岩屋寺は、国道33号線を久万高原町まで登り、役場から左に折れて紅葉の名所面河に続く道の途中にあります。海抜650mの山中に、岩を穿つように寺院が建っています。 駐車場からお寺まで30分ほど山道を歩かないといけません。
 私は若いときに家族で88箇所参りをしたにもかかわらず、このお寺に来たことがなく、一度は来てみたいと思っていました。というのは、下の子がまだ1歳の頃で、このお寺と横峰寺とは小さい子連れでは無理ということで、私は子どもと車で待っていたのです。今の若いお父さんなら、子どもを背負ってでも一緒に行ったでしょうにねえ。
 春に横峰寺へ行ったので、私にとってはここが最後のお寺になります。 
 
 
 国民宿舎のある古岩屋の辺りは紅葉の綺麗なところ。そこをさらに奥へ来ると、岩屋寺のある七鳥という集落があります。
 上から見るとこんな感じの小さな集落です。屋根で見えませんが何カ所か駐車場があります。


 
 集落の中の道を登ってくるとお土産物やさんがありました。行くときはまだ開いていませんでしたが、「やきしょうが」と言うのが気になります。帰りに開いているといいねえ、と話ながら行きました。



 そこを抜けると上に仁王像を乗せた石の門があって、ここが参拝道の入り口でした。すでに何組かの参拝客が登っていました。
 


 木々に囲まれた清々しい雰囲気の山道です。
 
 
 山門。 岩屋寺は火事によって建物と文書などの資料を焼失し、明治以降に再建された建物がほとんどだそうです。この山門は、わずか3ヶ月で建てられたとか。 

 
 山門をくぐると、さらに石段が続きます。
 後からきたお遍路さんが、「88カ所で、ここが一番の難所じゃ。」と言うのがきこえました。
 そうですね。横峰寺は、私が登った道は遍路転がしの登山道でしたが、車でも行けるんです。ここは絶対歩かなければたどり着けませんから。
 
 白装束のお遍路さん。団体客はおらず個人で参拝する人だけでした。
   実は団体客と出くわすと大変なんです。まず、添乗員さんが大量の納経帳をもって納経所へ走りますから,それより先に納経所着かなければ大変。書いてもらうのに長い間待たなくてはなりません。ちなみにお四国参りでは御朱印帳とは言わず納経帳といいます。
 こんなにのんびりと歩けるのは今だけかもしれません。朝なので行き交うとき「おはようございます。」と挨拶しました。これがまたすがすがしい。
 
 
 しばらく行くと赤と青の旗で賑やかになってきました。旗には奉納者の住所、氏名、年月日、願い事などが書かれていました。

 
 次に現れたのはおびただしい数のお地蔵様


 
 
 これにも1体1体住所と名前とが刻まれています。これらは信者たちがそれぞれの願いを書いて奉納したものらしいです。家内安全 学業成就 など一般的な願いもありましたが、病気平癒 とか事業復興とかいうのをみると、切実な問題を抱えてここへお参りに来た人もいるのだなあ、と思いました。それも北海道から九州まで、全国各地から。


 
 またまた赤と青の旗

 
 裏返しに不動明王の字が見えますが、これは岩屋寺の本尊が不動明王だからでしょう。分からないのはのぼりに書かれた日付で、過去のものもあれば、令和五年などというのもあるのです。いったい何の日付なのかな? トラオはこのゾーンを未来が見える道と名付けました。
 
 上の方に建物が見えてきました。 

 
 遍照閣 昔は宿坊でしたが、今は建て替えられて研修などに使われる会館になっているそうです。 

 
 鋭角に曲がる道を上って行くと正面に岩山が見えてきました。山の斜面で平地が少ないので、いろいろな施設が分散されています。正面に見えるのは納経所でした。



 本堂横のモミジが真っ赤です。
 


 何しろ狭い場所なので正面から写すことができません。

 

