ライオン

2018-06-25 23:00:01 |  アフリカ旅行
アフリカ旅行 10

そうして遠乗りした先に、小さな湿地を眺めれる場所があり、そこに車を止めてティータイムとなった。
ガイドさんが紅茶かコーヒーをお好みで挿れてくれて、美味しいビスケットと共にいただく。
湿地ではアンテロープが草を食み、水は日に輝き、見上げれば青い空。
屋外でお茶するには最高のロケーションである。

<休憩地>


こうして車を降りれるのはガイドさんが周囲を確認して、危険のないところでだけだ。
女性がお花摘みできるよう茂みの目隠しも近くにあり、私も茂みの裏で雉打ち…、違うな、小用を足した。
車に戻ると、近くにライオンがいるとの情報が無線で入ったと教えてもらった。
お茶したらロッジへ帰る予定だったようだが、急遽ライオンを見に行くことに。

<追跡中>


現場へ急行すると、メスのライオンが一頭のしのしと歩いていた。
近くには同じロッジの別の車も来ていて追っかけ中。
ライオンは歩きつづけていたので、車はライオンの進む方進む方へ先回りして、我々が正面から見える位置に止めてくれる。
ライオンが歩き去るとまた追いかけて前に回り止まる。
ほとんど行く手を遮るようなところに止まるので、大丈夫なのか?と思うが、ライオンもそうされることに慣れているのか少し方向を変えすれ違う。
悠然としたものである。

<包囲網>


我々を襲おうと思えば、ひとっ飛びで飛びかかれる距離である。
車に窓は無いし、もっと恐怖を感じてもよかったのだろうけど、その穏やかな歩きっぷりに安心感があった。
そんなことを三度くらい繰り返し、ライオンが腰を落ち着けたのでしばし観察。
視線の先にはさっき休憩した場所の湿地があり、そこにいるアンテロープを襲う様子伺いをしているそうだ。

<偵察中>


動かなくなったので、近くにいるはずのそのメスライオンの4頭の子供を探しに、2台で向かうことになった。
この辺りを縄張りにしている家族らしく、ガイドさんにはよく知られたライオンらしい。
名前もつけていたようだ。
メスライオンが歩いて来た方向に車を走らせること数分。
おお、ほんとにいたいた。

<オスかな?>


4頭がちょっとした高まりに集まって寝そべっていた。
子供というからもっと小さいのかと思ったら、結構な体格だ。
青春真っ盛り?
こちらはお母さんほどの余裕はなく、車が近づくと立ち上がり、こちらを警戒しながらバラバラに歩き始めた。
それでも飛んで逃げるわけでなく、動きはゆっくりで、捕食者たるべき貫禄が出てき始めた感じだ。
時々じゃれながら母親の去っていった方角へ歩く。
また例の前への回り込みを二度ほどして、頃合いと見たのか後ろ姿を見送り、帰途についた。

<若者たち>


肉食動物の少ないエリアらしく、ライオンと会えるのは1週間で1、2度の幸運らしい。
オスのライオンは見ることができなかったが、5頭も見ることができて良かった良かった。