団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

トヨタパッシング

2010-02-11 15:53:15 | 
                 トヨタパッシング

                               2010年2月11日(木)

 トヨタ自動車の大量リコール問題でコロラド州では、リコール対象となったトヨタ車の所有者が損害賠償を求める集団訴訟を起こしました。
 トヨタ車の不具合をめぐっては、南部のテキサス州やカナダ・オンタリオ州でも集団訴訟が起きています。

 トヨタが急加速の問題を長年認識していながら対応を怠っていたと主張。「命をさらしかねない不具合を知っていればトヨタ車を買わなかった」とするものです。

 この提起者は、事故に遭い損害を被った訳ではありません。損害も被らないのに損害賠償請求ができるのかどうか、法的なことは知りませんが、私の第一感は「病める訴訟社会アメリカ」ということでした。


 トヨタのリコール問題では、このような訴訟社会アメリカということを見せてくれたと同時に、率直に言ってトヨタパッシングという側面があります。
 ネットに興味深い記事が載っていました。

「Oh, What a Feeling: Watching Toyota Flunk for Once(ついにトヨタが赤点をとるのを眺めるのは、なんて気分だ)」という見出しの、ニューヨーク・タイムズのコラムがなにがしかの本音を言い当てていると思います。「優等生のトヨタ君を見習いなさい、どうしてトヨタ君みたいにできないの(Why can’t you be more like that?)と言われ続けた劣等生からすれば、こんなに痛快なことはない」というような気分が、アメリカ(特に自動車業界)にはあるようです。


 また、自動車評論家の池原照雄氏も面白ことを書いていました。

 今回のリコールにトヨタとの合弁生産車であるポンティアック『ヴァイブ』約9万9000台が含まれるGM(ゼネラルモーターズ)のリコール発表文(1月29日付)に、興味深い一文があった。今回の不具合は「GMの経験をもとにすると、(リコール対象の)ヴァイブは安全に運転できる」というものだ。

 「大丈夫だけど、トヨタの方針に従ってウチもやります」というニュアンスだ。そんな会社が、トヨタ車を狙い打ちにした販売キャンペーンをやるのだから、開いた口が塞がらない。巨大メーカーにとって、ライバルのリコールは「明日はわが身」のはずなのに。
  注 池原氏によると、「今回のアクセルペダルの不具合で230万台をリコールした米国   の場合、クレームは十数件で、幸い事故につながったケースはない。」と言う。


 強者は叩かれる、ということをトヨタは身にしみて感じたものと思う。




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