アプトいちしろ~長島ダム~

2012-01-21 01:08:00 |  大井川鐵道の旅
アプトいちしろ駅から長島ダム駅までの一駅間がアプト式鉄道区間です。
最大斜度が90‰あるそうです。
なんでも通常の線路で登れる斜度の限界が90‰らしい。
パーセンテージで表すと9%。
偶然にも私が自転車で登れる坂道の限界と一緒ですね。

この難所を越える為、この一駅間だけに電化が施され、この一駅間の為にアプト式電気機関車を連結し、この一駅を越えて切り離します。
とっても手間がかかってます。
スピードが求められる今の時代、こんな仕組みは特殊な環境でしか使われないですよね。
信越本線から姿を消したのも分かります。

突然記憶の引き出しがパッカリと開き、京都の蹴上インクラインを思い出しました。
そこは水運上の障壁があって造られた運輸施設なのですけど、理由や方法は違えど特殊な区間を手間をかけず、時間を短縮して越えれるよう工夫した仕組みでした。
あれ?
手間のかかるこの仕組みも、さらに昔から考えれば便利な仕組みだったんですよね。
その事実をよく忘れてしまいます。
やっぱり今が私の時代なんだなあ。

アプトいちしろ駅、及び長島ダム駅での連結と切り離し作業には、それぞれ5分程時間がかかります。
見学可能で、時間を取るこの作業も鉄道好きには楽しいイベントです。
毎回降車して撮影に勤しみました。
再び三連写。







アプト区間の乗り心地は、客車にいれば他の区間とさして変わりは無し。
私が9%の坂道を登るよりは確実に速い速度でゆるゆると登って行きます。
長島ダムが右手に見える事もあり、車掌さんの説明 が濃い所です。
車両間にある窓から下を覗くと、連結器の下にギザギザレールが見えました。



数分で長島ダム駅。
電気機関車を切り離し、再びディーゼル機関車の出番です。
コツンコツンと客車をつついた後、エンジン音を高鳴らせ出発。


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