今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

名古屋城本丸御殿を見学

2022年04月17日 | 名古屋周辺

珍しく名古屋に居る日曜。
天気が良ければ、「堀川」(→堀川を歩く1)の続きを歩こうと思ったが、午後から雨の予報なので、時間がかからずしかも雨に遭っても問題ない名古屋城本丸御殿を見学する。
名古屋城の天守閣は名古屋に住みはじめてほどなく訪れたが、2018年に復元された本丸御殿はまだ見てない。

地下鉄の「市役所」駅から、今にも雨が降りそうな曇天の地上に出ると、そこは名古屋城の入口で、御殿復元後にできたレストラン街である金シャチ横丁(宗春ゾーン、義直ゾーン)を通過する。
これらのどこかで昼食をと思ったのだが、昼食は軽く蕎麦一杯でいい私にはいずれも価格・カロリーともに基準越えなので、空腹のまま、正門の受付から城内に入る(500円)。

城内に入った所にある土産物店では五平餅が食べられるが、昼食には役不足。

昨年11月に開館したばかりの西の丸御蔵城宝館でまずは名古屋城の歴史を概観。
西之丸から本丸に向う道沿いには出店のテントが並んでいるが、あいにく今日はどこもやっていない(私向きの食べ物があったのに)。
本丸に入る門の向い側に私向きの蕎麦食堂があった。
そこで山菜きしめん(850円)を食べて、腹を落ち着かせた。

戦国時代の出で立ちの”おもてなし武将隊”を横目で見て、本丸に入り、いよいよ靴を脱いで御殿に入る(写真:中央奥は天守閣)。

天守・櫓の完成(1612年)後の1615年に造られた御殿は天守閣とともに戦災(米軍の空襲)で焼失したが、資料がたくさん残っていたので、かなり正確に復元できたようだ。
しかも本気の復元で、国宝だった名建築がそのまま復元されているので、国宝建築を建造された当初の新らしさで目の当たりにすることができる。
建物はもとより、襖や天井格子の国宝級の絵までもが復元されている(写真)。
もっとも見学者は廊下から室内を遠目に眺めるだけだが。

かように復元にかける本気度(相当な手間と費用)を痛感した。
なのでゆくゆくはこの御殿も文化財に指定されよう。

やはり「尾張名古屋は城でもつ」。
名古屋城は、名古屋市民にとってアイデンティティであり、これらからも誇りでありつづけてほしい。
なるほど、ここまでくれば、河村市長が言うように、次は天守閣の木造による復元だ(現在の天守はコンクリート製でエレベータ付き)。
その木造天守閣復元の募金箱が館内にあったので、ここは奮発して紙幣を入れた。
ちなみに、鉄筋天守閣は現在、耐震性の問題で閉鎖中。

本丸を出て、北西隅の御深井丸(弾薬庫があった)、そして庭園になっている二之丸(この庭園も復元中)を廻って東門から出た。

地下鉄の市役所駅に向うと、行く手に和洋折衷様式(洋風の建物に和風の屋根)の名古屋市役所と愛知県庁の建物が並んでいる(写真:左が市役所、右が県庁)。

それぞれ、”日本近代”建築として見栄えがする。
これらも名古屋を象徴する建物になっている。

とうとう雨が降ってきたので、地下に急いだ。
今日は、本丸御殿で丁度よかった。