後期試験の”地獄の採点”(締切が短く、その間に入試がある)と、名古屋宅のネットが接続できなくなってしまったせいで、ブログの更新が滞っている。
そういうこともあり、日曜ながら勤務先の大学の研究室に行って採点業務をした。
100人超えの授業をいくつも担当しており、その科目ごとに同じような答案をずっと読み続けるのってつらい。
集中力の維持にも限界があるので(集中しない状態で採点するわけにはいかない) 、きりのいいところで止めて、続きは帰宅して今夜にする。
無人のキャンパスを通り、部外者は入れない門に近づくと、門の入口で4,5人の女性たちが記念写真を撮っていた。
卒業をひかえた4年生かと思ったが、それなら休日に来て門の外に遠慮がちにいるのもおかしい。
あるいは、ここを志望する受験生かもと思ったが、受験するだけでは記念写真は撮らないだろう。
門を出て、彼女たちに目をやったら、挨拶してきて、私の名前を呼んだ。
その中の一人は、私の卒論をとったという。
卒業生たちだった。
6年前の。
そのブランクもあり、顔だけ見ても思い出せなかったが、卒論のテーマを聞いて、ありありと思い出せた。
同級生同士で名古屋に集まり、ひさびさに母校まで足を運んだのだという。
平日なら、校内に入れて、教員とも面会できたろうに、と思ったが、社会人なのだから休日にしか来れないか。
少なくとも一人にとっては、まったくの偶然だが、懐かしい人間に会えたことでもあるし。
こうして旧友たちと連れ立って母校を訪れてくれるのは、学校側の者としてうれしい限りだ。