播磨アルプスの歩き心地

2023-04-21 06:23:25 | 山行
豆崎登山口は登り出しから急斜面の直登の道である。
広い岩の斜面を這うように登る。
木が疎にしか生えていないので、少し登れば後方の眺めが広がる。
標高を上げるに連れ、左右の眺めも広がるようになった。
すっきり晴れていれば瀬戸内の島が見えたりするようだが、その日は春らしく霞んだ空で遠くまでは見晴らせなかった。

<豆崎登山口すぐの直登>


播磨アルプスの縦走路は岩場の道がとても多い。
ロッククライミングできる場所もあるようだが、歩いたコースには鎖が設けられるほどの険しい所はなかった。
岩がゴロゴロしている感じではなく、デコボコした岩の表面を歩く感じ。
結構急な斜面に足を乗せなければならない。
滑りそうであるが、そういった場所は砂が浮いていないので、ビブラムソールとかが付いてる靴であれば不安なくグリップしてくれる。
雨が降って濡れてるとそうはいかないだろうから、晴れててよかった。

<開け始めた展望>


ただ、足の置き場所は一歩一歩判断して歩かねばならない。
程よい緊張感が必要だ。
最初街履きの軽登山靴で来ようかとも思った。
が、重い登山靴で歩くのも足腰に効くだろうと、ガッチリした登山靴を持ってきて正解だった。

<百間岩の下には展望台がある>


花はミツバツツジがたくさん咲いていた。
でも花期は終わりかけ。
ガイドブックには3月が見頃と書かれていた。
ミツバツツジって5月くらいに咲くイメージがあったが、見たのは標高の高い山でだったのかもしれない。
それでも日当たりの悪い所にはまだ新鮮な花が残っていたし、萎れた花でも遠目には薄い紫色の彩りは変わらず、目を楽しませてくれた。

<麓の町に降りる道>


ミツバツツジに混ざって朱色のツツジも咲いていて目を惹いた。
あのツツジはなんと言う名なんだろう。
新緑もきれいだった。
黄色を混じえた淡い緑の葉をまとった木々が、モコモコと柔らかそうな絨毯となって山肌を覆っていた。

<蜜を求めてクマバチが沢山飛んでいた>


そんな登山道だから退屈さなど微塵も感じず歩くことができた。
大きな山だと麓に広がる植林帯を長々と通過するつまらぬ場所があるのだが、ここにはそんなものはない。
登り始めから新緑と岩場の登山道を楽しめる。
幾つもピークを越えるので、上っては下りの繰り返しだから、標高は高くないが累積標高差はまずまず大きく、運動強度も適度に高い。
これだけ満足のいく山はあまり記憶にないな。
しかし夏場は日陰がないから暑くなるようで、登る季節は選ぶ必要がある。
良い時に出会うことができた。

<阿弥陀町>




最新の画像もっと見る

コメントを投稿