世は夏休みである。
朝、駅に揃いのユニフォームを着た子供たちが集合しているのを見るとそう思う。
どこかに遠征だろうか。
実力出せるよう頑張って。
さて、夏休み日記はようやく本題の花の山登山一日目。
7月6日(月) 天気:曇り時々晴れ
宿の駐車場を6時半に出て、焼石岳へと向かう。
街を抜け、国道はまた山中へと入っていく。
ただでさえ車の少ない東北の道がさらに空き空きだ。
登山口に向かう時、前方にある山に向け標高を上げて行くのが、「これから山に登るぞ」って感じで好ましい。
<紋様>
<ヒオウギ?アヤメ>
石の積まれたダムを越え、そろそろ国道から外れる頃だと枝道を探していると、焼石岳登山口への入口を示す小さな看板があった。
ありがたい。
右折すると、うっわ、いきなりオフロードになった。
そうか、この可能性を考えてなかったな。
そういえば地図上の道はやたら細かった。
舗装されてなかったか。
<ハクサンチドリ>
<ズダヤクシュ>
仕方なくスピードダウンして、ガタガタと途端に乗り心地の悪くなった車を操る。
右に左に振られ、轍が深い所は車の腹をこすらないよう道の端により、大きな石が飛び出ていたら避け、水溜りにはゆっくりとタイヤを沈め、段差の手前でブレーキをかける。
6 kmほどの道に20分もかかった。
あー気を使った。
<ミズバショウの花。一つ一つ小さな花が集まったものらしい。>
<夏のミズバショウの葉は巨大である。長さ1mくらいになっていてビックリする。ここのも大きくなりつつあった。>
7時45分過ぎ、焼石岳中沼登山口着。
あんな道だったのに駐車場は結構広い。
がら空き。
車を降りて車体を見ると側面が泥だらけ。
やれやれ。
夏の夜に高速道路を走ったので車の前面に小さな虫の死骸もいっばい張り付いている。
それも合わせて洗い落としたいものだ。
<コバイケイソウ>
<シラネアオイ>
準備して出発。
最初の内、林内にあまり花は見られず。
サクサク歩いて中沼に着く。
その辺りから花の種類がグンと多くなった。
焼石岳は山頂往復するとなかなか時間を取るので、登る前から半分登頂は諦めていた。
今回は花の撮影に時間を使おうと決めていたので致し方なし。
<中沼>
<中沼の畔にお化けツクシを発見した。下界のツクシもこうしてスギナになるのだろうか?初めて見る。>
ガイドブックにはこの中沼と、も少し先の上沼辺りに咲く花の名前が沢山書かれていた。
だからこの辺で撮影に時間を使おうと撮り始めたものの、あれれ数はそんなに多くない。
ガイドブックには焼石岳は東北トップクラスの花の山だと書かれていたが、こんなものなのか?
