不幸中の幸い

2011-08-23 00:35:05 |  分割取得夏休み
本栖湖畔のたびばな、その3

雨は上がったものの、今度は雷鳴が聞こえてきました。
ドロドロとほぼ絶え間なく響いてきます。
日差しも陰り、これは確実にまた一雨くるな、って感じ。
ゆっくりと走る気分にはならず、先を急ぎました。

ところで走ってる道はホントにサイクリング向け。
県道に入ってから、道沿いに建物はほとんどなし。
山中湖畔は半分町中でしたから、比べると圧倒的に自然の中に身を置けます。
かと言って山深い山中という感じでもなく、いくつもキャンプ場があり、ウインドサーフィンする人たちの車が縦列駐車してたりするので、人の気配たっぷりでさみしさはありません。
樹木の枝葉が頭上を覆い、晴れていれば木漏れ日の下を走れる部分も多い。
ロードバイクでガンガン走る方は、あっという間に通り過ぎちゃうでしょうけど、踊り疲れた奴 や散歩するように走りたい方にはピッタリ。

そんな道々の雰囲気を楽しむ事なく、雷の音に背を押され道を急ぎます。(ぐっすん
見覚えのある道に出て、ようやく駐車場に到着。
濡れた自転車を古タオルでざっと拭いて、車に積み込みました。
その間も雲はますます低くなり、いつ降り出してもおかしくない状態。
間に合って良かった。

時刻は2時を過ぎていたと思います。
お腹が空いたので、すぐ目の前にあるお店に入り、昼食としました。
窓際の席で注文した料理を待っていると、…きましたきました。
どかっと雨が降ってきました。
さっきとは比較にならない豪雨です。
うわあ、危なかった。
道草せずに帰ってきて良かった。
こんな中走ったらびしょ濡れ間違いなく、車に濡れた自転車をそのまま載せねばならないところでした。
濡れた体で車のシートに座る事にもなる。
考えたくない事態に陥るところでした。

  

分割取得夏休み(その二)の全メニューはこれにて終了。
終わっちゃった。
食後、帰途につきました。

私の気を惹く水、二形態

2011-08-20 23:04:50 |  分割取得夏休み
本栖湖畔のたびばな、その2

本栖湖は富士五湖で一番透明度が高いらしい。
最近は汚れてきてるそうですが…。
確かに覗き見る湖水は透き通って美しい。
光が差すと青々としてます。



国道から県道に入ると、道は細くなり、でも車の離合は十分できる道幅があります。
たまにすれ違う車もスピードを上げれないので、危険を感じる事なく自転車に乗れる、良い道です。
湖面が近くなってきました。
水辺の近い場所に差し掛かったので、自転車を降りて水際へ行くと…。
雨が降って来ました。
あわてて自転車のもとに戻ります。
太陽は輝き、頭上は明るいのに雨が落ちてくる。
夕立と言うよりお天気雨な感じ。                   
すぐに止みそうだったので、自転車を木の下に移し雨宿り。
しかし、その判断は誤り。
明るいまま雨はしっかりと降り続け、道路はすっかり濡れそぼってしまいました。
夏の日差しに炙られた地面の熱で雨水は暖まり、水蒸気を上げてます。
傘があったらカメラを取り出したいところ。
…いやいや、そんなのはいいから雨よ止め。

雨は止まず、木の下に居ても葉を伝う雨垂れで、雨宿りの意味をなさなくなって、出発する事にしました。
雨中を走る。
あー、自転車濡れちゃったなあ。
この後、整備する時間なんて取れないから、錆びが出ちゃうかも。
道路に浮く水の跳ねを気にしつつ走っていると、雨がようやく止みました。
道も乾いてる所が現れる…。

うーん。
湖の南側は降雨範囲を外れていたのか。
ホントに局地的な雨だったようで、「ところにより」すぎ。
どうせ濡れたのだから、雨宿りせずそのまま走って置けば良かった。
そしたらも少し楽しく走れた時間が増やせたのに…。
後の祭りですね。

