今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

伊良湖で温泉・大アサリ

2017年05月28日 | 

年に一度、渥美半島突端の伊良湖(イラゴ)に泊って、三河湾名物「大アサリ」をふんだんに食べることにしている。

いつもは「休暇村伊良湖」を使うのだが、部屋が取れなかったので、
伊良湖港周囲のランドマークになっている白い半円形のホテル(しかも温泉だという)「伊良湖シーパーク&スパ」にした。

渥美半島突端に行くには、陸路では愛知東端の豊橋まで行き、そこから渥美半島を付け根から縦断しなければならない。
この大回りルートは、車でも豊橋から90分かかり、公共交通機関さらにはこのホテルの送迎もあるのだが、
私は名古屋から最短距離の知多半島の河和から伊良湖までの船旅にしている。

海に囲まれた日本といえど、県内旅行で船旅が出来るのは、そう多くはない。
しかも行き先が島ではなく半島となるとなおさら珍しい(昔は東京港〜房総半島の館山の船便があった)。
なので、大アサリを食べに行くついでに年に一度の船旅も楽しんでいる。

伊良湖港に入る船を歓迎するかのように建つこのホテルは、ホテル側からすれば視界いっぱいに拡がるオーシャンビューが売りとなる。

私に宛てがわれたツインの客室はランドマークになっている半円形の本館ではなく、
その横に増築された質素な新館だが、目の前が海(三河湾と伊勢湾)であることには変わりない。

さっそく、本館3階の大浴場に行く。
ここは「天然温泉」を謳っているが、じつは伊良湖には温泉は出ず、他所からの運び湯だった。
運び元の1つはなんと私の定宿・中津川温泉。
今日の湯は愛西市の永和温泉※だったが、加水と明記されているように、計測の結果、濃度は源泉(分析表の数値)の数分の1。
※愛西市の「永和温泉」ってネットで検索したら、とてつもなくユニーク。観光向けでないが、今度入りに行く。 

まぁ、オーシャンビューと(一応の)温泉である点は休暇村(客室からは海がまったく見えない)より評価を高くしていい。

一番気になるのは、目的である「大アサリ」。
休暇村はバイキングで、直火で貝殻ごと焼いてくれた大アサリを好きなだけ食べれた。

さてこちらは、大アサリだけでなく、ホタテ、サザエ、それにイカやエビを、自分の卓上のコンロで網焼きにする。
大アサリ以外の魚介類も焼き放題という点でこちらにアドバンテージをあげたい。
もっとも焼く時の味付けが素人なので若干のハンディがあった(あのタレがうまいのだ)。
それ以外のバイキングの内容も、むしろこちらの方が多彩だった。
残念なのは、天ぷらがバラではなくセットに盛られた皿単位で取らなくてはならない点(カロリー過剰)と、
アルコール類の価格が標準より高め(中ジョッキ・瓶ビール800円)な点だが、ハーブティの種類が多く、
またレストランからもオーシャンビューなのは加点となる。
あとコンロで炊く釜飯やわっぱ飯、それに冷やしうどんやスパ・ビザもあるが、
バイキングでは糖質を摂らない私にはこれらは無縁のメニュー。 

以上、この宿、オーシャンビューを堪能するだけでも泊る価値がある(写真:部屋からの日没直後の伊勢湾)。

夕食後、部屋でこの記事を打っていたら、灯りをちりばめた豪華な客船が伊良湖水道(伊勢湾・三河湾から太平洋への出口)をゆっくり通過していった。
時刻からすると名古屋港発仙台行きの太平洋フェリーだと思う。
大アサリにこだわらなければ、リッチな船旅もよさそうだな。