も少し先まで行けば花の密度も上がるのだろうか。
期待して歩くもあまり変わりばえせず。
多少群落が見られるようになったがお花畑と言うほどではない。
<上沼>
<咲き始め?のトウゲブキ?>
撮影しながら歩くからかお腹の空き方がゆるやかで、腹へった感なく歩いていたが、もうすぐ12時だ。
眺めのいいところが来たらお昼にしようかと思いつつ歩いても、林下からなかなか出られない。
ずっと立詰めでしんどい。
もう道の真ん中に座って食べよう、とザックを降ろしかけたら下って来る人がいた。
銀名水という湧き水が出てる場所があるらしいが、まだまだ先か?と聞いてみた。
いやいやすぐそこですよと、との回答。
礼を言って歩くとほんとにすぐそこだった。
<あれ? 春見るミズバショウが咲いてる場所があった。>
<と思ったら雪渓があった。その周りだけまだ春早い感じ。天然の冷蔵庫で冷やされていたからだな。>
<雪渓横の木はまだ芽が出たてだった。雪渓から少し離れれば夏の緑なのに、雪の影響力って大きい。>
<これも雪渓横で。ショウジョウバカマとホバリングするアブ。>
そこはちょっとした広場になっていて、ベンチもある。
ようやく休憩、お昼にした。
銀名水は雪融け水のようで冷たい冷たい。
喉を潤した。
ベンチでお昼を食べながらガイドブックを読み直してみると、お花畑と言えるほど花が咲くのは山頂付近の原っぱだったようだ。
この辺りはまだ林の中。
そうだったのか。
失敗した。
せっかくこんな遠くまで来たのに事前調査がなってないと時間を無駄にする。
失意もあってベンチで13時までゆっくりしてしまった。
もう山頂までは行けない。
<銀名水の広場のベンチに乗ってた。>
<上を見るとサラサドウダンが咲いていた。>
その後、下山可能な時間まで進んでから引き返そうともう少し上った。
下ってくるお二方と遭遇。
年上のお母さま方。
お一方に無邪気にも「人間はっけーん。」と言われた。
こりゃどうも。
確かに山中で会ったのはこれで4人目。
静かな山行だ。
雪が大量に残った雪渓が現れた。
今回はアイゼンを持って来ていない。
結構締まった雪質でアイゼン無しで上り下るのはだいぶ疲れそう。
そこで引き返すことにした。
<この雪渓まで>
そんな訳で花を撮りに来たのに、また撮れる条件にあっただろうに、撮れなかったという悔しい山行きとなった。
が、後で撮った写真をチェックすると結構たくさんの花をゲットしてる。
花の密度は低くても花の種類は多かったということか。
ガイドブックの記載も間違ってたわけではないって事だ。
花の密度はその場所で咲く花の時期も関係するのだろう。
焼石岳は再訪対象の山として記憶しておこう。
<つぼみ>
朝、駅に揃いのユニフォームを着た子供たちが集合しているのを見るとそう思う。
どこかに遠征だろうか。
実力出せるよう頑張って。
さて、夏休み日記はようやく本題の花の山登山一日目。
7月6日(月) 天気:曇り時々晴れ
宿の駐車場を6時半に出て、焼石岳へと向かう。
街を抜け、国道はまた山中へと入っていく。
ただでさえ車の少ない東北の道がさらに空き空きだ。
登山口に向かう時、前方にある山に向け標高を上げて行くのが、「これから山に登るぞ」って感じで好ましい。
<紋様>
<ヒオウギ?アヤメ>
石の積まれたダムを越え、そろそろ国道から外れる頃だと枝道を探していると、焼石岳登山口への入口を示す小さな看板があった。
ありがたい。
右折すると、うっわ、いきなりオフロードになった。
そうか、この可能性を考えてなかったな。
そういえば地図上の道はやたら細かった。
舗装されてなかったか。
<ハクサンチドリ>
<ズダヤクシュ>
仕方なくスピードダウンして、ガタガタと途端に乗り心地の悪くなった車を操る。
右に左に振られ、轍が深い所は車の腹をこすらないよう道の端により、大きな石が飛び出ていたら避け、水溜りにはゆっくりとタイヤを沈め、段差の手前でブレーキをかける。
6 kmほどの道に20分もかかった。
あー気を使った。
<ミズバショウの花。一つ一つ小さな花が集まったものらしい。>
<夏のミズバショウの葉は巨大である。長さ1mくらいになっていてビックリする。ここのも大きくなりつつあった。>
7時45分過ぎ、焼石岳中沼登山口着。
あんな道だったのに駐車場は結構広い。
がら空き。
車を降りて車体を見ると側面が泥だらけ。
やれやれ。
夏の夜に高速道路を走ったので車の前面に小さな虫の死骸もいっばい張り付いている。
それも合わせて洗い落としたいものだ。
<コバイケイソウ>
<シラネアオイ>
準備して出発。
最初の内、林内にあまり花は見られず。
サクサク歩いて中沼に着く。
その辺りから花の種類がグンと多くなった。
焼石岳は山頂往復するとなかなか時間を取るので、登る前から半分登頂は諦めていた。
今回は花の撮影に時間を使おうと決めていたので致し方なし。
<中沼>
<中沼の畔にお化けツクシを発見した。下界のツクシもこうしてスギナになるのだろうか?初めて見る。>
ガイドブックにはこの中沼と、も少し先の上沼辺りに咲く花の名前が沢山書かれていた。
だからこの辺で撮影に時間を使おうと撮り始めたものの、あれれ数はそんなに多くない。
ガイドブックには焼石岳は東北トップクラスの花の山だと書かれていたが、こんなものなのか?