 こちらが大師堂
 88箇所の霊場には本堂のほかに大師堂があります。
 
 


 
 お参りに来た皆さんはきちんとお経を最後まで唱え丁寧にお参りをされていますが、私は簡単に手を合わせるだけ。だって、同じ場所に長くいたら密になるでしょ? と都合よく言い訳をしておきます(笑)とにかく四十ウン年か振りに結願成就。おっと、まだ高野山の奥の院に行っていません。ちょうど下の子が寝てしまったのでね。上の娘は小さかったけれど高野山のお参りも済ませてるんですよ。
 
 さて、大師堂の前まで来ると正面の岩全体が見えるのですが
 
 
 上三つの穴が人の顔のように見えませんか? あの高い所には阿弥陀如来像が安置されているそうです。どうやって?
 
 そして、下の大きく開いた穴(岩屋)にははしごを使って上れるようになっています。
 さあ、ここからがプチ冒険。
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ぼろぼろになって

2021-11-09 18:43:00 | 生き物
 スーパーの店頭に置かれたパンジー苗にツマグロヒョウモンがやってきました。
 
 
 後ろの羽根が破れていました。 うま葉っぱに着陸できなくて、どさっと落ちてくるような感じでとまりました。けど、蜜をすうでもなく。もうその元気もなかったのでしょうか。

 
 10月の寒さから一転、わりと暖かい日が続いていますが、やはり、冬は近づいていると感じます。最後を迎える虫をよく見かけるようになりました。
 
 これも羽根がぼろぼろになったホウジャク。

 ホバリングの元気はありません。

 
 クロホウジャク?
 

 
 ハウスの中で見つけたナミアゲハ。もう死んでいます。 
 


 
 
これは10月頃に見つけたあのアゲハではないかなあ。 普通のナミアゲハより黒っぽい感じで, 気になりました。それで写真を撮って外へ出してあげようと思ったのですが、カメラを取りに行っている間にいなくなりましてー自分で外に行ったものと思っていたのですが。そのときはまだ完全な姿の綺麗な蝶だったんです。
 
 一般的なナミアゲハと比べてみます。
 


 
 
 どうでしょう。やはり黒い部分が多いように思います。それで思い出すのは、2,3日飼っていた、黒い部分が多い幼虫。
 


 
 
 もしかしたらどこかでさなぎになって無事羽化したのではないかと思ったのです。そうであって欲しい
 
 ぼろぼろのチョウだけでは気が滅入るので、元気なチョウも一つ。
 
 セセリチョウ。この顔が何ともかわいくて写真を消せないでおりました。


 
 カマキリも最後の力を振り絞って生きています。
 1本鎌を失ったカマキリ。これではえさも捕まえられないでしょう。
 


 多分オオカマキリではないかと思いますが、ハウスの中でのろのろと人間からにげようとしていました。
 
 


 ぼろぼろなのは虫だけではなく

 
 これはイチジクの木です。

 
 
 いったいどんな虫が食べているんだろうと探してみたら
 いましたね。 この毛虫たちは今からどうなるのでしょう。さなぎで冬を越すのかな?

 
 
 卵。 透明なのが、すでに孵化した卵の体と思います。茶色と黒は? 今から孵化するのかしないのか。
 
 
 
 
 雑草だって
 
 




 何もかもが衰退に向かっているのが目に付くから、秋ってさびしいのかも。
 
 


 
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ストレリチアの観察

2021-11-08 11:30:35 | 植物

 気温が下がり、趣味のビニールハウス内での作業がしやすくなりました。この間から少しずつハウス内の植物を整理しています。

 まずは

 ストレリチアの株が混み合ってきたので、少し葉を切ってみました。

 これはよく見かけるレギネ(レギエネ)という種類



 けれど、中の方の株がぎゅうぎゅうなのはどうしようもありません。外側に広がってくれるといいのに。

 数年前から花がたくさん咲くようになって、花殻も切ったり切らなかったり。 花が次々と現れるものだから、いつが終わりかわかりにくいのです。

 

