折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

昔は

2008年05月10日 01時10分50秒 | 立夏
                   □ バロン・ジロ・ドゥ・ラン
                    (Baron Girod de l'Ain/HP 1897 France)

◇ 昔は、春の夕暮れ、星の数だけ夢があった。
  一番星、二番星、西の空、宵の明星、真白に輝く青白星、シリウス。
  やがて、いつしか満天の星、飽かず眺めた。
  柄杓星には七つの夢、麦刈星には瞬き燃える夢、真珠星には静かに秘めた夢。

            

     
       □ ブレイリー№2(Blairii №2/Ch 1845 England)

    

     
     □ ハーロウ・カー(Harlow Carr/ER 2004 D.Austin England)


◇ 時は流れ、廻りくる春の夕暮れ、薔薇の数だけ夢がある。
  星明かりの数、薔薇の彩り、星の花びら、夢と輝く。
  夜の帳の中、星の光が狙いすまして、薔薇に降り立ったのか。
  遥かの昔、星の光の粒が、薔薇に舞い降りたのだ。

     

    

     
    □ エグランタイン(Eglantyne 'Masako'/ER 1994 D.Austin)

    

     
            □ アブラハム・ダービー
             (Abraham Darby/ER 1985 D.Austin England)       


◇ 昔の夢、夢を見た昔。 
  今の夢、夢を見る宵。
  星の夢、薔薇の夢、消えた夢、途切れることのない夢。 

     
            □ ウィリアム・シェイクスピア2000
             (William Shakespeare 2000/ER 2000 D.Austin)

     
          □ チャールズ・レニー・マッキントッシュ 
           (Charles Rennie Mackintosh/ER 1988 D.Austin) 
  
     
           □ カルディナル・ドゥ・リシュリュー
            (Cardinal de Richelieu/G 1840 France)

     
          □ コンテス・セシル・ドゥ・シャブリアン
           (Comtesse Cecile De Chabrillant/HP 1858 France)
   

◇ 星に願いを、昔うたった夢。
  薔薇に託す夢、今うたい続ける夢。
  星はかなたの光、夢を心に、薔薇は間近の清らかさ、夢を心に。 

     
       □ ロココ(Rokoko/S 1987 M.Tantau Deutschland)

     
            □ ウィンチェスター・キャシードラル
             (Winchester Cathedral/ER 1988 D.Austin England)

     
             □ ピェール・ドゥ・ロンサール
              (Pierre de Ronsard/LCl 1988 Meilland France)

          


                    ☆ 柄杓星:北斗七星 
                    ☆ 麦刈星:うしかい座α星「アルクトゥールス」
                    ☆ 真珠星:おとめ座α星「スピカ」

          

  
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パット・オースチンの開花

2008年05月06日 23時59分15秒 | 立夏
               □ パット・オースチン(Pat Ausin/ER 1995)

◇ 春というより、暦の上のとおり、初夏の陽気にさわやかな風がバラを誘う。
  さながら、ウェバー作曲「舞踏への勧誘」の静・動・静
  お似合いは、オレンジ色一色の華やかなドレスの娘。
  もっとも、Patty(Pat)は、Mr.David Austinの奥様だとか…。

     
            □ 前日5月5日の夕方の様子。

     
       □ けさ、5月6日の水遣りあとの朝日を浴びた様子。

          
                   □ 5月7日夕刻、大輪の花。


◇ 本当に夢にまで見たバラが、今年三番目の開花。
  これから先は、マッチレースと言っても、火遊びレースじゃありませぬ。
  いろんなバラの蕾が控えていて、虎視眈眈、愛燦燦
  明日の朝になってみたら、可能性のあるのが、次のバラ達。

     
      □ ホワイト・クリスマス(White Christmas/HT 1953)
        次は、真白にかずかに淡い緑色がかったこのバラか…。

     
     □ エグランタイン「マサコ」(Eglantyne'Masako'/ER 1994)

     
      □ かなり冬剪定したのに、樹勢が旺盛で、この広がり。

     
□ ウィリアム・シェイクスピア2000(William Shakespeare 2000/ER 2000)

          
              □ 5月6日の夕刻、思ったより小振りの一番花。

     
     □ バロン・ジロ・ドゥ・ラン(Baron Girod de l'Ain/HP 1897)
       すでに樹高、2.5m!

     
      □ 近くのビオラのハンギングを避けた形跡が茎に残る
        チャールズ・レニー・マッキントッシュ
        (Charles Rennie Mackintosh/ER 1988)

     
  □ コーネリア(Cornelia/HMsk 1925)は、珊瑚の卵のような無数の蕾

          
               □ ほのかなピンクの一番花。5月7日夕刻。


◇ この五月が、私の人生でもとりわけ心に残るものかもしれない。
  余寒の時季はとおり越して、そんな確かな予感。
  春から初夏を彩るバラに夢を託して、夢が叶う…ほっぺつねっても痛みなし。

