団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

浮いた年金記録

2007-07-21 18:29:23 | 社会

浮いた年金記録



2007年7月21日(土)


 もう1か月くらい前になるであろうか。飲み屋のチーママが言ったことは、蓋し慧眼であった。曰く「年金保険料は支払うようになっているのだから、本人が支払っていると言えば、みんな認めればいいんじゃないの。」

 私は、「証拠もなく認める」というのは、現行法体系を崩すことになるという思いから、「そんなばかな!」と一蹴したが、結果はこのチーママの主張に近いとおりになった。

 年金記録確認第三者委員会によると、本人の主張が「不合理でなく一応確からしい」場合には、(証拠がなくても)納付したという主張を認めるというのだ。
 梶谷剛委員長は、「否定的な資料や事情がなければ、人柄・態度からみてこの人はうそを言っていないと判断すれば総合的に認めうる」とすら述べた。

 「人柄・態度」で年金保険料を払ったあるいは払わないを判断することは、誰が考えても「不合理」であるが、このことにより、どういう事態が生じるであろうか。

 社会保険事務所の窓口を想像してもらいたい。
 年金保険料を納付した確かな記憶がある人が、記録がないことに怒りを露にして、窓口職員に食って掛かった場合、この人は「人柄・態度が悪い」ということになるのであろうか。

 また、相談に訪れた人が、社会保険事務所の職員を捉まえて、「私は、人柄・態度が悪いか」と認識を求めた場合、社会保険事務所の職員は本心を言えるのであろうか。

 いずれにしても、混迷している年金問題に新たな「火種」を持ち込んだ。社会保険事務所の窓口は混乱に混乱をきたすと思われる。
 国民の怒りの前に、苦し紛れに言ったと思われるこの発言は、いずれ撤回されるか、形骸化するだろう。

 しかし、それまではみなさん、社会保険事務所窓口では、「猫をかぶりましょうニャン」。

 60年近い人生で、最も杜撰な出来事。

 私の年金受給開始時期=人生時計17時16分 チン

コメント (4)
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