氷室椿庭園

2016-02-03 01:07:11 |  神奈川県全市町村探訪
茅ヶ崎駅から海岸へと向かう途中に、椿が咲く庭があると書かれていたので寄ってみた。
氷室椿庭園という。
某不動産会社の副社長夫妻の庭園だったのを、遺族が茅ヶ崎市に寄贈したものだそう。
庭園といっても少し裕福な家の庭を少し広くしたくらい。
丹精された椿をメインに、松や梅が混じり立つ庭を撮影しつつ歩いた。



椿の木がただ多いだけでなく、種類が非常に多品種に及ぶ。
なかには品種名が不明のものもあり、調査中のようだ。
名前が書かれた札が付くものと、記号番号の書かれた札が付くものがあった。
後世に遺せるなにかを個人の趣味で形にするのは、並大抵のエネルギーでは成せないだろうな。
継続して臨む強い意思がなければ。



椿は3月の彼岸の頃が見頃らしく、今はちらほら咲くくらいだが、十分楽しめた。
自分にとっては今の咲き具合がちょうど良い。
椿は蕾や咲き始めも美しいと思う。
花弁が折り重なって層を成し、開き始めた花弁の隙間からしべの覗く様が愛らしい。



なんでか椿の花弁はすぐ傷む。
開き始めたばかりなのに黒く変色してしまうものがほとんどだ。
開ききっているのに完璧な美しさをもった花に巡り合うのはなかなか稀なことだ。
蕾を好むのもそのせいかも。
しかし蕾の数がとても多かった。
見頃と言われる頃には、ボンボンと盛大に咲いていそうだ。