 

 どういうことかというと

 最初の花

 わずかに次の花が見えます。



 このとがった花の入れ物ーこれがつぼみらしいです。花が3個出てきて4個目も先が飛び出てきました。
 
 
 
 5個目が出ようとしています。1個目は早くも枯れてきました。



 こんなふうに,一つの花が終わりかけると下から次の花が出てきます。もし、花屋で買って一輪が終わってもその花をもぎ取るとまた咲きますから、すぐに捨てないでくださいね。

 

 自然のままで何もしないとこうなります。

 



 すさまじいというか・・・・これ、スプレーで色をつけたらおもしろいものになるかな?

 

 この、鳥が空を見上げているような姿が好き。



 十数年前にたった一株植えたのがこんなになりました。

 

 花の中に、ミミズが這っているようなちょっと気持ち悪いけのがありました。



 どうなってるの?

 よく似た花を順番に並べてみます。

 ほんのちょっと見えだしたところ。

 ぐ~んとのびでて

本当はこうなりたかったんだと思います。

 



花の中からまた花。花の上にもまた花。だからずいぶん長く咲いているのです。

花は蜜を垂れ流しです。

けれどそれを飲みに来る虫は余りいなくて

種はできるのかな?

花をもぎ取ってみました。

 
 根元の方を割ってみると
 

 
 白い柔らかそうな種が見えました。
 もう少し古い花を割ってみました。



 おお~、できていますね。けど、熟してはいないです。まだ黒い種を見たことがありません。自家栽培で種から増やすことはできるのか? やってみたらおもしろいなとは思いますが、

 しません。

 まず、時間がないです。それに、蜜を出すからには虫媒花だろうと思いますが、お手伝いする虫が余りいないです。そして・・・わたしの興味関心もとことん突き詰めるまでは続かないです。

 と言うわけで、観察はここまで。

 隣に種類のちがうストレリチアがあります。葉が開かなくて針のようにとがっています。もともとは先にちょっとだけ開いてスプーンみたいだったんですけどね。今年はその形の葉がありません。ノンリーフといって、古くなると葉がなくなるんですって。

 花の咲いてないときに手に入れて、どんな花がさくかなあ、ちょっとタイプの違う花を期待してたんですけど(白い花びらとか)ちょっと小さいだけでそっくり同じでした。

 一時期、白い花の咲くオーガスタというのも植えていましたが、これは背丈が3㍍ほどにならないと咲かないそうで、いつの間にかなくなってしまいました? 枯れたのかどうしたのか記憶にない。時々自分の脳みそに危険信号が・・・



 今からたくさん咲きそうです。切り花としてこちらの方が使い勝手がよさそうですね。

 下の方に芋の蔓がはびこっていますので、これもそのうち片付けます。

 

 

 

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勘違いの花々

2021-11-06 09:09:57 | 植物

  季節外れに咲く花ー

 昔は狂い咲きって言っていましたね。でも、こう言ってはあまりにもかわいそう、というより、人間の誤解かな? 花はただ季節を勘違いしただけと思います。

 散歩の時にぱっと目に飛び込んできた赤。



 これってヒガンバナよね。葉っぱをつけて咲くのを初めて見ました。鮮やかできれい。こんなふうに咲いたら、ヒガンバナの印象もずっとちがったでしょうに。



  桜は、秋に咲いてしまううっかりやさんがよくいますね。どこかでソメイヨシノが咲いたと、ニュースで言っていましたが、ここにもいました。

 八重桜 





 

 桜は多分温度差に敏感なのだと思います。

 こちらは梨




 

 けれど今年は滅多に間違えることのない花も勘違いしているようなのです。

 アケビ

 





 

 

 11月のホタルブクロ 

 
 極めつけは

 



 



