水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

一発屋

2021年08月15日 | 学年だよりなど
1学年だより「一発屋」


 いわゆる「一発屋」は、芸能の世界で、一作品だけ、短期間だけ成功を収めた人を指していうことが多い。同じ現象は、仕事でも、日々の生活の中にでもある。
 模試で一回だけ全国トップの成績をとったり、大会で第一シードに勝ったりするみたいな形でも表れる。たまたま出会った素敵な女子と、一時期だけいい感じになるのも同じ現象だ。
 人生には、そんな機会が、時々訪れる。
 それはさらに大きく踏み出すチャンスではあるが、同時に一発屋で終わってしまう危険性をはらむ危うい場面とも言える。


~ 本当に運だけでブレイクしてしまう人は確かにいる。
 しかしその人は運が良い人ではない。
 運が悪い人なのだ。
 なぜなら運だけでブレイクした人は99%の確率で急激に落ちぶれて、奈落の底に落とされるからである。
 最初から低い場所にいた人は苦痛を感じないが、高い場所から低い場所に落ちた人のなかには文字通り死んでしまう人もいる。
 本当に運だけで成功してしまうということは、これから絶望を味わうために仕組まれていたという意味では運が悪いのである。
 それでも1%の確率で成功を継続させる人もいるが、それは勉強をする人だ。
 自分が運だけで成功したことを熟知しているから、ピークが過ぎるまでの間に猛勉強をする。
 もちろん予想通りピークは過ぎるが、「実はこんなこともできます」とお洒落にアピールするだけで成功は継続する。
 世間は「一発屋で終わらなかった有能な人」と評価を上げて、さらにチャンスをもらえるだろう。
 しかし賢明なあなたはお気づきのように、そこでもさらに猛勉強をするのである。
 成功している期間というのは、次の準備をさせてもらうための期間なのだ。
(千田拓哉『人生を大きく切り拓くチャンスに気がつく生き方』かや書房) ~


 そこで終われば一発屋だが、がんばって継続できれば、もともと実力があったことになる。
 チャンスをものにするには、勉強していないといけない。
 ものにしても継続するためには、勉強し続けないといけない。
 逆にいうと、勉強する習慣さえあれば、人生は悪い方向には向かない。
 もちろんここで言う「勉強」は、英語や数学だけにかぎらない。
 好きなこと、一つのことに、自分の頭で考えながら取り組んでいける姿勢だと思えばいい。
 勉強の習慣を10代のうちに身に付けておくと、仕事も遊びも人間関係も実力アップする。
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