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2011-08-10 00:02:49 |  分割取得夏休み
分割取得夏休み(その二)、行って来ました。
8月5日の金曜日に夏休み取得し、その後の土日と合わせ再び3日間。

分割取得夏休み計画二つ目の主目的は、「盛夏に山で高原サイクリング」 、です。
街の暑さを逃れ、涼しい山中、木々の作る木漏れ日の下、さらりと風を後方に流し走る。
いいでしょう?魅力的でしょう?
…でも、これについては残念ながら不首尾に終わりました。
詳細はまた別途。

今回はチャリ友と一緒。
また野外ライブに行きたいと言うので、そちらも楽しんできました。
お休みの出来としては良くもあり悪くもありと言う感じ。
その二もその一と同じく100点満点の旅とはならず、日頃の行いが問われたかなぁ。
昨年の夏休みが良過ぎたので、比較対象のハードルが上がってしまってますね。

今回の不首尾の原因は気まぐれなお天気。
3日共、晴れ時々雨という対処しづらい天候でした。
旅行先は富士山麓。
「ところにより雨」が降る山の中です。
たくさんある湖の近くで遊びました。

また旅の様子を、今回のお天気よろしく掲載していきます。



7月19日のお話し、最終話

2011-08-05 01:13:24 |  分割取得夏休み
分杭峠を越える時の雨は激しいものではなく、台風の気配は特になかったですが、中央道を走っている時の雨は凄かった。
その時台風は四国の南沖に接近していたはずで、大阪へと走り近づくほど雨がきつくなる感じでした。
恵那山トンネルを抜け、屏風岩PAで昼食を食べていたら、どっちゃりと雨が落ちてきました。
風は強くありませんが、すごい降雨量です。

そこからはワイパーを動かしても視界確保が難しい豪雨の中を走りました。
危険を感じ、自然とスピードダウン。
名神に入り交通量が増すと、前の車の跳ね上げるしぶきが加わり、目の前が白く塞がれます。
いっときだけでなく、これが延々と続きます。
緊張を強いられるので精神的に疲れ、加えて高速道路の単調な運転で、御嶽山での自己分析通り眠気がさしてきました。
養老SAで休憩。

休憩中も土砂降りは続き、車外に出ようものなら、傘を差すまでに上半身がびしょ濡れになり、建物まで歩く間に下半身がびしょ濡れになりそうです。
幸いにしてトイレの必要性はなかったので、そのまま車中で仮眠を取りました。
その後、目が覚めても雨は降り続いており、勢いは衰えてません。
すごい台風だな。
ここより台風に近い大阪はどうなってるんだろう。
時間が経つと帰れなくなるのでは…、と心配になってきました。
車の屋根を叩く雨の音が不安感を煽ります。
早々に出発。

ところが八日市を越えた辺りでとたんに雨は弱くなり、パタリと止んでしまいました。
高い所を覆う雲は輪郭がはっきりと見え、近江平野の向こう、遠くの山まですっきりと見通せます。
ずいぶんと長い間視界を遮られていたんですね。
強い閉塞感を感じつつ走っていたのだと気がつきました。
世界はこんなに広かったんだ、と大袈裟な感慨を抱いてしまうほど。
どんよりとした曇り空なのに清々しい。

この後は嘘のように穏やかな道行き。
雨もふらず風も吹かず、台風はどこ?って感じでした。
自宅に帰り着き、インターネットで気象レーダーの記録を確かめると、あの時間、名古屋の北辺りの雨雲が異常に濃かった。
京都以南に影はなし。
いびつな台風だったのね。

  

以上で分割取得夏休み(その一)のお話しは終了。
長々と書いてしまった。
懲りずに分割取得夏休み(その二)をまた記載します。

R152

2011-08-04 01:07:13 |  分割取得夏休み
3日目の旅の行程は帰るだけ。
宿泊した諏訪の宿で朝はゆっくりし、9時過ぎに出発しました。
この辺りから帰阪する時、高速を使ってさっさと帰るのはもったいないので、途中まで下道のドライブを楽しみます。
通常なら伊那谷西斜面の広域農道を使って南下し、松川の辺りで中央道に乗ったりするのですが、その道はGWに走ったばかり。
別の道で帰る事にしました。

諏訪市と茅野市の境目辺りから国道152号線が南に伸びてます。
桜で有名な高遠を通り、伊那谷の東側のひとつ山を越した谷を、さらに南へと通じています。
その谷の東側はもう南アルプス、という山深いところです。
高遠以南はずっと以前に一度通ったきりで、私の記憶には風景が荒涼としている印象が残っており、今回帰る日は台風が近づいていたので、ますます荒涼とした風景が見られるかもと、怖いもの見たさからこのルートを選択してみました。