 つつじです。こんなにたくさん。花だけでなく、木その物が勘違いしています。その隣には真っ赤に色着いたニシキギの葉がすでに葉を落としていました。11月3日文化の日、四国霊場岩屋寺にて

 



  こうやって特集が組めるほどたくさんの勘違い花。山道を一緒に歩いていたトラオはホタルブクロに気づきませんでした。子どもたちが中にホタルを入れて遊ぶのだと言うことももちろん知りません。こうして孫に伝える機会ができてよかったとは思うけど、季節感が薄れているのは人間も同じような気がして・・・ばあちゃんはちょっぴり次の世代に責任も感じたわけです。

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剣山登山3 二人で下山

2021-11-05 10:01:26 | 山登り・里山歩き

 分かれ道まで家族と元気よくやってきたウマオでしたが、それ以上は行く気はなさそうで、やはりばあちゃんと下りると言います。なので、ここでみんなと別れて二人だけで下山することにしました。石鎚ではたった一人で山道をあるいて心細い思いをしましたけど、ウマオと二人でもそれは同じ。なにしろ無事にリフト乗り場に行く責任があります。

 ウマオも多分心細かったと思います。何度も何度もみんなが上って行った次郎笈を眺めながら歩いていました。

「ウマちゃん、もう山を見るのやめよう、危ないから下を向いて歩いてね。」

 それでも、二度見の展望所までは距離も短く道も歩きやすかったのでよかったのです。

 下の方が紅葉していました。



 展望所で休憩しているとき、見知らぬお兄さんにチョコをもらったり、おばさまたちに話しかけられたりして、親切にしてもらいました。だいたい、子どもたちは、トラオもですが登山者からはかわいがられましたね。

 これから1200mほどは何もない山道のようです。

 



 

 あそこに神社がある?

 ウマオが言いました。

 
 わたしはこの突出した岩に興味を持ちましたが・・・

 ああ~ 写真で見るとしっかりと神社が写っていました。けれどウマオがそう聞いたときわたしは、「そうかしらねえ。」と生返事をしただけでした。ウマオには見えていたのですね。もうちょっと真剣に見ればよかった。よくよく見れば、登っていく人まで写っているではあいませんか。そして、せっかく写真に撮った地図も見ておくべきでした。 

 後悔先に立たず

 というのは、 途中、「神水へ」と書いた道しるべは見つけたのですが、獣道みたいな道だったので通り過ぎてしまったのです。神社と言うからにはもう少しましな道(少なくとも登ってきたときくらいの整備された道)があるだろうとい思い込みが災いしました。 さらに、道のそばに神社があるという思い込みが追い打ちをかけました。まさか今歩いている道を再び登らなければならないなんて思いもよらなかったのです。

 道しるべがどれも古く、やっと字が読める程度でした。

 西島駅へ800㍍のところまで来ました。



 そこからの道は



 もう写真を写すどころではなく

 「ウマちゃん、もうちょっと右を歩いて。」
 右側は山ですが、左側は緩いけど深い谷。
 
 「こけそうになったら右手をつくんよ、左手はだめよ。」
 道幅が30㎝ほどのところもあったのです。バランスを崩せば斜面を転がり落ちます。
 
 「ウマちゃん、そこでちょっと待ってて。」
 登ってくる人に道を譲るため、よけられる場所を指示します。すれ違う場所もないくらい狭い道でした。しかも谷側は崩れかけたところがあるし、滑りやすいがれきの道だし、
 
 「ウマちゃん大丈夫? しんどいんじゃない?」
 ウマオの足取りがふらふらとしておぼつかないのは、ウマオの体幹が弱いせいなのか、疲れてふらついているのか。ウマオの靴が何度も石に当たる音を聞きながら、ばあちゃんは気が気ではありませんでした。休ませたいけど腰を下ろして休むスペースもなかったのです。