も少し先まで行けば花の密度も上がるのだろうか。
期待して歩くもあまり変わりばえせず。
多少群落が見られるようになったがお花畑と言うほどではない。
<上沼>
<咲き始め?のトウゲブキ?>
撮影しながら歩くからかお腹の空き方がゆるやかで、腹へった感なく歩いていたが、もうすぐ12時だ。
眺めのいいところが来たらお昼にしようかと思いつつ歩いても、林下からなかなか出られない。
ずっと立詰めでしんどい。
もう道の真ん中に座って食べよう、とザックを降ろしかけたら下って来る人がいた。
銀名水という湧き水が出てる場所があるらしいが、まだまだ先か?と聞いてみた。
いやいやすぐそこですよと、との回答。
礼を言って歩くとほんとにすぐそこだった。
<あれ? 春見るミズバショウが咲いてる場所があった。>
<と思ったら雪渓があった。その周りだけまだ春早い感じ。天然の冷蔵庫で冷やされていたからだな。>
<雪渓横の木はまだ芽が出たてだった。雪渓から少し離れれば夏の緑なのに、雪の影響力って大きい。>
<これも雪渓横で。ショウジョウバカマとホバリングするアブ。>
そこはちょっとした広場になっていて、ベンチもある。
ようやく休憩、お昼にした。
銀名水は雪融け水のようで冷たい冷たい。
喉を潤した。
ベンチでお昼を食べながらガイドブックを読み直してみると、お花畑と言えるほど花が咲くのは山頂付近の原っぱだったようだ。
この辺りはまだ林の中。
そうだったのか。
失敗した。
せっかくこんな遠くまで来たのに事前調査がなってないと時間を無駄にする。
失意もあってベンチで13時までゆっくりしてしまった。
もう山頂までは行けない。
<銀名水の広場のベンチに乗ってた。>
<上を見るとサラサドウダンが咲いていた。>
その後、下山可能な時間まで進んでから引き返そうともう少し上った。
下ってくるお二方と遭遇。
年上のお母さま方。
お一方に無邪気にも「人間はっけーん。」と言われた。
こりゃどうも。
確かに山中で会ったのはこれで4人目。
静かな山行だ。
雪が大量に残った雪渓が現れた。
今回はアイゼンを持って来ていない。
結構締まった雪質でアイゼン無しで上り下るのはだいぶ疲れそう。
そこで引き返すことにした。
<この雪渓まで>
そんな訳で花を撮りに来たのに、また撮れる条件にあっただろうに、撮れなかったという悔しい山行きとなった。
が、後で撮った写真をチェックすると結構たくさんの花をゲットしてる。
花の密度は低くても花の種類は多かったということか。
ガイドブックの記載も間違ってたわけではないって事だ。
花の密度はその場所で咲く花の時期も関係するのだろう。
焼石岳は再訪対象の山として記憶しておこう。
<つぼみ>
山の花たちが涼しげで癒されます。
お写真から「涼」を頂いていますよ。
今は東北地方も猛暑日になってるようで大変そうですが、山の上は涼しいことでしょう。
雪渓の畔で涼みたいものです。