・昨日の結婚式は実に盛大であった。人数もそうだが、時間が盛大であった。約4時間である。
・私は、高校時代の恩師ということで、乾杯の発声をさせていただいた。新郎は東京農大を出た農業自営者である。そのために、仕事の取引先の方を主賓としていた。当然であろう。これから最もお世話になるのだから。
・直截にカンパーィと言っても仕方ないので、ほんの少しだけ高校時代のエピソードを20秒くらいやった。それは、彼の背負投げの見事さについてである。毎日、毎日彼とはよく稽古した。そして、なんと顧問のくせに、私は彼のことが嫌いになったのである。(^0^)/
・なぜか。それはあまりにも背負投がキレすぎて、なんども畳を背負ったからである。(ダッテ、痛いんだもん)育成法の一つとして、生徒の技にかかったふりをすることはよくあるが、私の場合、30で4段になってから全く昇段できないという、まるっきり冗談のような素人武術人であるので、マジに投げられていたんである。
・そんなことを紹介した。
・そして、見事に背負投のように新婦を射止めたのですね・・・・とやったのである。よかった、実によかった。(アタシの話ではないっすよ)一時は私も心配してて、見合いの設定もしたことがある。
・式場は銚子市の松岸というところにあるあの辺りでは誰でも知っているところである。校長をさせていただいていた時も、忘年会で使わせていただいたこともあったっけ。
・それにしても見事なのは、参加者の人数の多さ。ほとんど友人たちである。よくもまぁ集まったものである。千葉県東北部は農業の盛んな土地であるから、裕福な大規模農業経営者が多い。私も在職させていただいた県立旭農業高校は日本一の農業自営率を誇ると聞いたことがある。
・他のテーブルにもたくさんいた。旭農業高校時代のかつての生徒たちが。
・しかし、圧巻だったのは、我が柔道関係者グループのテーブルである。
・なにしろ体格がまったく他のテーブルと違うのだ。(^0^)/普通の体をしているのは、ワタクシだけである、ホントに。
・私も含めて山賊みたいだなぁと思っていたし、まったくそのとおりである。雰囲気が違う。飲みっぷりも違う。食べる量も違う。豪華な料理を食べあぐねていると、あっという間に誰かの胃袋に移転してしまうんであるから大したもんである。
・いやぁ・・・今日もこれでは、大嫌いなお酒なるものを胃袋に流しこんで、明日は二日酔いだなと覚悟した。覚悟したから、体に悪いビールにした。ちょっとずつ飲んでいた。
・ところがである。3人くらい先にいた柔道マン、ワインをラッパ飲みしている。かぁ~・・かなわん。これで最後までいったら死ぬなぁと思ったので、自制した。それでも相当呑んだと思う。思うというのは、あまり記憶にないからである。どうしようもないなぁと毎度のことで反省である。
・魑魅魍魎の世界で、会話を楽しむようなものである。
・ま、これまたよろしいでしょう。
・その中の一人に、私の柔道部の教え子で県大会で準優勝をした女性と結婚した隣の高校柔道部出身の男がいるんである。(どうしてこのような組み合わせが可能なんだろうか・・数学の順列組み合わせでも回答できませんな)その男もすばらしい体格である。100キロ以上はある。柔道マンと柔道ウーマンが結婚したんだから、実に幸福な家庭を築いているんだが、(これって、論理的にはおかしいとわかって書いています)心配なのは夫婦ゲンカである。どういうことになるんかと思っていたが、案の定、口喧嘩というものが存在しないんだそうである。
・つまりである。双方格闘家であるから、クチでちびちびやっていないというのである。直接行動である。まさか、彼の得意技である内股と、彼女の得意技である大外刈りをかけあっているんじゃあるまいなと申し上げたが、そんなことはないとおっしゃる。笑ってしまった。さもありなん。たくましくていいじゃないか。
・エリートを気取って、つまらんバカをやっている輩が実に世間には多いが、そんな心配もない。暮らしも裕福であるし、子供にも恵まれている。順風満帆である。彼は趣味で1600ccの大型オートバイにも乗っている農業自営者でもある。革ジャンが実によく似合うのだ。私は400ccくらいしか乗らないが。と~ぜん、私は革ジャンは着られない。ボロじゃんである。(^0^)/
・大雨が降っていたので、帰りは電車で松岸駅から帰ろうとした。雲つくような大男から、ちょっと待て!と押しとどめられた。
・まるっきり三國志の世界ですよ。諸葛亮の智謀・関羽のようだ。おおおおおお、オッカナイ。そしたら、柔道関係者で一番若い青年が、かわいそうに酒を禁じられていた。運転手である。かわいそうに。すべては計画的であったのだ。
・彼たちに送っていただいた。大男が周囲に4人もいた。高級ワゴン車である。参った。押しつぶされる危険性がたくさんあったのである。参った。一本取られた。
・それにしてもいいもんである。若人たちの出発は。実にいい。おおいにいい。