     
         □ ブレイリー№2(Brairii №2/Ch 1845)
           ハゴロモジャスミンのゾーンで出番を待つ様子。

     
       □ 北側の道路から、ハゴロモジャスミンの全景。
         埴生の宿が、隠れてしまった。


◇ 去年咲かなかった花たちも、色を添えて、惹かせて見せる存在感。
  そういうところが花たちの健気さ。
  物言わぬ真面目さ、だから惹かれる、毎日こんなに幸せ園芸でいいのだろうか。

     
          □ 階段の踊り場の雰囲気を模様替え。

  

     


     
       □ 去年咲かずに終わった「ジャーマンアイリス」豪華
               (アヤメ科・アイリス属の落葉多年草)

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハゴロモジャスミンとともに~立夏~

2008年05月05日 00時15分05秒 | 立夏
                 □ マーガレットやチューリップの向こうに
                   ハゴロモジャスミンが八分咲き。

□ 暦の上での春の最終日は、今にも泣き出しそうな重い雨雲の下。
  生暖かい南からの強風が、モンスーンの熱風までも想像させる、もうそのうち夏。
  無数のハゴロモジャスミンは、雪崩を打つように一気に開花。
  こちらに引っ越した年に、よく見かける白いプラポットの鉢を地植え。

     
      □ 北側の貝塚の木に絡み付く「ハゴロモジャスミン」
               (モクセイ科・ソケイ属の常緑蔓性低木)

    
       □ 北側一帯と北東側フェンスから、漂い来る甘い香り。

     
      □ 手前のフィンブリアータ(Fimbriata/HRg 1891)は、
        半日蔭でも生育するとの説明を信じて。

□ 強風で、バラの鉢植えが一つ転がって、少しばかり哀れ。
  でも、強いオールドローズの品種だから、起こしてもしゃんと、真っ直ぐに。
  蕾を見るたびに、毎日少しの変化も見逃さないぞという自分。
  短気と気長と無神経の三重人格が、バラの時季だけは多分にナーヴァス。

     
     □ 転がった鉢「コンテス・セシル・ドゥ・シャブリリアン」
         (Comtesse Cecile de Chabrillant/HP 1858)

     
  □ 北側でも蕾がたくさん、大苗二年目の地植え「アルバ・セミプレナ」
                      (Alba Semi-Plena/A 1867年以前)


□ 3日開花のイングリッシュローズ二品種が、もう満開状態。
  清楚なピンクと落ち着いた濃い赤紫色に、これぞバラ色の人生、アプリコット色。
  花らしい花のない南側に、ポツンと咲く三輪のバラ、南風にざわつくバラの葉音。

     
      □ 「ザ・ダーク・レディ」(The dark Lady/ER 1991)

          
                    □ 直径約13cmの大輪

     
  □ 「ハーロウ・カー」(Harlow Carr/ER 2004・直径8cm)とともに。

     
     □ 「アブラハム・ダービー」(Abraham Darby/ER 1985)
       複雑な色合い、桃色とアプリコット色のロゼット咲き。

          
                  □ これも、直径約12cmの大輪。


□ クレマチス、ようやく次の花が開花寸前。
  オオデマリが健気にも、君を待ってくれているかのよう。
  心の奥底で待っていたバラ「デンティ・ベス」偶然出会い、さっと連れて帰った。

     
    □ クレマチス「ラ・ヌギノーサ系マリア・ルイーゼ・イェンゼン」

          
            ☆ 5月5日、夜来の雨の中を開花。オオデマリと。

     
     □ 「ラナンキュラス」の周りにいつの間にか「ラヴェンダー」
       季節は、春から初夏へ、着実に…。

          
      ☆ 偶然の出会い「デンティ・ベス」(Dainty Bess/HT 1925)5月5日の様子。

◇◇◇◇◇

     
   □ 娘への小学校1年生の頃のクリスマスプレゼント「ムクちゃん」
     未だにこのぬいぐるみと寝ているみたい。
     今日の夕刻、東京に戻る機上の人に…。
                                    ◇◇◇◇◇
  
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次のバラの開花

2008年05月03日 22時27分00秒 | 穀雨
             □ ザ・ダーク・レディ(The Dark Lady/ER 1991)

◇ ここ九州大分では、最高気温が29度まで上昇。
  午前中の水遣り、下草雑草むしりに消毒で、暑い日射しに頭痛の予感。
  この陽気に誘われて、昨日蕾が解れ始めたバラが二輪開花。
  いつもは玄関を出て最後にバラのゾーンに向かうのが、今朝はリビングの窓から確認。

     
   □ 5月1日に開花した「ハーロウ・カー」(Harlow Carr/ER 2004)
     カップ咲きというより、ロゼット咲きのよう…。

     
           □ その鉢植えの全容、たくさんの蕾。


◇ ザ・ダーク・レディ(ER)は昨秋購入の大苗なので、そのまま鉢植え状態。
  でも、かなり苗の状態が良くて、期待どおりに生長にホッと一息。
  アブラハム・ダービー(ER)は、昨秋地植えにした大苗2年目。
  一年でかなり生長した(つまり接ぎ木部分の充実の意味)有望株。

