気象庁は、今年6月の史上最速の梅雨明け(速報値)を、1ヶ月後の平年並みの時期に変更(確定値)した。
世間からはブーイングを浴びているが、梅雨明けを判断するには、高層天気図などにおける客観的な基準に基づいているので、例年なら問題なかった。
私もその時の高層天気図を確認したら、梅雨明け(夏)の状態だった。
だがその後、温帯低気圧や停滞前線が発生して(その直接原因は偏西風の蛇行)、春~梅雨の天気図となり、私は「戻り梅雨」とみなした。→記事
その記事にも書いたが、実は昨年の夏も「戻り梅雨が」あり、「梅雨明け」といっていい状態は2度あったと思う(気象庁は認めていない)。
これも気候変動によるものか即断はできないが(今年だけの事象なら「異常気象」)、従来の”梅雨明け→夏”という変化がスムースでなくなるのではないか。
すなわち、日本の夏は、今後は猛暑と大雨(1個の積乱雲による短時間の夕立ではなく、停滞前線に暖湿な空気が入り込む線状降水帯による長時間の多雨)が交互にやってくる不安定な季節となるのではないか。
他の地域のような”渇水”よりはマシだが、出水被害や川の事故は増えると思う。