茅野市からだと市の南にある山を登る坂道からスタート。
道はくねくねと曲がり上っていきます。
上り切ると高遠まで直線基調の下り坂。
交通量の少ない山村で快適に走れます。

高遠の町を過ぎてしばらく行くと、いよいよ風景が寂しくなります。
人家は無くなり、道路は谷底の山襞に沿って付けられています。
二車線でよく整備された道です。
どこにでもある山中の国道なのに、なんでこの道は荒れたイメージがあるのかと不思議に思ったのですが、理由が分かりました。
横を流れる川はよく水量が増すのでしょう。
広い川原は土砂や流木で埋まり、緑が無いのです。
山の斜面は木々で覆われているのに、視界に荒れた場所が入るとそれだけで印象が変わってしまうんですね。

いつしか快適だったワインディングロードは細い林道に変貌。
谷底を離れ、切り立った斜面に貼り付くように作られた道をつづら折れて上ります。
他に走っている車はほぼ皆無。
雨が降り霧が昇り、深山幽谷の雰囲気に満ちています。
ここで車が故障したら困るだろうな。
路肩が崩れ落ちてたらどうしようとか、余計な事を考え、登山で単独行してる時よりドキドキしました。

分杭峠を越えると谷はなだらかに。
雨は止み霧も晴れ、道の両側に平地があります。
それだけで、なんだかホッとしました。
しかし民家などまったくない山中に、なんでこんな道を作ったんでしょうね。
と思っていたら、民家が現れました。
こんな山中にすごいな、と思っていたら次々に家が見えてきました。
大鹿村の集落に入ったようです。

ここで今回の国道152号線のドライブは終了。
西へ向かう道に入り、松川ICへと向かいました。
今度は天気の良い日に来てみたいです。
どんなふうに雰囲気が変わって見えるのでしょうか。


旅はも少し続く。



自分のいる場所

2011-08-03 01:14:03 |  分割取得夏休み
お昼ご飯は用意していなかったので、来る途中見かけたビーナスライン沿いにある土産物屋さんまで車で移動。
売店で、おやきと五平餅を買い、店先のベンチでいただきました。
一度止んだ雨は、食事中にまた降りだし、降ったり止んだりする空模様。
その日の主目的である「車中でぼんやりする」場所を決めねばいけません。
が、候補はひとつしか存在せず、踊場湿原へ戻りました。

湿原へと下る途中の道路脇のスペースに駐車。
雨は止んでいたので窓を開けると、朝と同じ風が吹き抜けていきます。
やあ、気持ち良し。
たまに車が横を通り過ぎるくらいでとっても静か。
倒したシートからは見えませんが、午前中歩いた湿原が窓外に広がっています。
広がっているのを知っています。

本を取り出して読み始めましたが、そんなその場のあまりの心地良さに、5分もせずに眠くなってきました。
この風向きだと、雨が降りだせば車内に吹き込んでくるなあ。
分かっていても、窓を閉める気にはなりません。
そのまま夢の中へ。



目が覚めると2時間が経過してました。
うーん、ぐっすり。
昨晩、あんなにたっぷり眠ったのに、疲れは取れてなかったのかしらん。
心配した雨は降らなかったようで、車内は濡れた様子なし。
よかった…。



その後も、気持ちよくうつらうつら。
影のない場所でしたから、晴れていたら風が通ったとしても暑かったでしょう。
うまく曇ってくれてよかった。
花は期待したようには出会えませんでしたが、お天気はそれぞれの日で都合の良い巡り合わせに恵まれました。
うーん、心地よし。
結局なかなか起きだせず、夕方5時まで 夢うつつ。



パリパリと車を虫が齧る音がする…。
と思ったら、雨滴が天井を叩く音だった。
降ってきたので、そろそろ長いお昼寝も終わり。
ずっと欲しかった怠惰な時間を、十二分に満喫しました。


まだ続く。


シシウドと合理化

2011-08-02 00:31:31 |  分割取得夏休み
誰も歩いてないと思っていた遊歩道ですが、ごくたまに散策されてる方と行き会います。
その時以外は鳥と虫の声が気を惹くのみ。
静かなのはいいですね。
奥へと進むと湿原に流れ込む川が草叢の向こうに覗けました。
そこが歩いた遊歩道内で一番湿原っぽかったです。
この後この川を渡るはずなので、その近くの植生がどんなか楽しみになってきました。


お、きれいなシシウド発見。
卵のようなさやが割れ、隙間から花の形状がすでに準備され、納まっているのが伺えます。
子宮の中の子供が、とても小さいけれど手足の指を備えているのと同じですね。
シシウドは山でよく見かけますが、初めてこの咲き方を見た時は、なんてグロテスクな花なんだと思ったものです。
今はだいぶ慣れて、まじまじと観察してしまいます。

