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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

パニック売りって

2008年10月10日 | 時事
世界的金融危機の原因はどうあれ、
それを不必要に拡大して、不況・恐慌の危機に導いているのは、投資家たちの”パニック売り”だろう。
自分は損したくないと、皆が同時に思って、恐怖心に駆られて資金を市場からいっせいに引き揚げる。
すると株価が暴落し、市場の資金は枯渇し、投資家自身の資産の問題を越えて、金融機関からはじまり、メーカー・小売り業に至るまでの企業の連鎖倒産が始まる。
そして投資とは無関係の末端の労働者が職を失う。
失業者が街にあふれ、その子どもたちは勉学をあきらめ、政治・経済への不満が社会不安を増大させる。

まさに、昭和恐慌時の「銀行取り付け騒ぎ」パニックと同じで、自分で自分の首をしめていることになる。
資本主義社会では、市場の資金は血液そのもの。
失血状態は死を意味する。
不良債権問題の処理は必要だが、大騒ぎして社会全不況にもっていって社会全体を苦しめるのはおかしい。
政府の緊急にして大規模な政策(公的資金投入)ももちろん必要だが、
市場参入者たちも、投資という行為の社会性を自覚したいものだ。