意外な被写体に出会えた

2015-06-09 23:51:18 | 山行
日曜日は摩耶山に登った。
六甲山系の山で六甲最高峰の西側、神戸市灘区の北にある。
阪急電車で王子公園駅まで行き、歩いた。
山頂に摩耶山自然観察園があり、そこのアジサイが目当て。
下界のアジサイが見頃になったところだから、山の上はまだ早いだろうなと思ったが、予想通り早かった。
登山も目的半分だからいいのだが。
それより目的外のモノが撮影できて楽しめた。



さて、摩耶山。
駅から登山口までの住宅街がすでに上り坂だ。
ここに住んでる人は大変だ。
通勤で足腰鍛えられそう。
神戸高校の横手から少し上ったところの住宅街の外れに登山口はあった。



そこからさらに急になった石段の道を上る。
登山道脇にもアジサイが咲いてたりする。
この辺のはキレイに咲いていた。
なぜか鉄棒のある踊り場?があったりする。
近くの住人の方がちょっと散歩に登って、健康作りに利用されるのだろうか?
そのすぐ上にある展望台から神戸の町を一望。



登山道はよく整備され登りやすい。
階段状の場所も段差は大きくなく助かる。
麓から雑木林で杉や檜の植林帯など全くなく、都会近くの山もいいもんだ。
登山道脇に廃墟があった。
これは民家か?宿屋か?



途中、昔山中にあったというお寺の名残の仁王門があった。
お寺は火事でみんな燃えてしまったそう。
仁王門は残ったと解説板にあった。
修繕中の門をくぐると長い長い石段が現れた。
なんかすごい立派だ。
石段横の石垣も緻密に積まれちょっとしたものだ。



石段を上り切ると見晴らしの良い広い平地があり、火事でも燃えなかった石の灯籠やら手水舎の水受けなんかが点在している。
解説板が幾つもあり読んでみると、とう利天上寺の跡とある。
比叡山、高野山と並んで栄えたお寺で、最盛期は伽藍が300、3000人の僧を擁したそう。
全焼してしまった火事は昭和51年のことらしい。
昭和51年てチョット前じゃない。
もっと大昔かと思った。



そんな大寺があったんだ。
ちょっと驚き。
道理で石段や石垣が立派な訳だ。
何百もある建物がほとんど燃えたってすごかったろうな。
麓から見たら山が燃えてる様に見えたのでは。
実際、山火事にもなったのだろう。



山頂までの道の途中にも奥の院などのあった跡地がある。
ああ、そうか、途中にあった廃墟は参拝客を相手にする茶店とか土産物屋だったのだろう。
登山口の道標もそれらしい。
京都の愛宕山もそうだけど、街の近くの山も山岳信仰の場となることがあるんだな。
歴史を知る意外な山行きとなった。



あー、長くなったので続きはまた別途。