トヨタ米工場に420億円を投資
2019年9月22日(日)
トヨタがアメリカに420億円を投資すると発表しました。
9月19日の朝日新聞です。
このタイミングですので、何かを狙ったものと予想できます。「何か」とは、日米貿易を有利に進めようとする思惑です。
日本政府は、日米貿易交渉でTPPより不利になることはないと、盛んに喧伝してきました。ものの見事に裏切られることになるでしょう。
私は、トヨタが20万台から30万台規模の工場の新設をトランプ氏にプレゼントするかと予想していたので、大外れでありました。
思いますに、自動車を巡る日米貿易摩擦でありますが、事あるごとに、日本の自動車メーカーを強くさせただけの結果になりました。今回もそのような結果になると思います。
思いますに、長期戦略がないのでありますな、トランプ氏には。目先来年の大統領選挙に有利になりさえすれば良いということで、アメリカでの雇用を拡大する日本からの投資を求めている訳でありますが、アメリカで生産するたって、日本の子会社になりますので、その儲けは、結局日本のものになる訳であります。
この新聞報道では、トヨタは17年から21年までの5年間に約1兆4千億円!の投資をするとあります。
ここ数年で、アメリカ市場でのシェァはトヨタが首位になるのではなかろうかと思います。
トヨタは、アメリカメーカーが得意のピックアップトラックの現地生産を少々遠慮していた向きがありましたが、トランプ氏の投資拡大要請によりこれ幸いとピックアップトラックを生産するカードを切ることができるのであります。トランプ氏が「シマッタ!」と気付いた時は、すでにカードは裏返っていることでしょう。(大統領の職にはないということです。)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます