GW豊後の旅 「古祖母山」

2009-05-11 22:37:31 |  GW豊後の旅
5/5、今日の天気予報は曇りのち晴れ。
当初5/4に行く予定だった古祖母山へ行くことにしました。
古祖母山はアケボノツツジを見る(撮影する)のが目的です。
祖母山や傾山でも見れるようなのですが、道が険しいようで、山が好きなくせに高いところが嫌いな私はそれらを登頂する勇気がありません。
単独行でもあるし。
他にアケボノツツジの名所としては夏木山もあるようなのですが、宿泊地の竹田市からはちょっと遠い。
と言う訳で、比較的に楽して見られる古祖母山を選択することになったのです。

アケボノツツジは小ぶりな花でピンク色なので、桜のようにも見え、なかなか雰囲気の良い咲き方をします。
以前、四国は愛媛の西赤石山のアケボノツツジを見てから、ファンになってしまいました。

6時過ぎに宿を出発し、昨日の雨の気配がガスとして残る中、山道を登山口へ向かいます。
7時半に尾平越トンネル北側の登山口に到着。
先着は車3台、準備して8時に出発しました。

いきなり、急登です。
初日の倉木山の直登ほどではありませんが、昨日の雨のせいで滑りやすさは比較にならぬほど悪く、しかも滑ったらどこまで落ちてしまうんだろうというトラバースを強いられます。
いやです。
嫌いな道です。
山側はまだガスの残る杉林。


ようやく尾平越に到着し、右に道をとります。
ここからは尾根道。
斜度も緩くなり、気分を落ち着かせて歩くことが出来るようになりました。
ミツバツツジがそこここに紫色の花を咲かせています。
昨日の雨か今朝の霧の水分を取り込んで、良い表情を見せてくれます。

時間が経つにつれ天候も回復。
ガスは晴れ、青空が覗くようになりました。
気分良く進みます。
おっ、アケボノツツジの群生地にやってきました。
花の密度はそれほどではありませんが、咲き方に風情があります。
やっぱりいいですね。


群生地の中に露岩があり、眺めも良く大障子岩や祖母山が眺められるので、ちょっと早いのですがそこでお昼にしました。
うーん、良い気分。
ゆっくりして出発。

途中、写真を撮る私を次々と後続の登山者が追い越して行きます。
結構人気のある山です。
木々の間からは青空と夏のような白い雲が見えるようになりました。
もう5月、まだまだ春だと思っていたのですが、もう初夏なんですね。


日が差すと新緑の色はとても鮮やか。


そうこうする内に古祖母山山頂に到着。
12時半頃です。
皆さん西に広がる山並みを見下ろしてお昼を食べています。
私は既に食べてしまったので、早々に出発。引き返します。
下りの登山道から遠くピンク色のアケボノツツジが望まれました。


少し進むと、後方から雷の音が聞こえてきました。
そういえば山頂で西の上空に灰黒色の雲が広がりつつあったような。
アケボノツツジの咲く稜線まで来る頃には雷の音も頻繁に聞こえるようになり、大粒の雨が降り出しました。
夏の雲みたいだと喜んでいましたが、要するに上空は寒気が入って不安定な状態だったということですね。
雨具を出して着込み、下ります。
雷の音はこの後もずっと聞こえてくるのですが、直上で鳴るということはなく、後方からなので身の危険は感じず、雨も大粒ながら雷雨と言うには程遠く、登山道をしっかり湿らせる感じで降ります。
しかし、ちょっとした斜面も水を含んで滑りやすくなり、時々ズルリ、ドキッとさせられます。
尾平越からの下りが心配です。

さあ、尾平越まで来ました。
・・・、これは厳しい。
雨が降り出してから大分経つので、下り斜面に蓄えられた水分はたっぷり。
ぐずぐずです。
岩や木の根など無いところは両手を付いて、ほとんど這うように下らざるを得ないところばかり。
怖い・・。
雨具を着た故での暑さからかく汗に恐怖から来る冷や汗が加わって、アンダーシャツはべったりと肌に張り付きます。

恐怖の時を何度かやり過ごし、14時50分頃ようやく登山口まで戻ってきました。
ふうーーー、無事帰れてよかった。
登山口に着いたら雨が止みました。
雨具を脱いで車に荷物を積み込むのに、濡れずにすんで良かった。
登山口に駐車している車は10台ほどに増えていました。
帰り支度を進めていると、ぼちぼちと下山して来られます。
さあ、出発しようという頃にまた、雷が鳴り出し雨が降り出しました。
ラッキー。

道路を下っていくと、途中から雨は止み、国道に出て町の方へ入ると道は乾いてきました。
雨は山の中だけだったようです。
ちょっと怖い思いをしましたが、アケボノツツジも見ることができ、ようやく満足できる山行となりました。