今までは暑くて、外出するにしてもあえて汗をかく活動はしたくなかったが、
やっと秋晴れを迎えた3連休(しかも「スポーツの日)。
今年のGW以来、5ヶ月ぶりに山歩きを、と画策したが、しばらくぶりなのでここは軽く高尾山に落ち着く(前回も同様。間が空いてしまうので毎回高尾山になってしまう)。
高尾山なら私定番のルート(蛇滝道をショートカットして登り、2号路を経由して1号路に合流して薬王院を参拝。山頂を越えて「もみじ台」で蕎麦、帰りは稲荷山道)で決まり。
8時に起きて、朝食のおにぎりを2つ食べ、9時10分の京王線に乗って、10時過ぎに高尾山口に降り立つ。
ケーブル駅の大行列を横目に左脇の道を進み、
稲荷山道、6号路と人を分け、山の中にある高尾病院前の舗装坂を登って、山道に入る(この道が蛇滝道のショートカット)。
前回発見した「中里介山妙音谷草庵跡」を横目に見て、自然林の中を歩くと蛇滝道と合流する鞍部に出る。
ここから高尾山内では珍しい本格的な登りとなり、登り終えて1号路への分岐を過ぎて2号路に入ると平坦な巻道となる。
この道の静かさは、並行している1号路の雑踏とは天地ほどの差。
この先続く3号路へは行かずにここで1号路に合流して、ケーブルからの一般観光客と一緒に歩く。
薬王院を参拝し、特に私は境内最奥の奥の院不動堂とその後ろの富士浅間神社を丁寧に参拝する。
11時半頃に人でごった返す山頂に達する。
天気はいいが、富士山は霞で見えない。
山頂を素通りして、西に下って、鞍部から「奥高尾」の山域に入る(観光客は足を踏み入れない)。
軽く登った丘が「もみじ台」でここの細田屋で富士を見ながら蕎麦を食べようと、昼食は持ってこなかった。
ところが前回とは違って、ここも行列。
しかもいくら待っても行列が動かない。
満席で、客が一向に食べ終わらないためだ。
皆私の前回の記事を見たわけではないだろうが、「穴場」を気軽に紹介するのも考えものだ。
ここで蕎麦を食べる事は諦め(私には副案がある)。
とりあえず休憩しようと、ベンチに腰を下ろす。
高尾山域は、座れる所がここかしこにあるが、日差しを避ける場所は乏しく、このベンチも日差しがもろに当たる。
実はそれを見越して、日傘を持参した。
ただ日傘って、手で持っていないと、用をなさない。
日傘を持ちながらの昼食には苦労する。
私は昼食は持参せず、ノンアルコールビールを専用の保温ポットに入れてきた。
高尾山中では普通にビールが売られているが、山でアルコールを摂らないことにしている。
なので、ノンアルコールビールでビールの爽快感を味わいたかった。
実際、冷えたままで炭酸も効いているビール味を味わえた。
これを体験すれば、もう用はない。
あとは下山を急いで、副案である山麓の蕎麦屋を目指す。
道に厚い板が敷かれてかなり歩きやすくなった稲荷山道をスタスタ降りる。
登ってくる人で、スリップ・つまづいて転倒した人が3名いた(いずれも若い)。
私自身、1回だけ左足が滑ったが転倒には至らず。
こういうことがあるから山ではアルコールを控える。
降りきってケーブルの山麓駅に着いたのは13時すぎ。
高尾山に向かって光明真言を三唱して、蕎麦屋を探すが、いずれも行列。
一番手前の「高橋屋」はいつも通りの大行列なので諦め、そこから離れるにつれて行列が少しは短くなるのを頼りに、1軒だけポツンと離れた日光屋に向かう。
そこも行列だったが、流石に短いので最後部に並ぶ。
そしたら、前の客がここで品切れだという。
私の後ろにその看板があった。
ということで、結局、高尾山で蕎麦を食べる目論見は潰えた。
それを見越して昼食を持ってこなかったので、駅の売店に行くも、
この時刻だから当たり前ながら、弁当・おにぎり類は全て跡形もなし。
仕方なしに、下山祝いのビールだけでもと、缶ビールとつまみの太いソーセージ、それに腹ごなしの「酒まんじゅう」を買って、公園状に整備された川べりに座って口に入れた。
炭酸飲料用の保温ポットを持ってきたので、余ったビールは無理に飲み干さずに、ポットに入れて持ち帰れる。
というわけで、今回の収穫は炭酸飲料用の保温ポットの活躍だけだった。