先月、近所の歯科に歯の定期チェックをしにいったら、自分の舌の両側面が変形していてしかも白い出来物ができていることを指摘された。
舌の側面なんて、普通見ないから全く気づかなかった。
歯ではなく舌なので、歯科ではどうすることもできず、大学病院の口腔外科でその組織を採って検査を受けることを勧められた。
同意すると、同じ区内にある東京医科歯科大学の口腔外科に紹介状を書いてくれた。
その紹介状は封がしてあるので中身を確認できないが、舌の生検を勧めることから、舌ガンが疑われているようだ。
実際、舌の変色と変形についてネットで検索すると、いずれも「舌ガン」の文字が出てくる。
私が生まれた数ヶ月後に他界した大叔母(祖母の妹)がいて、その独身の大叔母は生まれたばかりの私を可愛がってくれたそうなのだが(私には記憶がまったくない)、私の誕生と入れ替わりのように亡くなった死因は舌ガンだったという。
なにか運命的なものを感じる。
紹介状を頼りに東京医科歯科大学病院の初診外来に電話をかけるも、予約は先まで埋まっていて、予約が取れたのは約1ヶ月先。
その予約した本日、紹介状持参でお茶の水の医科歯科大に向かった(大学病院は紹介状がないと初診料5000円かかる)。
まず初診外来の手続きそのものに時間がかかり、口腔外科で受付を済ませると血圧測定とチェックリスト回答が求められ、1人目の医師にそのチェックリストを渡して軽い問診を受け、しばらく待たされて2人目の医師によってようやく診察を受けた。
歯科の診察台に仰向けになった私は、舌を思いっきり出した状態になって舌の左右側面の写真を撮られた。
そしてその医師が言うには、私の症状に該当するのは、①舌ガン、②カンジタの感染、それと歯との摩擦によっておきる③舌の角化の3つで、私の場合は、症状に変化(進行)がない点、白い部分が拭えない点から、角化と思われるという。
私の下の歯列は、少し狭いので※、舌の側面が歯列に圧迫されるため変形し、歯との摩擦で舌が角化したという。
※:下顎の退化は人類の基本傾向。
実際、数日前、舌の側面が口内炎のような痛みをもっていたが、それは歯との摩擦による傷で、頻繁ではないが繰り返される。
現在は治癒過程で痛みがなくなったので、薬を断った。
一応、経過観察(進行がないことの確認)ということで、3ヶ月先の予約をとった。
これだけ余裕が取れるのも、進行性でないため。
実は舌のこの状態は一年前からなので(すっかり忘れていたが、昨年の歯科チェックで指摘されていた)進行性のガンでないことは確かだ。
とりあえずホッとした。
追記:3ヶ月後の7月25日に再診してもらった。
進行はしていない(びらんや潰瘍はない)。
組織を取っての検査は必要ないが、白板症※(はくばんしょう)の疑いは0でないということで、歯科による(長期の)経過観察ということで落ち着いた。
※:歯などの物理的刺激によって舌が白く角化する状態。舌ガンに進行することもあるという。
舌側面の白い部分は直線的で狭い歯列の圧迫によるものなので、状態は改善はしないという(支障はない)。
紹介状を書いてくれた歯科への返信を渡してくれた。