続く…。

本栖湖一周

2011-08-19 23:59:34 |  分割取得夏休み
本栖湖畔のたびばな、その1

さて、夏休みは3日目。
ようやく自転車に乗れる日がやって来ました。
実は旅行前は、箱根の観光目的地間の移動を自転車で行おうとか、山中湖ライブの前に花の都公園まで走り、そのまま自転車でライブ会場に乗り付けようとか、時間的に実現性乏しい計画を立ててました。
初日は到底そんな時間は取れず、2日目は雨の確率が高いから止めにし(正解)、3日目を迎えた訳です。

ところが前日のライブで踊った疲れが体に残り、朝は宿でぐずぐずとし、出発が遅くなってしまいました。
疲れてるし、自転車はもう乗らなくてもいいか、なんて話してたのですが(なんてことだ)、せっかく持ってきたのだから少しくらい乗ろうと、目をつけていた本栖湖へ向かいました。
お天気も良く、予報では昨日より午後の降水確率は10%も低い。
雨に降られるとは思いもしませんでした。

本栖湖に到着したのはお昼の12時。
当初予定の2時間遅れです。
帰るのが遅くなってしまいますが、やってきてしまったらもう後は勢いです。
自転車を下して漕ぎ出しました。

本栖湖は一周15kmくらい。
2車線の国道300号と1車線の県道709号が湖の周りを取り巻いていて、湖畔を一周できます。
国道139号から国道300号に入り、土産物屋の駐車場をやり過ごして、その向こうの無料駐車場に車を止めたので、湖の東側から出発です。

時計と反対周りにまず国道を走ります。
歩く人などいない歩道があるのでその上を、すぐ脇から広がる林を横目に、ゆるゆると下っていきます。
いやー、自転車で走ると同じ山中の道でも、車で走るのとその解放感が違いますね。
その時は晴れて日の差す暑い道路上でしたが、吹き抜けていく風が全身をなで、サドルとペダルの上に身一つ浮いて、空中を進んでいる浮遊感すら感じられました。
やっぱり自転車はいいなあ。
疲れに負けず走り出してよかった。

トンネルを潜ると歩道はなくなり、左に本栖湖を見下ろしつつ車道を走ります。
トンネル出口から15分も走ると県道への分かれ道に辿りつきます。
ここからの富士山の写真が今の千円札に使われているらしい。
青空が出てはいましたが、残念ながら富士山は雲の中でした。

微妙な雲でしょ。
雨を降らすんですよ、これが。


続く…。

光と音と、火薬のにほひ

2011-08-18 00:34:08 |  分割取得夏休み
芦ノ湖畔のたびばな、その3

箱根で遊んだ日は、偶然芦ノ湖畔で花火大会が開かれる週に当たっていました。
1週間に渡り場所を移し、湖上各所で花火が上げられてたようで、その日は最終日。
花火大会の規模はさほど大きくないようなので、混雑で身動きが取れなくなる事もないだろうと、見に行ってみる事にしました。

湖に着く頃に雨が降りだし、開催されるか心配しましたが、夕食を食べている間に上がってくれました。
とっぷりと日は暮れ会場へ。
その日の打ち上げ場所は、芦ノ湖南岸の箱根関所のある辺り。
夕食を摂ったお店から歩くには遠かったので車で向かうと、さすがに会場近くの駐車場は一杯。
手前に恩賜箱根公園の駐車場があるのでそこを利用せよと交通整理してるお兄さんに教わり、そちらへ向かいました。
すぐ近くなのにそこの駐車場はスペースたっぷり。
(見終えて帰ってきた時には一杯になってて、出場するのにバカみたいに時間がかかりました。

車を降りると、花火が上がり始めました。
おー、急げ急げ。
湖畔の林の上方が赤く染まっては消え、景気のいい大きな音が響いてきます。
そちらへ歩いて行くと、みんな湖を見下ろす東屋のある高台から眺めてました。
数十名観客がいましたが、湖側に立てられた柵の端にまだスペースがあり、最前列で鑑賞できました。

普通に夜空に開く花火と、湖上で半円に爆発する花火と、交互に点火されていきます。
湖上で爆発させるのを見るのは初めて。
湖面を見下ろせる位置にいたので、様子が良く分かりました。
こちらの方が音が固かった。
水面が近いからですかね。