     
   □ 5月3日朝の「ザ・ダーク・レディ」(ER)想像したより明るい。

     
      □ 夕方の様子、赤紫の大輪が鮮やかに変わってきた。

     
   □ 朝の「アブラハム・ダービー」(Abraham Darby/ER 1985)

     
           □ 夕方、少しだけ開花が進んだ様子。

     
               □ その全容、地植え。


◇ それ以外にも、次も、そして次も、その次の次も…蕾・つぼみ・ツボミ。
  南側だけでなく東側にも北側にも、バラの個性を考えて、合わせたつもりの配置。
  賑やかだった花壇が静かになりつつあるとき、春の花の向こうに必ずバラの蕾。

     
    □ 「ピエール・ドゥ・ロンサール」(Pierre de Ronsard/LCl 1988)

     
           □ 「カルディナル・ドゥ・リシュリュー」
             (Cardinal de Richelieu/G 1840以前)

     
      □ 「ジャック・カルティエ」(Jacques Cartier/P 1868)

     
           □ 「コーネリア」(Cornelia/HMsk 1925)

     

     

     
      □ 春の名残のムスカリからチューリップの視線の先には
        「グラミス・キャッスル」(Glamis Castle/ER 1992)

     
         □ その隣りに「コントゥ・ドゥ・シャンボール」
                (Comte de Chambord/P 1860)


◇ バラに夢見て、バラの花に囲まれる夢を見て、足かけ4年だから、3年目のバラ。
  じゃあ、夢っていったい何? その問いかけに答えを持たない私。
  すでに夢が叶っているから? その事実のみ実感している私…それで良し。

     
   □ これも今年の期待「パット・オースチン」(Pat Austin/ER 1995)
     バラの中では、おそらく初めて出会う色だから…。

☆☆☆☆☆

     
          □ 夕映えの白い牡丹が咲きました。
            白牡丹(はくぼたん)の句と言えば、これ。


(una poesia di oggi)

      白牡丹といふといへども紅ほのか    高濱虚子 (1874-1959)


     
     □ 「紅ほのか」ではありませんが、牡丹は美しいと心底。


     

     
          □ 寝返りの途中でよく止まれるもんだ


  
  
  
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薔薇の一番花は、イングリッシュローズ

2008年05月01日 23時56分41秒 | 穀雨
       □ ハーロウ・カー(Harlow Carr/ER 2004年)昨秋の大苗、鉢植え。
         ほのかに上品な香りがします。

◇ 5月になって真っ先に、美しいイングリッシュローズが開花しました。
  私の好みはイングリッシュローズとオールドローズ、バラのほとんどを占めます。
  昨秋に買い求めた大苗は、今シーズンはすべて鉢植えです。
  それ以前の鉢植えは、真冬にほぼ地植えに…土造り等がたいへんでしたけど…。

     
     □ ハーロウ・カー(ER)の咲いている一帯、南側の中心です。
       鉢植えは、ハーロウ・カー(ER)、ホワイト・クリスマス(HT)、
       そして、ザ・ダーク・レディ(ER)

     
               □ White Christmas (HT)  

     
              □ The Dark Lady (ER/1991)

     
              □ Abraham Darby (ER/1985)
  

◇ その地植えのバラが根元から随分充実してまして、蕾の数が昨年と一、二桁違い。
  地植えにするときの土造り等、私としては苦労のし甲斐がありました。
  病害虫と格闘しながらも、何とか自然界の「美中の美」を楽しみたいものです。
  「風薫る五月」それはバラの花をなでて吹き渡る爽やかな南風、そんな庭だといいな。

     
        □ スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン (B/1843)
           (Souvenir de la Malmaison)
          フランス生まれのブルボン系四姉妹、もうすぐ。

     
      □ ハゴロモジャスミンが、ずいぶん咲き進んでいます。

◇ 春の名残の花の様子も、決して捨て置かれません。
  本当は、日に日に変わりゆくチューリップを撮るつもりでした。
  そうして、最後に南側のバラの一帯で、思いがけず開花に出会ったわけです。

     
   □ 玄関前のオランダ産チューリップの花が入れ替わりました。

     
      □ 姿かたちより色彩の美、そんな花壇のチューリップ。

     
    □ 相変わらず、賑やかな北東一帯、ここは四月の咲き乱れ。

    

    
    □ 赤、白、黄色…チューリップ、ラナンキュラス、フリージア。

◇ これからしばらくは、バラ中心の更新になっていくのは目に見えています。
  5月から6月は、世界中がバラの季節ですから、いいじゃないの幸せならば♪
  娘が帰省してきた日に咲いたバラ、帰りを待ってたかのようです。

     
     □ 5月のイタリア・カレンダーは、トスカーナのキャンティ。

     
    □ 言わずと知れた銘酒、キャンティ・クラシコ・ワインの産地。

     
        □ 私の部屋は、イングランド・ダービーシャー。

     
   □ 「エラニーの画家の庭」 (カミーユ・ピサロ/1898年・印象派)

             
           □ 甲子園で完封負けは、ダメばい!
             安藤投手⑯は、大分市出身、
             ローテーション(先発投手)の一角。

     
   □ 桃色の牡丹が終わって、白い牡丹が初めての春を迎えます。

  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする