今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

玉川上水を歩く2:玉川上水駅〜羽村

2017年09月18日 | 川歩き

北日本を除いて台風一過の今日、早くも朝から30℃を超える。

もともと”3つヤマ越え”後の連休には、運動不足解消の足慣らしとして「里川歩き」を予定していた。

歩き残していたのは「玉川上水1」だったので、今回はその2だ。
ただし、玉川上水核心部は以前幾度も歩いたので、そこは省略。
拝島から上流のまさに多摩川からの取水口を歩いた記憶がない
(実は完歩したつもりでいたのだが、拝島〜羽村間は、多摩川本流の川歩きの記憶とごっちゃになっている)。 


西武拝島線のその名も「玉川上水」駅で降りる。
この駅は、以前、国立音大のモーツァルトのオペラ公演を観るため幾度か降りた。
久しぶりに降りたが、多摩モノレールが上に交差している。
駅前も道路が広くなり、新興住宅地の雰囲気。

この駅前から玉川上水の緑道に入る。
緑道は川の両岸にそっているのだが、肝心の川には金網のフェンスがかかって近づけない。
そういえば、昔玉川上水で入水自殺した作家さんがいたっけ。
今の浅さでは考えられないが、昔はもっと深かったのだろう。
道は土で足にやさしく、また川沿いは疎林なので、直射日光も防げる。
さらに開削した上水なので、屈曲することなく、まっすぐで歩くのに無駄がない(写真)。

西武線の線路を通り越し、拝島に近づくと川から離れ気味となる。

拝島駅前に出て、立派なトイレがある公園で一休み。


ここから先は、さらに川から離れてしまう。
車の行き交う一般道を歩いて、五日市線の熊川駅を通り越し、
その先の広い河川の手前の段丘に立つと、目の前に奥多摩(秋川周辺)の山々の景色が拡がる(写真)。
奥多摩の名峰大岳山(写真右端の山)の左から馬頭刈尾根が延び、鶴脚山と馬頭刈山が並ぶ左奥に秋川源頭の三頭山が双耳峰で控え、
その最奥に大菩薩嶺がテーブル状で横たわり、その左に浅間尾根、その左に緩い双耳峰の臼杵山が構える。
私が、高校三年間見つづけてきた風景と同じもの。
地面の建物は多いに増えたが、山々の姿は変わっていない(正確には、武甲山の姿だけは変わった)。

福生駅からの道と交差したあたりから、また川沿いの道になる。
左に大きな屋敷が見えるが、これは田村酒造。
咽喉を鳴らして立ち寄ったが、残念ながら本日休業。

やがて多摩川との間にある小丘陵の公園沿いの道となり、気分がいい。 
その丘が終ると、歩いている上水沿いの道の左に、いよいよ多摩川本流が近づいてくる 。
最後は多摩川と玉川上水の間の細い陸地を歩く。


多摩川が右から左に向きを変えている姿が正面に現れ、ここが上水のゴール。
四阿があり、そこには玉川兄弟の像が多摩川からの取水口に向って、兄が立ち、弟が座っている。 
目の前の多摩川は川底が整備されて、遊べるようになっている。

今回は玉川上水の旅なので、多摩川には向わず、上水の開始点である取水口に向う。
取水口の上は立入り禁止で、その手前までしか行けない。
取水口の多摩川側には大きなアオサギが一羽悠然と立っている(写真)。

さらに玉川上水の最初の流れの上を渡り、階段で岸上に上がれば、取水口の全貌が見渡せる。


ここからは青梅線の羽村駅に向うだけ。
途中、地元羽村出身の小説家・中里介山の墓に立ち寄る。
彼の大作『大菩薩峠』は、市川雷蔵主演の映画で観ただけで、小説の方は長期入院時にとっておく。
道脇の酒屋で、買い損ねた田村酒造の銘酒「嘉泉」を購入。 

今宵は、これを飲みながら、今日の上水歩きを思い起こすことにしよう。 


最大瞬間風速更新:日進気象台

2017年09月18日 | お天気

昨夜の台風18号の接近により、わが私設日進気象台(愛知県日進市竹の山)の風速計が、17日の夜に、最大瞬間風速36.7m/sを記録した。
設置以来の最大値だ。

設置者としてこの値に感慨無量となった。
なぜなら、過日、やはり台風接近時に、風速23m/sを記録したのち、風速が0となった。
屋上に設置してある気象計が、あまりの強風に耐えられず倒れたのだ。

気象計は金属ポールで床面から1.5mの高さに設置してある。
だから構造的に強風に弱いのは確か。 

以来、気象計を横からもポールで支え、さらに土台をコンクリートブロックを重ねて補強した。
その結果、今回、風速25m以上の「暴風」を大きく上回る風速でも倒れることなく、きちんと観測を続けてくれた。

わが気象計は、こうして雨の日も風の日も酷暑の日も、文句一ついわず、リアルタイムに数多の観測情報を研究室のパソコンに送り続ける(パソコンもそのデータを10分おき蓄積し、15分おきにネット配信する)。

新機種にして1年を過ぎようとしており、その間、毎10分の観測情報に欠測がなかった。
これはとても貴重なので、1年分のデータをまとめて、論文にするつもり。