花火は30分弱で終了。
あっという間だったなあ。
も少し上げてもいいだろうに…。
でも、こうやってきちんと打ち上げ花火を見たのはいつ以来だろう。
覚えが無い。
花火はやっぱりいいもんですなあ。


箱根彫刻の森美術館2

2011-08-17 00:35:45 |  分割取得夏休み
芦ノ湖畔のたびばな、その2

彫刻の森美術館の敷地はなかなかに深く、起伏ある中に通路が付けられ、彫刻だけでなく背景の庭園も歩くに連れ景色を変え、工夫された造りになっています。



敷地の奥にはピカソ館があります。
ピカソ関連の作品が展示されていますが、撮影禁止なので今回一番興味薄の作品群でした。
なんて事でしょう。

ピカソ館入口のステンドグラスです。


さらに進むと喫茶スペースのあるギャラリーショップがあります。
ショップを出ると左側に何故か足湯があります。
温泉処という事でしょうか。
結構利用されてました。

この作品が今回の一番のお気に入り。


密着という作品です。
素っ裸で行き倒れているようで、笑ってしまいました。
角度を変えていろいろ撮っていたら、時間切れ。
閉館の案内がスピーカーから流れて来ました。
残念。

残りの作品を撮影する日は、果たして来るのでしょうか。

箱根彫刻の森美術館1

2011-08-16 00:14:37 |  分割取得夏休み
芦ノ湖畔のたびばな、その1

旅は1日目に戻り、8月5日(金)のこと。
その日は箱根で遊びました。
お昼過ぎに到着したので、限定した場所しか行けてないですけど。

訪れたのは二ノ平にある「箱根彫刻の森美術館」。
入館料は大人1600円と高め。
野外の広い敷地に彫刻やオブジェが間隔をおいて展示され、歩いて見て回ります。
なんでここを遊び先に選んだかと言うと、それら美術品を写真撮影できるから。
5回前の記事「2.2360679」の写真はここの展示物です。

2時過ぎに入館し、閉館する5時までいましたが、全てを見て廻る事は出来ず、後半の1/3位は鑑賞できませんでした。
ただ見て廻るだけなら、1時間半くらいで一周できるようです。
カメラがなければ、ふーん、って感じで流し見て終わっていたでしょう。
しかし、写真を撮るとなると視点が変わります。

その作品が訴えるモノを感じようとするのでなく 、どう撮れば魅力的に映るだろうか、何に注目すれば特徴を捉えれるだろうかと思い対峙します。
(こう書くとかっちょいいですね。)
という事は、私の記事でこの彫刻を見る方は、彫刻作家と私の表現のコラボレート結果を見てるって訳ですね。
実物を見たいと思わせられるかどうか、半分私にかかってる訳だ。


おしりのかたち

2011-08-14 00:00:02 |  分割取得夏休み
山中湖畔のたびばな、その4

山中湖畔は運動部人気の合宿地です。
今年も若人達が青春してました。
テニスコートがわんさとあり、私がうろついた湖の東側はどこを歩いてもテニスしてる姿が見られました。

昨年、テニスコート脇にコート整備用のローラーを装着した小型特殊自動車を見つけました。
トラクターの車輪をローラーに換装したような車両です。
ナンバープレートは付けられていなかったので公道を走るつもりは無いようです。
当然、テニスコート内が活躍の場ですよね。
ロビンと車体に名前が入っていました。

今年は別のテニスコート横に役割を終えたローラーを見つけました。
エンジンのある車体部分は取り外され、座席付きのローラー部だけ道端の空き地に置かれてました。
捨て置かれているのか、再度現役復帰を待っているのか、錆付いた体にじっと日の光を浴びていました。
でも、大きく重量感たっぷりなので結構な存在感です。
子供達のいい遊び相手になっていそう。

