星空が撮れた

2014-09-09 22:08:20 |  南アルプスのおはな・し
南アルプスのお話(三)

山小屋ではまたも雨の夜を過ごした。
昨年の縦走は、ほぼ毎日雨の中を歩いた。
その記憶が蘇る。
前週の天気予報ではお天気良さそうだったので、今年は期待したのだがやっぱりダメなのか。
トタン屋根に雨垂れの音が大きい。
それでも朝まで降り続いたのは一晩だけで、他の日は夜半に雨が上がった。
日の出は5時頃との事。
少し期待して4時過ぎに起き出し外に出てみた。
すると…、満天の星空だった。
うわあ、久しぶりに天の川を見たぞ。
うーん、写真に撮りたい。
部屋にとって返し、カメラを持って出てきた。
三脚はないので濡れていない場所を探してカメラを仰向けに置き、シャッタースピードを遅くして撮影。
しかし過去にも星空撮影に挑戦したが上手く撮れたことがない。
ぼわんとした光の点が幾つか写るだけ。
結果を見ると今回もそうだった。
…んー、これはぼけてるんだよな。

こんな感じ


カメラのオートフォーカス機能が星空に効くとは思えないのでマニュアルフォーカスで無限遠にして撮ったのだが、実はピントが合っていないのでは。
ファインダーを覗きピントリングを回すと、ははあ、光の点が小さく締まるところがある。
無限遠より随分と手前だ。
とても遠い星だけど無限遠ではダメだったのか。
暗く見づらくはあるもののピントを合わせ再度撮影すると、おー撮れた撮れた。

こんな感じ


右下にオリオン座が捉えれた。
ノーファインダーなので構図はイマイチだけど撮り方は少し分かったぞ。
もっと撮影したかったが、だんだん空が明るくなってきた。
もう星空の写真にならないな。
今度こんな星空に会ったらもっといろいろと試してみよう。
暗い夜空に露光時間を長くすればもっとたくさんの星を写し込めるだろう。