今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

健康診断というプレッシャー

2022年09月17日 | 健康

※:9月17日は台風の特異日です。今年はやや日がずれますが、25−26日も特異日です。台風が接近する地域は暴風・大雨・高波にお気をつけください、

昨日(16日)、職場の健康診断を受けた。

健康診断で悪い結果が出ると、それなりの指導を受けなくてはならないので、数日前から怠りなく準備する(そういう作為はしない方がよいというご指摘を受けそうだが、たかが数日の作為で正常値になれば、それは慢性化していない、コントロール可能な状態といえる)。

まずは体重を増やさないため、食事を軽くし、運動を多めにする。

そして二日前から酒を断つ。
γ GTPの値が高いと、禁酒を迫られる恐れがあるから。

実はこれが一番のプレッシャー(ストレス)。

私は”この世”には小さい時からずっと違和感があったのだが、酒と出会うことでなんとかこの世で幸福感を感じることができている(日々の生活で実現できる些細な幸福こそ大事)。

というわけで、1年のうち363日は休肝日など設けずに連日酒を嗜むのだが、健康診断前の2日間だけは、晩酌の発泡酒も寝酒の焼酎も断つ。

最近は、嬉しいことにノンアルコールの発泡酒の味がいいので、晩酌気分だけは味わうことができる。

ただ寝酒は、つまみと映画がセットなので、寝酒を断つとつまみ(実はスナック菓子)も摂らないので、体重管理的にはむしろ好都合。
寝る前の飲酒と摂食は消化器系だけでなく口内環境にも良くないことはわかっているが、定期的な歯科検診では問題ないという結果。

寝酒を飲まないとつまみも食べないので、映画も見ない(映画はポップコーンを食べながら見たいタイプ)。

眠気を誘うのにアルコールの力を使わないとすれば(これが寝酒の目的)、別の方法を取るしかない。
読書だ。
しかも難しい本ほどよい(下手な、いや上手い小説だとかえって熱中してしまう)。
ということは、寝酒さえやめれば、消化器系と口内環境が改善され(身体に良く)、さらに勉強の読書も進むという、客観的には理想的な状態になる(ことはわかっている)。

実際、この二日間、確かに読書は進んだ(体重も減った)。
だが、1日中、すべきことだけをやって、最後に寝るだけ、という生活のなんと虚しいことか。
ワクワクとまではいかなくても、ホッとする楽しみ※、頭(精神的ストレッサー)を空っぽにできる楽しみがないまま1日を終わることのつまらなさは如何ともしがたい。
※:湯船に入った瞬間の心地よさに通じる快。

心身にとって嬉しいことって、心身にとって良くない場合が多い。
これが人間の業(ごう)だ。
その業をくまなく排除する潔癖さは、心身に苦行を強いるため、かえって害することなるかもしれない。
良くないことでも、実害が発生するには至らないレベルで抑える節度さえあれば、嬉しさだけを感じる段階で済ませられそう。
その方が結局は幸せなのではないか。

欲望(渇愛)が不幸(苦)の原因だとしても、欲望は本来自然発生的なものだから、100%の禁欲は不自然で、不満状態を維持する。
渇愛の地獄にも墜ちず、かといって禁欲に自縛されない、両極端の間の中道がいいと喝破したのがお釈迦様(といっても仏教の五戒の1つ「不飲酒戒」を守れない(守る意思がない)私は、正式な仏教徒にはなれない。他の四戒は問題ないのだが…。神道なら酒は神聖なものでOK)
我々は善悪混在の常在菌と共生しているように、清濁併せ吞んでも平気(ホルミシス効果)なのが本来の健康状態といえる。

健康診断が終わって、帰京の途に新幹線に乗る。
東京に帰るときは、発泡酒とつまみを買って、窓際の席でそれを開ける。
2日間の禁酒明けだから、嬉しさも格別。
5%のアルコール飲料350mlは、ちょうどいい”ほろ酔い”状態になれる。
車窓の景色を眺めながらこの気分に浸る時の幸福感、これが酒の効用(薬理効果)だ。

この幸福な習慣を維持するために、まずは飲みすぎない節度が必要。
そして定期的な肝臓(γ GTP)の検査と歯科検診も。