ロビン号は長く現役でいて欲しいものです。


踊る乙女

2011-08-13 00:30:35 |  分割取得夏休み
山中湖畔のたびばな、その3

再びライブ会場へ。
演奏もそろそろ大詰め。
空も薄暗くなって来ました。

この時刻になると思い出す、昨年は凄い夕焼けが頭上いっぱいに広がって、目を奪われたのでした。
「会場では撮影禁止」と言う制約の撮影対象を間違って受け取り、写真に収め損なったのですけど…。
あれはいまだに思い出すだに悔しい出来事でした。
普段夕焼けに出会えても、写真を撮れない状況であったり(運転中とか)、周りの景色がイケてなかったりしていい写真をなかなか残せないのですが、そこは広々と開けた絶好のロケーションでしたから…。
しかも夕焼け自体が過去に目にした中でも屈指の美しさ。
真っ赤に燃えていました。

今年は雨上がり。
まだたくさん雲が残り、夕焼けは期待出来ませんでしたが、雲の切れ間が薄く色づいてくれました。

観客は男より女の子の方が乗りがいい。
踊る乙女っていいですね。






さてこの後、日はとっぷりと暮れて、ライブはフィナーレ。
出場者全員が舞台に揃い、最後のセッション。
皆でラストダンシング。
お疲れお疲れ。

来年も開催予定らしい。
また連れて来られるのだろうか。

野草園

2011-08-12 00:28:26 |  分割取得夏休み
山中湖畔のたびばな、その2

そこの野外ライブ会場には小さな植物園的スペースがあり、野花がたくさん咲いていました。
…植物園か。
ちょっと言い過ぎですね。
植え込みです。

公園なので自生しているわけではありませんが、植えられているにしては雑然とした生え方で好印象。
街の花と違い、私好み。
会場と原っぱを行き来する時、フラリと入ってファインダーを覗きました。

<つぼみ>


<桃色四兄弟>


<みどりの花火>


SKA

2011-08-11 01:08:34 |  分割取得夏休み
山中湖畔のたびばな、その1

お話しする日程の順番はちょっと前後して、2日目の土曜日から。
チャリ友ご推薦の楽団が主宰する野外ライブが今年も開催され、行って来ました。
今回も山中湖畔の会場です。
だから旅先は必然的に富士山麓。

昨年来た時、コンサート慣れしていない私は、その音の大きさに驚いたのですが、今回はなんの抵抗もなくその場に馴染んでました。
一回経験しただけなのに、知ってるのと知らないのとでは大きな差があるんですね。
おー、やってるやってる、って感じで会場に入場。
同じ場所、同じ眺め、同じような舞台装置に、昨年のその時から引き続きその場で遊んでいるような錯覚を覚えてしまいました。

舞台前の円形広場の芝の上にレジャーシートを引いて鑑賞場所を確保。
今年もみんな踊る踊る。
私もゆるゆると踊ってみました。
そんなに激しく動いた訳ではないのに、結構な疲れ方です。
後で気がつきましたが、ステップは小さくスクワットを繰り返す感じだった。
期せずして脚を鍛えれたかも。

ライブは複数のグループが休憩を挟み、昼過ぎから日が落ちるまで次々と演奏します。
そんな中、今年は雨が降りました。
入場時、舞台後方湖の向こうの富士山は、高くまで沸き上がる雲に中腹まで隠れてましたが、始まって30分もすると、雲の下の裾野に光の糸を引いて雷が落ちているのが遠望できるようになりました。
会場右手の山の上の灰色の雲がヤバそう、と思っていたら、こちらでも雷が鳴りだし降って来ました。
午後は所により雷雨の天気予報だったので、当然雨の準備は出来ていて、カッパを取出し着込みます。
ライブは雨でも続きます。
雨中のライブは初体験。
またひとつ経験値が上がりましたね。

ビールを飲んだり踊ったりしてるので、疲れと酔いから眠くなって来て、雨が降る中カッパを着て横になって昼寝するという、これも初めての経験をしました。
雨粒は大きいものの、幸いにして土砂降りにはならず、それ以降雷の音も聞こえなくなりました。
目を覚ますと小腹が空いてる。
会場隣の原っぱにたくさん作られた臨時の出店へ、を買い出しに。
雨は止んで、湖の向こうの富士山も顔を出してくれました。