団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

ホンダのスーパーカブ

2008-05-22 03:00:26 | 
              ホンダのスーパーカブ

                         2008年5月22日(木)作成

 1984年にホンダのスーパーカブが登場して50年、そして2008年4月末に累計生産台数が6,000万台に達したという。
 基本設計が変わらず、50年もの間生産が続けられ、しかもこれだけの台数を生産したことは、驚嘆に値する。勿論、過去現在を問わず、同一車種で最多であり、これからも、これを超える車種は登場しないだろう。

 改めて、本田宗一郎の天才に驚かされる。

 このスーパーカブでは、強烈な思い出がある。

 私が中学校2年生の時だったので、1985年のことだ。
 本田技研工業が、全国の全ての中学校(注 小学校や高等学校も含まれていたかもしれません。)に、スーパーカブを1台ずつ寄付したのだ。本田宗一郎という人は、そういう突飛もないことをする人なのである。

 生徒数十人が見守る中、先生が試乗して見せた。
 中学生である。乗りたくてたまらない。3年生の悪がきが、その先生に、どうしても運転させてくれとせがんだ。先生は、ためらっていたが、とうとうそれに折れてしまった。
 そうすると、歯止めがきかなくなる。2人目の悪がきにも許してしまった。今度は二人乗りで発車した。

 校庭の楕円になっているコースを軽快に走っていたが、どうも様子が変だ。スピードが上がる一方で、コーナーにさしかかっても、減速しない。後部に乗っていた生徒はその様子に危険を感じたのか、飛び降りた。
 それでもスピードは落ちず、とうとう第三コーナーで、「カブ」は「カーブ」を回りきれず、少し斜面になっている土手にぶつかるというか乗り上げてしまった。
 スピードが出ていたので、カブはその斜面沿って空中に舞い上がった。
 不思議と、その生徒は大事に至らなかった。

 その当該先生であるが、見ていて気の毒になるくらい、真っ青な顔をしてうろたえていた。

 当時私は、既にオートバイに乗った経験があったので、なぜ、こんなことになったのだろうと不思議だった。


(写真)スーパーカブC100(1958年 初代 )。ネットから引用しました。

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