今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

台風の2つの顔

2011年09月21日 | 防災・安全
台風15号の接近で、後期授業初日なのに休講。
もちろんずっと自宅にいた。
ただ、雨は昨日にくらべればまったくたいしたことなかった。
なぜなら、台風はにわかに移動速度を上げたため、強い雨が持続的に降らなくなったから。
つまり台風本体の雨雲だけならば恐るるに足らず。

台風がほとんど停滞してしまうと、12号の時のように、甚大な豪雨被害をもたらす。
ところが、台風の移動速度が速くなると、雨雲の移動も速くなり、結果的に総雨量はたいしたことにはならない(100ミリ単位にとどまり、1000ミリには達しない)。

台風が速度を上げて関東に接近すると、今度は、関東で強風被害が出てきた。
台風の移動速度は、台風自体の風の力を更にパワーアップするのだ。

そして台風の移動に伴って風向も変化する。
昨日は、ずっと南風だったが、今日は東風になり、午後は北風になった。
つまり、反時計回りに半周したわけだ。
風速では大雨の時の南風は弱く、東風と北風の時が強かった。

台風には2つの顔がある。
ほとんど停滞している時は、広範囲に大雨をもたらす”雨台風”となり、
すばやく移動する時は、強風をもたらす”風台風”となる。
もっとも、雨・風ともに強いのが台風の本質であるけど、どちらにより警戒すべきかは判断できる。