 そして、

 行けども行けども神社らしきものは見当たらず・・・もしかして、あの獣道みたいなところを登らないといけなかった? と気づいたのは、東屋のような休憩所に着いてから。


 「ウマちゃん、ごめん。ばあちゃん神社へ寄る道を間違えたみたい。」ちょっと長めに休憩して、エネルギー補給もして再び歩き出しましたが、ここからすぐ西島駅に着いてしまいました。

  到着地点の道案内



 
 後神水? ああ、やっぱりあのとき道を登らないと行けなかったのか。
 そして、後悔はそれだけではありませんでした。
 駅へ続くもう一つの道には鳥居がたっていて、広く歩きやすそうな道を大勢の人が下りてきたのです。

 
 神社へ寄っていれば、あんなに危ない道を通ることもはらはらすることもなかったのにー
 右側の狭い道がわたしたちの通ってきた道です。道しるべに寄れば、それが遊歩道ですって!

 トラオたちはまだ下りてきません。30分ほど周りの景色を見て待ちました。
 
 次郎笈。なだらかな優しい姿でした。今どの辺りを下りているのかしらねえ。
 
 
 駅の周辺は赤く染まっていました。
 
 
 
 西島神社があの辺りにあるのかな? 
 後から聞いた話ですが、トラオたちも途中の大劔神社へ行く道を間違えて引き返したんだそうです。やっぱりわかりにくい道だったんですね。大劔神社は、山小屋のような、あまり神社らしくない建物だったとか。そんな小さな社が剣山にはたくさんありました。
 
 
 
 石鎚山の社は、土小屋、成就、山頂と三つありますが、すべて石鎚神社です。剣山の小さな社は全部名前がちがいます。神様がいっぱいいる山?
 それを統べるのが劔神社なのかな? 勉強不足で分かりませんが。
 
 1,5㎞下に置いた車をとりにみんなが下りていった後、わたしは、朝素通りしてしまった大劔神社にお参りしました。登山の後のこの階段はなかなかきつかったですが、上りましたよ。これは上から見下ろしたところ。



 神社の横に登山口があって、リフトを使わずに登る人はこの神社を通って行き、帰って来ます。必ずお参りするようになっているんですね。 
 
 ここからは、私自身の山登りについてのまとめです。ちょっと理屈っぽくなります。読み飛ばしていただいてかまいません。
 
 私は登山をしだしてから、どこの山も日本人の信仰と深く結びついていると言うことが分かりました。ですから、山のものは木も草も生き物もすべてに敬意を持って登ろうと思うよううになりました。かつての私を振り返ると、立山にも乗鞍にも行きましたが、そこまでの敬意を持って山を見たかというと、やはりそうではありませんでした。観光客の目でしたからね。だからといって観光客が悪いと意味ではありません。
 山のいいところは、人もみな大自然の中の一部、命あるものすべて同じ仲間という気持ちになれることではないかなと思うのです。たとえ観光で来たとしても。だから見知らぬ人とも「こんにちは」と挨拶をかわせるのではないかと。子どもたちはたくさんの知らない人に励ましてもらい、ほめてもらいました。
 けれど、剣山では、たまに返事が返ってこないときがありました。そんな時、その人がなにか心に鎧を着ているような気がしたのです。山に登ることでそうした心の鎧を少しずつ脱いでいけるといいなあと思いました。
 さらに、この神社で、登山者でも観光客でもないもう一種類の人たちに会いました。ぴかぴかの登山靴風の厚底靴をはいてあちこちでポーズを作り、写真を撮っているお嬢さんたち。いわゆるインスタ映えを狙って写真だけ撮りに来ようでした。顔もファッションもそれはすてきなのにちょっと残念な振舞い。 
 まあ、外国の人だからしかたないか。わたしだって、海外旅行に行ったとき、同じような態度だったもの。つぎは是非頂上まで登ってくださいね。そして森羅万象すべてに神が宿るーそんな日本古来の精神を山の空気から感じ取って欲しいです。
  
