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もっとヘンな論文 サンキュータツオ

テーマはユニークだが執筆者は至って真面目という論文を、お笑い芸人ならではのツッコミを入れながら紹介するという「ヘンな論文」シリーズの第二弾。前作も面白かったが本作も期待通りの面白さ。紹介されている論文も、一見冗談のようなテーマの奥に深い意図が隠されているもの、著者自身変だと認識しつつ楽しんでいることが分かるもの、とにかく調べたいから調べましたという感じのものなどバラエティに富んでいて楽しい。「縄文時代の栗サイズ」「カブトムシ観察」などは、一見馬鹿馬鹿しいようだが、良く読むと何だかとても大切な研究だと思えてくる。一方で、「かぐや姫のお爺さんは何歳か」とか「坊ちゃんと瀬戸内航路」はとにかく研究者の熱意が全てという内容。あとがきに著者自身まだまだ続けるとあるので、第三弾を気長に待ちたい。(「もっとヘンな論文」 サンキュータツオ、角川文庫)
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