今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

英気補充の温泉旅

2017年04月02日 | 

いよいよ新年度。
教員にとっては、過去一年間の仕事の成果がご破算になって、また一からやり直し、という感に見舞われるので、
一年で一番心が重い時季。

といっても新入生に対する行事が多いので、そのような気分はおくびにも出せず、むしろハイに振る舞わざるをえない。

その英気を養うため、毎年授業開始前に、一泊だが温泉旅に出ることにしている。

慰労ではなく、元気をつけるのが目的なので、リラックスよりリフレッシュ。
刺激的な濃い湯がいい。

そこで、名古屋宅から車で気楽に行けてしかも転地効果のある東濃(岐阜県南東部)の、湯が気に入っている「湯快リゾート・恵那峡国際ホテル」に投宿。

ここはその名が示す安ホテルチェーンなので、設備は推して知るべしなのだが、
温泉の浸透圧が貴重な”高張性”で、これだけで温泉好きには価値があるというもの
(皆さん、温泉は泉質以上に浸透圧が大事なのですよ。たとえ白濁していても浸透圧が低ければ、
入浴剤入りの家の風呂と同じだから。日本の温泉の大部分は実は”低張性”)。

居住性や食事の良さではなく、湯そのものの刺激が欲しい時はここにする(同じ恵那峡でも、お籠りで居住性を求める時は、別の宿にする)。

といってもバイキングの夕食は、質はわかっているものの、それなりにワクワクしてしまう。
安宿といえど、料理はテーマを決めて定期的に替えており、今回は九州料理。
好物の辛子レンコンがあったのはうれしい。
私はバイキングにおいては、満腹をめざしながらも糖質は極力控えるので、皿うどんも「うどん」なしで食べる。
でもエビの天ぷらをいくつも食べるので、カロリー的にはそれなりになる
(つまり多種類あるおかずを優先したいから、ご飯・麺類は後回しになる)。

カロリーを気にせず満腹にするために、ふんだんに食べるのは野菜料理。
もともと野菜好きだから、無理しているのではなく、好きな食事を楽しんでいる。
ビールは中瓶1本(ジョッキでなく瓶)。 
1500円で飲み放題もあるのだが、私は夕食後も作業をし、寝酒派なので、中瓶1本が空いたら、あとはウーロン茶。 

今は春休みのため、家族連れが多い(見渡したところ、一人客は私だけ)。
子度向けの餅つき大会などで食事会場を盛り上げる。
安宿なのでコストは抑えざるをえないが、就業中の人員を使った付加サービスで客の満足感を高める工夫はいい。

またここはマッサージ機が無料で使えるのがありがたい(安い宿泊料以外に追加料金を課さない態度は立派)。
マシンを30分使って風呂上がりに固まった筋肉をほぐす。

ただ、古い建物のため、ツインの洋室は狭く居住性が悪いので、
パソコンを使った作業は、広いロビーのソファに身を沈めて、行き交う宿泊客たちの姿や声をバックに(狭い部屋で一人で作業するより気分がいい)、持参したMacBookProを叩く(といってもやっていることはこのブログ)。

ここは 館内全部でwifiが使えるようになった。
今、日本の宿のサービスポイントはこのwifiの拡充にある。
それと、ここも浴室の入口でスリッパ対策がなさている。
そう、スリッパ対策(自分のスリッパを他人に履いていかれない対策)も重要なポイント。

廃業したホテルを買い取ったゆえの建物の古さは不満だが、
安い宿泊料(年間同一料金)を維持してしかもサービスの工夫・向上を怠らない姿勢には好感が持てる。
サービス合理化のため客室のお茶菓子がつかなくなったのは許容するとしよう(他の宿でも同傾向)。