野生動物(キタキツネ)

2016-07-12 23:04:20 |  北海道の…
雌阿寒岳登山の前日、登山口のひとつである雌阿寒温泉にある駐車場で車中泊するべく、街灯のない真っ暗な国道からさらに山の方へと車を入れた。
この時、自分の居場所を間違えて認識しており、駐車場を通り過ぎてさらに山の中へと入ってしまう。
すると身体の細長い動物が左手の歩道を前から一直線に歩いてきて、私の車に臆することなくすれ違って行った。
今のはキツネではなかったか?
もしかしてキタキツネか。
おー、すごーい、初めて見たぞ。
結構大きいんだ。
背は低く細身だが中型犬くらいの体長があり、ふさふさとした尻尾が長かった。

<コン①:於 雌阿寒岳>


道路に立てられた「動物に注意」の標識に描かれているのはシカやイノシシ、サルなんかだが、北海道に来てキタキツネの絵を初めて見た。
道路に飛びたして来るほど沢山居るのだろうかと思っていたが、実物を見れるとは思わなかった。
まだ道を間違った事に気付かない私はさらに奥へと車を進める。
日中の雨で、細くなった道路も周りの木々も濡れたなか、どんどん山深くなって行く。
と、前の道をまた細長い動物がすごい速さで横切った。
おー、2匹目。
今度のは小振りだ。

<コン②:於 雌阿寒岳>


道はどうやらオンネトーの横を走っているよう。
看板が左側に立っていた。
オンネトーは右にないといけないはずなのに左にある?
オンネトー国設野営場の標識や併設のお店の小さな看板が出てきた。
ようやく自分の居場所が思った場所から外れているらしいことに気付く。
だだっ広い未舗装の駐車場が現れたのでそこに入り、隅に立てられた周辺案内図や道路を閉じた扉の記載から、そこは湯の滝へ向かう手前の駐車場らしかった。
位置を把握したので来た道を引き返そうと駐車場を出ると、道路の右端をキタキツネが向こうに向いてゆっくり歩いていた。
おー、結構いるもんたな。
車のライトで照らしているのに逃げる様子はないので、どれどれと車をゆっくり近付けるとこちらに気が付いて草むらに入ってしまった。
それら所作から、だいぶ人慣れしているようだ。
多少明るい位では脅威ではないよう。

<コン?③:於 雌阿寒岳>


真っ暗な道を引き返し、雌阿寒温泉の駐車場を見つけ、車中で眠った。
翌日、雌阿寒岳を登り、下山した先が昨晩近くまで行ったオンネトー国設野営場だった。
野営場の駐車場をオンネトーの湖の方に歩く途上、昼日中から隅の方にまたキタキツネが歩いているのを発見。
野営場の受付の壁にはキタキツネがテントを破るので注意するよう貼り紙がしてあった。
人がいないとテントの中に食べ物がなくても破るらしく、テントから離れるなと書いてある。
なるほど、それで人慣れしてるんだ。
野生動物に影響を与えずアウトドア活動をするのは、なかなか難しいようだ。
持ち帰ったメモには合計7匹と遭遇と書いてある。
あとの3匹は何処であったんだっけか、覚えていない。



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