GW豊後の旅 「竹田の町」

2009-05-17 23:24:50 |  GW豊後の旅
5/3(日)と5/4(月)の晩は竹田市のビジネスホテルに宿を取りました。
竹田市は久住方面へ行くにも、祖母・傾山系へ行くにも便利で、いつもは大抵泊まる所を移していくのですが、その位置取りの良さに2日とも竹田市になりました。
山中の小さな町でビジネスホテルは(たぶん)2軒しかないようです。
2日でその2軒に1日づつ泊まりました。
ビジネスホテルなのになんだか民宿に泊まるかのような親切な対応をしてもらいました。

5/3(日)は「倉木山」の章で書いたとおり、早くに下山したので宿にも早く着き(16時半)、宿に置いてあった竹田市観光マップ「たけた城下町散歩」を片手に夕食までの時間、散策することにしました。
一番の見所は「岡城址」らしいのですが、町のはずれにあり歩いていくにはちょっと遠いのであきらめて、町中を周遊できるコースを設定。

まずは「キリシタン洞窟礼拝堂」へ。
禁教令が発布された当時、隠れキリシタンが信仰を守ったところだそうです。
ちょっと山に入ったところに広々と口をあけた奥行きの浅く天井の高い洞窟がありました。
竹林に囲まれて薄暗い所です。
写真を撮ろうかと思いましたが、ちょっとはばかれる雰囲気。
岩をくりぬいた祭壇があり、洞窟では外国の宣教師がかくまわれていたそうです。

町へ戻り、「殿町武家屋敷跡」を歩きます。
歴史の道と名が付けられてました。
雨がしっとり濡らす夕刻の土塀や石垣は当時を偲ばせます。
土塀は近くで見ると落書きだらけで見られないんですが、写真のように遠くから見る分にはなかなか風情があります。


ハハコグサが道脇に生えていました。


「旧竹田荘の」石垣。
石垣を覆う黄緑が夕刻なのに鮮やか。


「長屋門」。
灯篭と門燈の光に惹かれました。


途中で見かけたもみじの葉。
葉を伸ばしたばかりなのでしょう。紅葉しているように紅いですね。


竹田は滝廉太郎が子供の頃住んだことがある町で、岡城あたりでよく遊んでいたそうです。
その印象から後に作曲したのが「荒城の月」だそうです。
「滝廉太郎トンネル」というのがあって、歩いてくぐるとメロディが流れるらしいのですが、もう時間外らしくて聞くことが出来ませんでした。
他に「滝廉太郎記念館」や「佐藤義美記念館」(竹田出身で「いぬのおまわりさん」の作詞者)、「愛染堂」や「観音寺」、「豊音寺」などなど見所はあるようなのですが、残念ながら夕食の時間が迫ってきました。
スーパーマーケットで夜食(酒)と明日の朝食を買って、宿に帰りました。

計画時はただ泊まる町とだけ考えていたのですが、意外な観光を楽しめ、良い時間を過ごせました。
天の神様が、翌日を降らせたお詫びにくれた埋め合わせのような気がしたのですが、ちょっと不遜な考えですかね。


GW豊後の旅 「上り中国道」

2009-05-17 01:08:16 |  GW豊後の旅
中国道に入って、一つ目のパーキングエリアの王司PAは、進入路に車が並びすぐに入れない状態に見えました。
二つ目のパーキングエリアの伊佐PAも、車列は短いもののやはり駐車するには少し待たされそう。
三つ目はサービスエリア、美東SA、サービスエリアゆえ人気があってまた車列が長くなっています。
SAの敷地の方が低くて、通過しつつ様子を眺めると、ガソリンスタンドへの車列が長い。
駐車場は駐車車両が多いものの溢れてるという感じではなくなってきました。

山陽道を分ける山口JCTで、8割がたの車が山陽道へ流れていきました。
中国道は突然さみしくなりました。
24時40分、湯田PAが見えて来る。そろそろ休憩したいんだけど・・
進入路に車が並んでいない、初めてのパーキングエリアでした。
ちょっとトイレ休憩して、すぐ出発。
25時40分、朝倉PAで今日は車中泊することにしました。
下山した後、眠くなることなく10時間も起きていられたことになります。
過去の経験だと、下山後、荷物を車に積んだ後や、温泉入浴後に必ず眠くなったものですが、なにかしら気が張っていたのでしょうか。
なんにせよ、お疲れ、お休みなさい。

・・

翌朝は5時に目が覚めました。
朝食は後にすることにして、すぐに出発。

早朝の中国道は、なかなか良い雰囲気です。
まだ眠る村の谷間にたゆたう霧、向かうは東方、空は水色、高空の灰色の薄雲や白い雲、日が射す前のオレンジ色に縁取られる雲も見えます。

いくつもあるトンネルを抜ける度に眼前の景色の表情が変わります。
雲が無くなった水色の狭い空が谷間から望めたり、目の前が真っ白な霧の中に飛び込んだり、山の頂上に低い雲がかかったり、千変万化、飽きさせません。
早起きはなんとやら・・。
時間に余裕もあるので音楽と景色を楽しみながら、車の少ない道をゆっくりと走らせます。

本郷PAで朝食、七塚原SAで給油。
ガソリンスタンドはやはり車が並び、店員さんが一人、運転者と話をして油種を確認し入るスペースを指示しています。
私の番が来ました。
「ハイオクですか?」と聞かれ、ハイオク指定の車なので「そうだ」と答えると、「15リッター限定でお願いしたい。」とのこと。切れかけてるらしいです。
思わず笑ってしまいました。
ガススタンドも大変ですね。過去こんなにお客さんが来ることはなかったのでしょう。
かき入れ時なのに売り物が無いなんて、悲しいですね。

この後、上月PAで休憩、10時出発。
兵庫県に入ったので、残りの道程は僅かです。
このままなら、渋滞にはまることなく帰れそうです。
が、最後の最後に眠くなってきました。
しようが無い。
11時から赤松PAで仮眠、12時半出発。
山陽道を神戸JCTで合わせ、通行量が増加しましたが、渋滞に陥ることははく西宮名塩の坂道を下って行きます。
後は特に記載する出来事は無く、13:20家に到着。
今回のドライビング、いつもの旅行きと逆で、行きより帰りの方が景色も気分も楽しむことが出来ました。