脱「しがらみ」による「政界再編」
2007年7月24日(火)
29日投票の第21回参議院議員選挙は、民主党の独り勝ちになりそうである。
民主党が過半数を制覇し、議長など主要ポストも手に入れることになると、巷間言われているように、「政界再編」ということになりそうである。
早ければ今年中の解散総選挙という可能性も現実味をおびてきた。
今回の与党の不振は、「年金問題」他いくらでもあるが、大きな要因として、安部総理大臣の政権運営の稚拙さがあるのではないだろうか。
例えば、不祥事を起こした閣僚を擁護し続けた。罷免をしておれば、こうも内閣支持率の低下はなかったと思われる。
安部総理大臣は、国民向けには罷免した方が良いことは百も承知のはずである。しかし、それができない。主要には派閥政治の「しがらみ」からであろう。
ちなみに、小泉前総理大臣は、その「しがらみ」がなかった。
一方、多くの国民にも「しがらみ」はある。「選挙は政策で」と建前では誰しも言うが、実際は「しがらみ」による投票行動が多い。
利権による「しがらみ」、縁者による「しがらみ」、帰属団体への「しがらみ」等々。
ところで、私の見通しは、団塊の世代の大量退職により、脱「しがらみ」が進むであろうということである。
例えば、かつての企業戦士は「企業は儲けすぎだ!」と告発し、元公務員は「税金が高すぎる!」と叫ぶようになる。かつての帰属団体に対する「しがらみ」どころか、反旗をひるがえすようになるのである。
団塊の世代の大量退職により、脱「しがらみ」が進み、真の「政界再編」が起こると予想する今日この頃である。