シシウドは花を咲かせるといろんな虫を花の上に乗せています。
匂いが惹き付けるんでしょうけど、そういえばどんな匂いか嗅いだ事がない。
今度確認してみよう。
引き寄せるのが蝶なら大歓迎ですが、小さなアブやカミキリムシ?が黒く点々と乗っているので、美しいものではなく、被写体にしづらいです。
その花はまだ咲きかけで、匂いを発っしていないのか虫達は集まって来ていません。
真っ白な花だけ撮れるとは僥倖です。
いろんな角度から撮影を楽しみました。


と…、ポツリと水滴がどこかに当たりました。
げげっ、雨だ。
こんなに深入りするつもりでなかったから、傘を持って来ていない。
あーん、いいところなのに。
曇りはするけど、雨降るって言ってたかな。
しかも一番奥まった場所まで来て降りだすか?
などとぶつぶつ文句を唱えつつ、お腹が空いたからと理由をつけて車へ戻る事にしました。

このまま進み、あと半周してもいいのですが、急ぎ足の丘越えがしんどそうなので来た道を戻りました。
雨脚は弱いものの降り続く雨の下、これ以上強くなってくれるなと願いつつ駐車場まで戻ると、…雨が止みました。

そうなると歩かなかった道に何があったのか、気になるぅ。
やれやれ、傘を持って行かない準備不足の所為だと諦めて、残り半周はまたの機会に取って置く事にしました。

続く。

踊場湿原

2011-07-31 00:27:05 |  分割取得夏休み
湿原の入口には何軒か山荘が建ってます。
関係者以外駐車禁止とある…。
もう少し走ってみると湿原の南側に立派な説明板のある駐車スペースがありました。
未舗装。
車から出て、さてどんなだろうとワクワクしつつ湿原手前の柵に近づき、間近で湿原の様子を観察しました。
高層湿原ではありますが、花は少なそうです。
ここでも外してしまったよう。

一周70分。
どうしようかな、面白いかな。
南東側は小さな丘を歩かねばいけない。
昨日の疲れが脚に残ってたら、上りはしんどいかな?
などと、散策するかどうするか悩んでましたが、取り敢えず入口だけでも見てみようと、カメラだけ持って歩き出しました。

車道から眺める踊場湿原です。 奥の青い山は車山でしょうか。


山荘横から入ってみると遊歩道は湿原の中でなく、縁辺の草原帯に通っていて湿原がまったく見えません。
なんだこりゃ。
駐車場の方が湿原に近かったじゃない。
やれやれ残念。
それでもここまで歩いて来たんだからと、も少し進んでみる事にしました。

湿原側は背の高い草木が繁り、ほとんど見通し効かず。
足下に花を探して歩きました。
花も咲いてはいるのですが、知ったような花ばかりで写欲はわかず。
それより昆虫が沢山活動してました。
狙いを変更。
動く奴らを追いかける。
…、…ピントが合わねー。
動きの遅い一匹が、視線をくれました。

ヒメシロコブゾウムシと言うらしい。


以外や以外、脚に疲れは残っていません。
昨晩冷水で脚を冷やしたのがよかったのかな?
軽い脚に気を良くし、その上歩き出すと惰性で歩けてしまうので、どんどん奥へと向かってしまいました。

続く。

二日目

2011-07-30 00:34:07 |  分割取得夏休み
翌日は薄曇り。
泊まったホテルで朝食後、早々に出発しました。
2日目は山中でゆっくりする予定です。
霧ヶ峰辺りでゆるりと過ごしたい。
ホテルのある塩尻から国道19号、20号線を諏訪へと走り、諏訪市街から北へ急坂を上り、私が狙ったポイントへ向かいます。

坂を上り切ると高原地帯。
霧ヶ峰に到着です。(霧ヶ峰は一つの山ではなく、その辺り一帯の高原の名称)
広々と見渡せる場所にスキー場やホテル、土産物屋、自然保護センターなどが集まっています。
そこから南に入った所にある湿原が目的地。
2年前、その近くの八島ヶ原湿原を歩いた事があり、いろんな種類の花々が咲いていたので、地図で見つけたお隣の湿原はどうだろうと期待し訪問先に選定したのです。

高原の緩やかな坂道を下って行くと、左手に細長い湿原が現れました。
これのようです。
踊場湿原と言います。

道脇に車を止め、どんな所だろうと俯瞰。
八島ヶ原湿原よりだいぶ小ぶりです。
地図にある通り、ぐるりと湿原を見て回れる道もあるよう。
でも誰も歩いてないなあ。
観光地としてはマイナーなようです。
まあ、前日に人は沢山見たので今日は静かな方がいい。