 西日本1,2の高い山を登って、多分今年の山登りは終わりです。紅葉のシーズンですので今からは低い場所で山歩きを楽しみます。 剣山登山 おわり。

 

 

 

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剣山登山2 頂上は広々 

2021-11-04 09:35:24 | 山登り・里山歩き
 頂上に行くには、神社と隣の社務所?の間の狭い鉄の階段を上がるらしいです。5、6段ほどの段数ですが、上がる人と下りる人、どちらかが待って譲り合わなければならない狭い階段でした。
 そこを抜けると
 
 
 
 これが頂上?
 話には聞いていたけど、予想外の広さ。 三角点はどこだろう? あれかな? いや、それは小さなほこらのようでした。第一、一番高いところではありません。



 木道が縦横に通っていて、所々に人が集まっていました。
木道といっても、尾瀬の木道のような細い道ではなく、人が向かい合ってすれ違えるだけの広さがあります。これは植物を痛めないためのものだそうです。
 
 どこへ行けばいいか、わかりません。

 
 
 鉄塔を目指せばいいのかな?
 それにしてもすばらしいお天気でした。

 
 鉄塔に行くまでに娘たち見つけることができました。 そしてお弁当を食べることにしました。下から見て人が集まっていたところ、そこは広い板間敷のような場所で、美しい景色を見ながら食べることができました。そういう場所が他にも何カ所もあるのです。 
 
 もう、どれだけ広いんだろう。
 
 食事が済んだ後、トラオパパがおもむろに口を開き、
 
「これだけでは物足りないので,あちらの山にのぼりま~す。」
 
 と宣言しました。
 
 え!?
 
 
 高い木が一つもない、なんだかじゅうたんを敷いたように見える山。あれが次郎笈(ぎゅう)とよばれる山でした。こちらの剣山は太郎笈と呼ばれるそうです。
 尾根に細い筋が通っていますが、あれが登山道みたい。
 「ぼくいやだ~。神社に行きたい。」 私も同感。
 「帰りに神社に寄るから、途中まででも行こう。」
 説明を聞いていると、下山は来た道ではなく、別の道を通るとのこと。その道はこの山を少しくだったところから分かれている道だそうで、結局少しはみんなと一緒に行かなければなりません。
 「そこからウマオはばあちゃんと下りなさい。」
 と言うわけで、またしてもウマオは私に託されたのでした。
 
 三角点は、次郎笈へ行く途中に見つけました。
 

 
 ここにだけ厳かな雰囲気が残されていると思いました。
 
 来るときは遊歩道のような道を上ってきたのですが、反対側の道は

 
 ごろごろのがれきが転がる悪路。しかも急斜面。山の表の顔と裏の顔がちがいすぎる。わたしは心の中で文句を言いながら歩きました。けど、この道を元気に登ってくる人も多かったです。下を見ると疲れ切った様子の人も見えました。 そして次郎笈への道は、蟻の行列のように人が続いていました。
 あのてっぺんまで登るなんてとんでもない、私は先に下りる、と決めました。私は遠い先にゴールが見えていると意気消沈するタイプなんです。木立の中を少しずつ進んで、道が曲がるところまで、その先に何があるか見てみよう、そこに着いたらもう少し先の曲がるところまで・・・・というように、小さな目標をクリアしながら進んでいかないとだめなタイプ。娘は反対にゴールが見えているとやる気になるんですって。
 

 
 とにかく1歩1歩の高低差が大きいので、慎重に下りていきました。けど、こんなものを見つける余裕?もありましたよ。何しろ下ばかり見てたので。
 


 地衣類に覆われた岩なんですが、ピンク色のものは?
 
 多分道が登りに転じるところ辺りが分岐点だったと思います。ここから、ウマオと二人、先に下山することにしました。
 
 まずは二度見展望所を目指します。
 


 
 
 
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