テレビの天気番組で「5月は紫外線が最も強い時期」とか言っていたが、これは間違いだぞ!(名誉のために記すが、言ったのは気象予報士ではない)
「5月から紫外線の対処が必要な時期に入る」というなら正しい。
●実際の5月の紫外線
太陽光線の地上照射量は、理屈では太陽高度角が最大になる夏至(6月20日頃)が一番強いので、紫外線の年間最大値もこの頃に記録するはず。
ところが日本では梅雨の盛りと重なることもあり、6月は雲に覆われがちで、強い日差しを浴びる確率は少ない。
なら5月の「さつき晴れ」(この用法も間違い)の時期は7月と同じくらい強いかというと、実際には違うのだ。
私は昨年、東京で10分おきの紫外線計測を1年間通した結果を分析して論文にした。
その結果でも、また気象庁の報告でも、紫外線が実際に最大になるのは7-8月の盛夏だ。
太陽高度角が盛夏と等しい5月は紫外線量が夏よりは少ないという厳然たる事実。なぜなのか。
●5月の紫外線が最強でない根拠
ここから先が、テレビのお天気キャスターが知らない知識のようだが、日本上空では3月にオゾン量が最大となり、9月に最小になるというオゾン層の年周期がある。
オゾンはもちろん紫外線を吸収する。
それに4月を中心とした時期は黄砂の量が最大となる。
この大気浮遊物質も紫外線を上空で吸収・散乱する。
だから5月は太陽高度角の割りには紫外線量が少ないのだ!
むしろ、お天気キャスターが何も言わない、9月前半は、オゾン層が最も薄くなる時期のため、紫外線量は実際に夏並みに強いままなんだよな。
それに「曇りの日も紫外線は浴びている」という話も程度問題。
本曇りでは紫外線はほとんどカットされている。
ただしわた雲がある晴天は、快晴よりも紫外線量が多い。
紫外線量は実際の観測データで判断しよう。
有害紫外線量の指標であるUVindexは私のサイト(気象の世界)で東京と名古屋の10分ごとの観測データをネットと携帯電話で公開している。
ぜひそれを参考にしてほしい。
さっそく今の紫外線量を確認してみよう
「5月から紫外線の対処が必要な時期に入る」というなら正しい。
●実際の5月の紫外線
太陽光線の地上照射量は、理屈では太陽高度角が最大になる夏至(6月20日頃)が一番強いので、紫外線の年間最大値もこの頃に記録するはず。
ところが日本では梅雨の盛りと重なることもあり、6月は雲に覆われがちで、強い日差しを浴びる確率は少ない。
なら5月の「さつき晴れ」(この用法も間違い)の時期は7月と同じくらい強いかというと、実際には違うのだ。
私は昨年、東京で10分おきの紫外線計測を1年間通した結果を分析して論文にした。
その結果でも、また気象庁の報告でも、紫外線が実際に最大になるのは7-8月の盛夏だ。
太陽高度角が盛夏と等しい5月は紫外線量が夏よりは少ないという厳然たる事実。なぜなのか。
●5月の紫外線が最強でない根拠
ここから先が、テレビのお天気キャスターが知らない知識のようだが、日本上空では3月にオゾン量が最大となり、9月に最小になるというオゾン層の年周期がある。
オゾンはもちろん紫外線を吸収する。
それに4月を中心とした時期は黄砂の量が最大となる。
この大気浮遊物質も紫外線を上空で吸収・散乱する。
だから5月は太陽高度角の割りには紫外線量が少ないのだ!
むしろ、お天気キャスターが何も言わない、9月前半は、オゾン層が最も薄くなる時期のため、紫外線量は実際に夏並みに強いままなんだよな。
それに「曇りの日も紫外線は浴びている」という話も程度問題。
本曇りでは紫外線はほとんどカットされている。
ただしわた雲がある晴天は、快晴よりも紫外線量が多い。
紫外線量は実際の観測データで判断しよう。
有害紫外線量の指標であるUVindexは私のサイト(気象の世界)で東京と名古屋の10分ごとの観測データをネットと携帯電話で公開している。
ぜひそれを参考にしてほしい。
さっそく今の紫外線量を確認してみよう