田圃に代わり

2016-06-24 00:18:38 | Weblog
気がつけば6月も早や下旬。
夏至もいつの間にか通り過ぎてしまった。
箱根からの帰りの電車で、車窓から水が張られた田んぼが眺められ、随分田んぼを見ていなかった事に気付いた。
「ああ、もうこんなになってるんだ。」
丈は低いもののしっかりと根を張った苗が整然と並ぶ、よく見知った一年振りの景色が広がっていた。

前回田んぼを意識したのは千葉で小湊鉄道に乗った時だったから、桜も終わる時期だ。
田植えの準備中だった。
あれから2ヶ月経ったのか。
昔は毎週知らず知らずに目に入る田んぼの状態で季節の進みを感じていたんだなあと思う。

メガシティ東京。
山は遠い、が街中に緑は多いと思う。
公園は数あるし、街路樹の根元や、建ぺい率の高い住宅の玄関先、洒落たマンションの敷地周りなんかの狭い場所にいろんな草花が植えられている。
通勤時など、毎朝少しづつそれら植物が成長し、主役が移り変わって行くのが面白い。

今はアガパンサスの作る円環に、雨の雫が残りきれいである。
その前に目を惹いたのは、タチアオイか。
この大きな葉っぱの植物はなんて名前だろうと思っていたら、見覚えのある夏の花が咲いた。
調べて初めて名前を知った。

そんな風に私の歩く街路は飽きさせることのない花の連鎖が続いている。
ある場所で花が咲き、その花が終わると別の場所で別の花が咲き、終わる。
これからもどんな花が現れるのか楽しみである。
そしてまた、来年も同じ花々が季節の移り変わりを教えてくれるのだろう。





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