湿原を見下ろすその場所は、なんだかとても気持ち良い風が吹き抜けていきます。
ビーナスラインから離れていて静かだし…、お昼寝する場所の第一候補にしよう。
でもまだ時間も早いので、湿原で花を探そうと車に戻り、駐車場へと向かいました。

続く。

夏の午後、夕刻にかけて

2011-07-28 01:32:43 |  分割取得夏休み
16時過ぎ、駐車場に降り着きました。
溢れてた駐車場の車はずいぶんと少なくなって、パラパラとしか残っていません。
自販機で冷たい飲み物を買い、車のドアを開け放って熱気を逃がす。
荷物を積み込み、登山靴を脱ぎ、傾いた午後の日に車が作る陰に入って、地面に座り込みました。
ぐびぐびぐび、…ふぃー。



一人山道を歩く緊張をしばし解きほぐし、人心地。
2000mの高地の陰は涼しい。
徐々に汗が退き、シャツが乾いていきます。
お休みの日の、楽しい山行後の憩いの時間。
幸せですなあ。

その日の宿は塩尻に取ってます。
2時間ほど車で走らねばいけません。
エンジン点火、窓を全開にし出発しました。

運転しながらふと思い出す。
昨晩は3時間ほど、うつらうつらしただけだったな。
日中よく眠くならなかったものだ。
注意力の必要な運動を強いると、眠気は感じにくいのだろうか。
単調な運動や頭を使っていると、そうはいかないのに。
などとエンジンブレーキをかけつつ下る車中でぼんやり考えていたら、眠くなってきました。

…あれ、凄い眠気です。
気を張って運転しているのに瞬眠がやってきます。
どんなに工夫しても、眠くなる。
危険危険、これはいけない。
道路脇に広いスペースを見つけたので、そこで休憩する事に。
車を止めエンジンを切り、シートを倒すと即、眠りの底へと沈んでいきました。



目覚めると、まだ外は明るい。
1時間ほど眠ったようです。
暑いかもと思いましたが、山陰で窓を全開にしていたのでまずまず涼しく、ほんのり汗をかくくらいで済みました。
それにしても、事故らず良かった。

夕闇迫る山中はヒグラシがたくさん鳴いてます。
涼しくなると鳴きだすのですね。
ヒグラシって夏の終わりをイメージさせるのですが、7月にもう鳴くんだ。
うーん…。
私の大事な季節感を狂わせられないよう、聞かなかった事にして、運転再開。

後は眠くなる事なく、宿まで走れました。

夏雲と筋力

2011-07-27 00:26:36 |  分割取得夏休み
さて、そろそろ下山しましょう。
天気はずっと良いまま。
遠い山脈の手前に、下側が直線状にスパッと切れた形状の雲が連なっています。
所により上方はもくもくと膨れて行くのに、入道雲に発達するには今ひとつ勢いがない。
拡散してしまう。
上空に寒気がなく、大気は安定した状態らしい。
突然の雷雨に襲われる心配はなさそうです。
雷は嫌ですけど、はるか高空まで沸き上がる勢いある入道雲を久しぶりに見てみたかったなあ…。



体を使うお遊びをすると、いつも思い至るのは同じ感慨。
「足腰弱くなったなあ。」
筋力が落ちて、上りでは踏張る足が踏ん張り切れず、体が流れ、次の足場を正確に踏めなかった。
ふらついてしまう。
訂正しなければ。
脚がどう体を支えているのか働く筋肉を感じ取りながら、ゆっくりと体を引き上げて歩きました。

訂正作業が効いたのか、下りではふらつかず。
まあ、上りほど筋力はいらないからですけど、加えて適度な高さに次の足場がある下り易い道のおかげ。
下り道では膝関節に負担がかからないよう、膝回りの筋肉をフル活用しクッションを効かせ歩くのが肝要。
快調に高度を下げていたら、来ました来ました。
残り1/3を残し、膝上左右の筋肉が悲鳴を上げ出しました。
止むなくスピードダウン。
膝かっくん状態ですが、残りの行程をなんとか歩き切りました。

これで少し鍛えられてたらいいですね。

建築密度は山頂が一番高い

2011-07-26 00:45:35 |  分割取得夏休み
御嶽山では山小屋がたくさん営業してました。
前話の王滝頂上の山小屋から、さらに30分ほど歩くと御嶽山で一番高い頂上に行き着きます。
剣ヶ峰です。
ここにも山小屋が二つ。
御嶽神社奥社社務所と並び、頂上部の狭い平地にひしめき建ってました。

カメラを向けるべき花が少なかったので、山道の様子や山小屋ばかり撮る山行になってしまった。

山頂へ最後の登り。


山小屋に泊まる予定なら、高いけど飲んじゃいそう。


昭和の下町な屋根。


頂上からの眺め。手前の緑の山の白い所から登ってきました。